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太田(昭)
分科員 公明党の
太田昭宏です。
昨年の三月二十七日だったと
思いますが、教育改革国民会議が発足しまして、私も、
文部大臣町村先生と一緒にオブザーバー参加をさせていただき、十二月二十二日には、十七の提案という形で報告書が出されました。基本的には、
努力した結果があらわれていると
思いますし、またそれが、今国会も含めて、既に具体的な法律として提出されようとしております。
実は、この教育改革国民会議は、何点か精力的な各界の論議をしていただいたわけですが、二十代は一人もいないし、三十代は一人、四十代は二人、そして五十代が二十三名ということの二十六名でありましたものですから、我々はことしに入りましてから、高校生とか大学生とか、さまざまな若い
世代との対話をいたしてまいりました。
私は、一月六日、東京で高校生五十名との対話集会を行い、
意見を聞き、翌日、一月七日には大阪に飛びまして、大学生五十名との対話をやりまして、一月八日には横浜へ行きまして、二十代の青年五十名との対話集会を行いましたが、ここでは、教師の
経験者がどうしたわけか非常に多くて、二十代は半分ぐらい教師であったというふうに
思います。それから、二月四日に広島に行きまして、広島はいろいろ
テレビ等でもあるように、けんかしたり何とかというような場面がありましたので、元暴走族なんという方にも来ていただいたりしまして、若い人の
意見をやはり五十名聴取しました。この間、二月二十五日には浦和に行きまして、これは母親五十名との対話集会を行いました。
私は、きょうはその報告をさせていただいて、
町村文部大臣から、感想で結構ですから、簡単にお答えをいただきたいというふうに
思います。議論をするというよりは、なかなか貴重な
意見がありましたので、その報告をさせていただきたいということで、きょうは
質問をさせていただきます。
初めに、提案に沿って申し上げますと、一つ目は、「教育の原点は家庭であることを自覚する」というところがありまして、その中の「国・地方公共団体は、親へのカウンセリングの
機会を設けるとともに、福祉などの視点もあわせた支援策を講じる。」というところを、これはマル・ペケ式で賛成か反対か上げていただきまして、母親五十名にこの間浦和で聞きましたら、全員がマルなのですね。ここは、一人一人が非常に深刻であるということを痛感しました。
それはどういうことかと申しますと、若い母親ばかりの五十名でありまして、児童虐待とかいろいろなことがあるけれども、親がストレスでパニックになっている。相談できる体制もないし、聞いてもらうだけでも助かるというようなことで、相談する場があるということが、ある
意味では悲鳴にも似た気持ちで、パニックを脱出することには大事であるという
意見が相次ぎました。みんなストレスで大変だと。
また、具体的なこともありまして、児童館などに元教師というような人がもう少しいて、子供を児童館に送ったり預けたりするということと同時に、親もそこで学校の元先生みたいな人がいてくれて相談ができたらどうかというような、ぜひともお願いしたいというようなこともありましたし、
電話で相談ということになるとどうしても十分な相談にならない、やはりフェース・ツー・フェースが大事だという話もありました。
そういう
意味で、皆ストレスで大変だ、ぜひこうしたことをやってほしいということや、児童館での、子供も遊ぶが親も相談を受けるというような場面をもっと多様にやっていただく。あるいは、ネットでチャットということも言っておりまして、いろいろな
意味を通じて、もう少し頻繁に母親、親との接触ということが非常に、教育の原点は家庭であるのだけれども、家庭のお母さん方から悲鳴が上がっているということへの対応が私は必要ではないかと
思いますが、まず第一問、これをお願いしたいと
思います。