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田名部匡省君 そのとおりなんですよね。だから、そのバス
事業の部分でどうかというのを見て対象にするというのならいいけれども、ほかの仕事もいろいろやっている
会社ですからね。そっちも
赤字だから助けてやろうなんというのは、これは通告しないで
質問しているから結構です。これやっているともうこれで終わっちゃいますから。後でしっかりと検討していただきたい、こう思います。
それで、今、各県であるいは市で、
地域協議会というのをやっているんですね。県の協議会もあります。そこで、八戸市の場合は
地域協議会の会長が八戸の議長さんなんです。で、市営バスは大
赤字が出ていると。民間の方はそれほどではないんですが、特に南部バスというのは五戸町というところが本社なんですけれども、八戸から隣はもう岩手県ですから、軽米、大野村、二戸の方までバスやっているわけですね。そうすると、協議会、もう今度は岩手県にも入らなきゃならない。あとは大体県内でやっていますから、そういう非常に県内でも温度差があって、八戸市との関係もあって値上げができない。片方は交通部のバスですから、
赤字は市民が
負担しているというのと、競争競争といったって限界があるんですね。
それから、いま一つは、東北線の
鉄道、今の在来線ですけれども、三戸という駅までが青森県で、そこまでバスをやっているわけですね。そこだけがこの
鉄道と競争になっているわけです。したがって、料金上げようにも、上げると今度は人が乗らなくなる。そういうので、結局この
会社も
赤字を抱えながらやらざるを得ない。そんな
状況なんです。
ですから、
地域によって、特に青森県なんというのは雪の降るところで、大変で、冬行くと。あの狭いところを除雪しないともう歩くのも歩かれないという
状況がある中で苦労しておるところもあれば、雪の降らない沖縄や
九州の方との違い、そういうものもあって、ただ私は、基本的にはさっき冒頭に申し上げた受益とか
負担とか、そういう中でどうしても廃止することができないというのには自治体が援助をしておりますけれども、これとてさっき申し上げた高齢化、少子化の中でこれからそれにたえ得る
鉄道であれ、
貨物輸送であれ、やっぱり
考えていかなきゃならぬ。
特に便利なのは、確かに
大臣もさっき言ったドア・ツー・ドア、ゴルフへ行くにしてもうちまでとりに来てゴルフ場へ持っていってくれて、帰りも同じのを使うと安いというのでやってみたり、それはもう
鉄道とはとても競争にならぬということで、やっぱり近距離というのは非常に難しくなってきている。
それから、きょうも
地元の町長、道路が欲しいといって、十和田湖町の町長ですけれども、道路ばかりつくってどうするのと。結局は、この間も話になったように、道路が便利になると町や村の商店で買わなくなって、市に来るんですよ、皆、買い物に。今、市だけではなくて、私のところ、八戸から、これもよくわからないんですけれども、八戸から
高速道路ができた、下田という隣の町まで。こっちは道路公団ですよ、その先は県の道路公社、三沢まで。何で公団と公社と二つ並んで、料金を二回取られて。その最初の
高速道路をおりたところが下田町というところなんです。そこにジャスコができた。遊ぶのはある、映画館はある。うちの孫もこの間エレクトーンを弾いてくれと頼まれたといって、そっちの方までエレクトーンを弾きに行っているんですから。食べるものも売っている。そこに今度、十和田市とかいろんなところから集中して、十和田市のデパートはつぶれちゃった。
だから、道路
整備というのは、やっぱり相当
地域の経済を変えていくということがあるんですね。ですから、いろんなことを
考えてこれからの
事業というものは展開していかなきゃならぬと、こう思うので、書いてあるのではわかりましたけれども、どうぞ
地域の実情というものと、将来の交通というものはどこまでが国家としての責任があるかということを、ルールをつくって明確にした上でやっていただかないと、あっちをやったりこっちをやったりすると不公平が出てきますから。そういうことを、しっかりと
扇大臣のうちに確立してやっていただきたいと思います。