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佐藤道夫君 大変失礼でありました。そのテレビ、私、一切知りませんでした。多分視聴率も
相当高かったと思いますけれ
ども、大変恐縮でございました。
いずれにしろ、この席におられる人たちは皆わかっておりますから、今御説明されたようなことは、それを
国民にわかりやすく浸透させるためにどういう方法があるのか、何かデザイナーなんかの意見も聞いてどうやればPR効果が上がるのかということで真剣に取り組んでいただきたいと。しかも、なるべく早い方がいいと思うんですよ。そんなものは直前でいいやなんて、多分役人たちはそう
考えていると思いますけれ
ども、そんなものじゃないんですから、なるべく早くPR方法を
考えて、
国民全部に共通の意識を持ってもらうように頑張っていただきたいと思います。
それから、旧
全国区の復活だということはかなり強く浸透しておりまして、私、実は二、三の
政党から誘われたという二、三の有識者と称する人たちと会って意見を聞いたことがあるんですけれ
ども、彼らが言うには、もうあんなものはお断りしました、ばかばかしくてやってられないと、旧
全国区の復活でしょう、汗を流して金を使って
全国を駆け回る、だれがあんなことをやられるんですかと、もうきっぱりとお断りしましたよと。
旧
全国区時代に五当四落という言葉があったことを御存じでしょう。五億なら当選、四億はだめと。今は三当二落だと、こう言うんですね。三億ならOK、二億は危ないですよと、
佐藤先生大丈夫ですかと、いかにも私、金を持っていないような、そういう
質問も受けたりしましてね。確かに、そういう面もあろうかと思うんです。
そういうことで、今、
全国を皆駆け回っていると。有識者たちがそれを見て、何とばかばかしいことだと、
参議院というのは
個人の良識の府だ、こういうふうに言われていたのではないかと。ところが、そんなことはもうなしになって、
団体の応援でそれぞれが勝手なことを、走り回って、大金を使ってと。それから、
ポスターも七万枚ですか、
はがきは十五万枚ですか、一体これはだれが張ってくるんですか、だれがこれを書くんですかと。その有識者と称する人たちは、大勢の
選挙ブローカーを使ってそんなことをやるのは頭から
考えておりませんから、そういう答えになる。本当にばかばかしいとしか言いようがないと、一体だれがこんなことを
考えたんでしょうかねということでありましてね。
こういう意見も、まあそんなものはどうせ断ったんだから相手にする必要はないやというお気持ちかどうか知りませんけれ
ども、少しく真剣に受けとめて、この
制度が一体どんなものなんだろうかと、もう一度ぐらい内部で
検討もしていただいて、なるべくならば素直な気持ちで立候補して、今までの実績その他に応じて当選していくということを
考えていただければと、そういう余地がないんだろうかと。
その点、いかがでしょうか、
大臣。