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国務大臣(
片山虎之助君) 鶴岡
委員から冒頭大変御丁寧なご
あいさつをいただきまして、恐縮いたしております。一生懸命、副
大臣、
政務官ともども頑張ってまいりたいと、こういうふうに思っております。
今お話しの今回この
国会に出しました法案は、先ほども少し申し上げましたが、
市町村の仕事を
郵便局にやってもらおうと、それは両者の合意に基づいてやってもらおうと、こういうことでございますが、先ほどからるるお話がありましたように、我々は
市町村合併を進めたいと。今、三千二百二十幾らある
市町村をできれば千ぐらいにいたしたいと。こうなりますと、
市町村の規模、能力は強くなりますけれども、コミュニティーと乖離が、コミュニティーと
市町村役場というのがかなり離れてくる、
住民一人一人とも
市町村役場との距離が大変遠くなる。しかし、私はやっぱり基礎的自治体である
市町村の中でコミュニティーというものはしっかり守っていかにゃいかぬと思います。
そういう意味で、
市町村は大きくなる必要が一方でありますけれども、同時にコミュニティーの維持のためには
郵便局に一役買っていただいたらどうだろうかと。しかも同時に、役場が遠くなりますけれども、遠くなっても
国民の利便は損なわれないと、
郵便局に行けば用が足りると、こういうことの両方をねらいまして、そこで、今いろんな国や県の
行政機関がありますけれども、
住民に一番密着して数が多いのは私は
郵便局だと思っておりますし、それから、ここは一種の営業をやっておりますから大変評判もよろしゅうございますので、そこで
郵便局の方でそれだけやってもいいよと、こういうことならぜひ
市町村行政の一部をやってもらいたいと。こういうことがその発想でございまして、当面は、先ほど言いましたが、いろんな証明書その他のものをそこに行けば手続がとれてもらえるということと、それからもう一つはひとり暮らしのお年寄りや何かに対する声かけ運動やいろんな便宜を代行するという、こういうことですね、外勤の職員の方に。そこでどの範囲でどうやれるか、合意に基づいてやっていただこうと。今もトライアルとして何カ所かでやっているんです、ひまわり
サービスもワンストップ
サービスも。
ただ、それをちゃんとした法的根拠を与えて、お金の問題もありますから、実費の問題もございますので、そういうことをきちっとした契約にしてやれるような仕組みをとる方がいいんではなかろうかと。これは
市町村側の
意見も聞きましたし、
郵便局側の
意見も聞きまして、両方がやりたいと、こういう意向でございますので、そういう仕組みをつくったわけであります。
法律が通って、具体的にどれだけの
郵便局がどれだけの仕事をするかは今後によると思いますけれども、ぜひそういうことで、今言いましたように、
郵便局を一種のコミュニティーのセンターみたいにする。
私は、同時に、ちょっとこれは御質問になかったんですが、
郵便局を
地域情報の拠点にしたらどうかとも
考えておりまして、これはまた別の議論でございますけれども、そういう意味で郵政三
事業を中心にやってもらうんですけれども、それぞれの
郵便局の規模、ゆとり、能力に応じて
市町村行政の一部をやるとか、あるいは
情報化のそこは一つのパソコン教室や
IT講習の拠点になるとか、そういうことまで
考えたらどうだろうかと今思っておるわけでありまして、二万四千七百という
郵便局はいわば一
世紀以上を超える皆さんの努力で、このネットワークは私は
国民の資産だと思っておりますから、できるだけこれを活用することが
国民にとっても大切なことだと、こういう認識のもとにいろいろ進めているわけであります。