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山内(惠)
委員 よろしいです。時間が三十分しかない中ですので、恐れ入ります、また後でお話をお聞かせいただきたいと思います。
例えば、先ほど言いましたように、国語の時間は三つに分かれて、今度は算数の時間、また別な形の三つに分かれて、理科の時間はまた実験室へ行くということになると、私は、いじめが起こっているのがただでさえ見えない、それが、そういう形になると、一貫して担任の目からまた見えなくなっていくという意味で、いじめの問題も解決するのは難しくなるし、それから問題行動を起こしている
子供の問題も、一歩
学校の外に出た後の時間の対応もどうするのかということもすごく心配ですので、この部分のケアにつきましては、また改めてお聞かせいただきたいと思います。
この間、悪平等について何度も何度も言われていますので、例えばグラウンドで走るということ一つをとっても、年がら年じゅういつも一等賞からびりまで決めるという運動会であってもいいというふうに私は思っていません。運動会というのもやめてマラソンにしたり、いろいろな形で
学校現場は工夫しています。
徒競走というものがずっとあり続けるとしたら、例えば
小学校で、今少子化の時代ですから、あの運動会の日は、お父さん、お母さんのいらっしゃらない方もいますからあれですけれ
ども、典型的に言えば、お父さん、お母さん、お父さんとお母さんのおじいちゃん、おばあちゃんも来ますから、六人か七人が一家でばっと来るんですね。そういう中で、毎年、来る年来る年、徒競走は一回しかないんですね、一年生のときもびり、二年生のときもびり、そういうことを全地域の皆さんに見られる
状況というのは、決してその
子供にとってうれしいことではありません。待ちに待った運動会という言葉はとても恒例的に使われる言葉ですけれ
ども、私は待ちに待たなかったと、
子供が卒業のときの文集に残していくような
状況になりかねないというので、いろいろな
あり方を工夫した一例だと思います。
もう一つあります。
学芸会というのが、これまたやる
学校、やらない
学校、この間、シンデレラの例を言われていましたので、あれももしかしたら三十人以下
学級になるとあの例にはならないかもしれないのですけれ
ども、今四十人
学級ですね。それが学年でいえば三クラスもあって、そしてなぜか
子供たちは、劇がしたいというのがすごく希望なんですね。それで、劇ばかりやると延々とかかりますから、ことしはあなたの学年は劇、次の学年は音楽とかというふうに工夫したり、さまざまなことをしているのです。でも、例えば四十人で一つの劇をするとして、主役は一人で、あとは全部その他大勢でということがまた毎年毎年繰り返されるとしたらと、担任は工夫したのですよ。この間のことも、私は自分がシンデレラをしたわけじゃないですけれ
ども、どうやってたくさんの人が輝けるようにするか、考えるのですよ。
なぜかというと、最近の学芸会は、あの父母席のところにビデオ席まであるのですよ。そして、三脚を立てて、ビデオをこうやって、そしてほかのところには本当に、おじいちゃん、おばあちゃん、おじちゃん、おばちゃんまで来られるような今は時代です、たった一人の子に。
その子が例えば六年生であれば、照明係をしたとか、それからバックミュージックを演奏したとか、皆さんの前に出て照明係のだれだれです、このようなごあいさつをするような登場の仕方も考えます。
でも、一年生だったり二年生だったりでは、そういう作業もないわけですから、だからこそ、担任は考えるのです。一場面、二場面、三場面、四場面で主役が一人ずつ出てくるんだから、では、この人は顔が変わっても主役で見えるように、お着物だけでも、シンデレラの場合はお洋服ですね、例えば何かここにつけるとか、顔は違っても主役の体験もさせてあげるというのも私はある一つの例だと思います。
そのような意味の努力にもかかわらず、この結果を悪平等と一言で言われるのは、現場の
先生の努力を踏みにじるものだということを私は伝えておきたいというふうに思います。
時間がありませんので、また、この面でもしお話があればお話をさせていただきたいと思います。
ちょっと急いでこれは確認だけさせてください。
教頭を複数
配置にするというときに、先ほど
授業が持てるという確認をなさったので、私はこの確認は全国に伝えてもらえるような努力をしていただきたいと思うのは、私のいた現場もそうですけれ
ども、管理職の席にいて忙しいですから、複数になっても忙しいですから、
授業を持ちたくないという管理職の
教頭がたくさんいます。実は私もこの世界に来て八カ月になりますけれ
ども、私の部屋にも、要請行動を起こしている全国
教頭会の方が来られまして、今度の
法律で、
教頭が
授業をできなくていい、しなくていいようにしてくださいという要請までありましたということをちょっと報告しておきたいと思います。
焦っていっぱい言いたいことがありますが、ちょっとこの返事だけいただけないでしょうか。人手が少ないだけに、
学級担任が事情があって休まざるを得ないときには
授業ができるんだというのが
教頭であるということの確認をぜひしていただきたいと思います。