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国務大臣(
扇千景君) 今、
森本先生からの御質問ございましたけれ
ども、
森本先生も旧建設省、建設
大臣経験者でいらっしゃいまして、建設
大臣当時からこのことに熱心にお取り組みいただいた結果が今日の、今の
国土交通省になってNHKとのこの
連携をしたという基礎をつくっていただいたので、改めて建設
大臣当時の御努力に感謝を申し上げ、やっと結実したと。遅きに失したというお話もあります、十年間何してたんだなどというお話もございますけれ
ども、先ほど
局長から申しましたように、試験的にやってみて、やっぱり効果があったということで実施にやっとたどり着いたということで御
理解を賜りたいと思います。
何しろ、国と都道府県がそれぞれ管理する
河川の
情報を共有して、今、
先生がおっしゃいましたように、国民にわかりやすいというのがもう何よりでございまして、先ほ
ども佐藤委員から御質問ございましたけれ
ども、例えば
水防倉庫というのがありましたけれ
ども、
東海豪雨のときにも、
水防倉庫があったにもかかわらず、
水防倉庫の中に物の置く位置が悪かったために乾パンの食料品が全部水浸しになったり、あるいはポンプ車が水浸しになって使えなかったりという、そういうせっかく設備をしながらも場所が悪かった、置き方が悪かったと。そういうこともございますので、今、
先生がおっしゃいましたことに関しましては、私
たちはなるべく国民にわかりやすく、なおかつ効率的な予防をしていただきたいと。
そのことに関しては、今、
先生がおっしゃった、あるいは水量、水位等を、リアルタイムで
河川情報を流すというのが大変大事なことでございますし、今、オンラインシステムの設備を積極的に進めまして、既に北海道、関東、中部
地方では
平成十一年までにシステムの
整備が完備いたしております。それで、この完了した中で、少なくともさらに
市町村から報道機関等とも
情報のオンラインを共有するためのネットワークを構築できるように、例えば関東
地方におきましては、関東
地方整備局あるいは各都県、そして政令
指定都市をメンバーとする広域の
情報ネットワークというものが構想をされまして、またこれに協議会を発足しております。
そういう
意味では、先ほど
局長が申しましたように、昨年の十二月から本格的に関係機関の調整が進んでおりますので、
先生が今おっしゃいましたように、より早くよりわかりやすく、これがやっぱり一番
情報を提供する側の大事なことだと思っておりますので、今、
先生、グラフにしたらというお話がございまして、お示しいただきましたけれ
ども、リアルタイムの
河川水位等のデータをグラフで表示し、NHKがそれを報道に活用できるように、
国土交通省としては
情報の提供を行っております。
また、昨年の十二月、今申しましたようにNHKとの協定を締結しました上で、
国土交通省が
河川沿いに設置しております千三百カ所の監視カメラがございます。この千三百カ所の監視カメラを総延長約五千五百キロメートルの光ファイバーによりましてリアルタイムの映像
情報を送ることができるようになりましたので、これもすべてNHKに提供して、より多くの国民の
皆さんに事前に察知して予防していただきたいということに国を挙げて、また私
たちは国民が必要とする
河川情報を的確に提供できるように今後も頑張っていきたいと思っております。