○
山花分科員 民主党の
山花郁夫でございます。しばらくの間おつき合いを願いたいと思います。
御案内のように、昨年の臨時国会で公職
選挙法の一部改正ということが行われました。比例代表選出議員について、いわゆる拘束名簿方式から非拘束名簿方式へ改正されたというものであります。私は、概念的にはこれは比例代表の制度だという
説明はございますけれども、事実上の全国区の復活に近い、類似したものだと思っております。
当時、
片山虎之助議員が、提案者ということでいろいろ倫理
選挙の
委員会で御答弁されておりました。私も、政治倫理の確立及び公職
選挙法改正に関する特別
委員会のメンバーでございましたので、そのときのことなどを覚えております。ただ、残念ながら、私
たちはもう少し審議をしたいと思っていたわけでありますけれども、途中で審議が打ち切られて採決ということになりました。当時のメンバーもいらっしゃいますけれども、そのときの
委員長がどなたであったかは申し上げませんけれども、そんなこともございまして、そのときにも質問をさせていただきたいと思っていたのですけれども、そういったこともあってできなかったわけであります。
このたび、片山先生が
総務大臣になられたということで、申しおくれましたが、
大臣御就任おめでとうございます。せっかくですから、この機会に、
大臣としての、立場がお変わりになられたようでありますけれども、御所見等も伺ってみたいと思っております。
また、これを申しますと違うということでおしかりを受けそうでありますけれども、やはり
個人名を書かせるという
意味で、候補予定者にとってみれば、事実上全国区とほとんど異ならない、現にもう全国各地、今予定候補者がいろいろなところで、歩き回っているというよりも、走り回っているあるいは飛び回っているというような状況になっているわけであります。
そこで、この非拘束名簿方式という方式についてなのでありますが、今回のこの方式でありますけれども、諸外国にも類似の例は幾つかあるのでありますけれども、今回ので特徴的なことといえば、
個人名を書かせてその
個人名を
政党に読みかえるという方式がとられているということであろうと思います。幾つかの例がありますけれども、例えばの話、投票用紙に
政党名とその中の候補者が書いてあってそれにマークするというような制度ではなくて、自書式であるということが非常に特徴的な制度であると思います。
また今回、旧全国区と比べてみますと、私
たちの評価としては、全国区よりもちょっと顔が見えにくい制度ではないかと思っております。と申しますのも、旧全国区の
時代であっても、百人よりもやや上回る程度の候補者が立候補しておりました。その中から一名を選ばせるということになると、当時、タレントしか得票できないであるとか、あるいは非常に大きな団体をバックにつけた人でないと当選しないであるとか、そういうことが言われていたわけであります。
例えば現在の地方議員の
選挙などでも、結局は一名しか選ばない。その中で、自治体によっていろいろありますけれども、四十人から百人ぐらいの候補者が出て
選挙を戦うというような形になっております。私も党派に属しておりますから大体関心はないはずがないのでありますけれども、身近な人なんかですと、国政
選挙ぐらいであればある程度関心は持つのでありますが、自治体ぐらいの
選挙になるとだんだん関心が薄くなっていく。そうした中で何十人もの中から一人を選ぶというのは大変なことであるというような声をよく聞くわけであります。
ところで、今回の
選挙制度によりますと、各
政党、供託金の没収などのことを
考えますと、本当に四十八人全部そろえるかどうかは話は別ですけれども、理屈の上では、各
政党として届けている以上、改選数の四十八名まで名簿に搭載することが可能ということになっております。単純に掛け算をして
政党の数を掛けると物すごい数になるのでありますが、ただ、実際はそこまでは行かないと思うわけであります。ところで、これも今なかなか計算が難しいとは存じますけれども、トータルでこの比例区に一体何人程度の候補者が立候補すると見込まれているでしょうか。お聞きしたいと思います。