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国務大臣(
田中眞紀子君) よろしゅうございますか。
では、そのミサイルでございますけれ
ども、ミサイルにつきましても、これは私もいろいろとずっと
考えておりましたし、レクチャーも聞いておりましたが、また、個人的に
アメリカ人の
自分の知り合いもおりますし、
政府関係者もいますし、欧州やらいろんな
意見をそれこそメディアも通じまして個人的にも聞いてきております。
その中で私が申し上げたのは、
アメリカの
政府が一番言っていることは、ブッシュさんが言っていることは、
基本にあることは、核の大量破壊兵器だとかミサイルとか、そういうものが今世界で四十一の国で存在をする、イラクも含めますけれ
ども、そういう脅威が確実にある中において、核を拡散させない、そのために新しいミサイル防衛構想というものを
自分がこれは理念として構想として概念としてつくっていかなければならないということに私は着目いたしまして、そういう過去のいわゆる冷戦構造が崩壊したのだからもう未来永劫にわたって地球上で戦争が起こらないという担保はされないわけですね。
すなわち、過去の歴史をひもといてみましても、残念ながら地球上のどこかでいつの世でもそうした戦争、小競り合いがあるということです。今後もあり得るということを
考えまして、
日本は核武装もしておりませんし、
日本の憲法を踏まえていけば、やっぱり
日米の
基軸、
日米の
関係の同盟の強化というものが必要だと思います。
しかし、これ、私が申し上げたんですが、安保をつくって五十年たっています。その中でもって私たちは、いろいろな問題が発生してきていますので、それらについて平和的に
解決もしなければならない。そういう思いがあることはもう
冒頭に申し上げてあるんですが、ですから、ミサイル防衛につきましても、そういうふうな目的があるという
計画については私たちは研究することには理解を示しますということを申し上げました。
それからもう
一つは、これをやるに当たって
日本を含む同盟国及び
ロシア、
ロシアとはもうプーチンさんと
お話しなさったわけですから、
政府側もこれは思った以上に大変と思われたかもしれません。
アメリカ側です。プラス
中国ともいろいろな相談をしながら進めていくということを言っているわけでございますから、そこのところは私は評価をするといいますか、理解をするということを申し上げたわけです。
ただし、前回の
委員会で広中
委員もおっしゃいましたように、こういう研究というものは、することによって派生的に民生に役立つようなことが研究段階で出てくることもあるわけですから、そうなればそれは世界の
人たちの宝になりますから、
委員から伺ったことも具体的に、私はその
言葉をそっくりかりながら、研究することは大変いいと思いますと。
それから、ヨーロッパと
日本は違いますよということも言いました。なぜかというと、
日本は
我が国を取り巻く
環境の中に不透明性、不確実性がありますので、したがって、こういう研究を私たちは理解をするという立場で、ヨーロッパと
日本とが共同歩調ということではなくて、そこのところはやっぱり国によって違うということも申し上げてまいりました。