○松本(善)
委員 大臣、国会改革で、そういうような
答弁をしないようにしようじゃないかということじゃなかったですか。やはり政治家として、私は、こういう
法案を出すならば、真剣に物を考えなきゃいかぬと思うんですよ。(
武部国務大臣「真剣に考えていますよ」と呼ぶ)私の
質問に対してほとんど答えていないじゃないですか、なぜこういうふうになってきているのか。私はそういうところが政治家と官僚との違いでなければならぬと思いますよ。
私は、ある営農指導員から話を聞きました。営農指導費は事業総収益の二%程度になっているというんだ。収益の落ち込みの原因は、米価の下落、野菜、果実の価格の低迷だというんです。指導の中心は
農協中央会指導の水田営農推進が中心で、米の
輸入の問題だとか、あるいは
国内の農家をどう育成するか、そういうようなことを余り言わないで、国からの助成金が幾らもらえるか、こういうことが中心だというんです。これでは今後ますます農家の足が遠くなっていくんじゃないかというふうに思われる。
営農指導といっても、減反で幾ら助成金をもらえるか、そこが中心なら、これは離れていきますよ。私は一人の営農指導員の話を聞いたわけですけれ
ども、この営農指導がずっと少なくなってきているということについてやはり真剣に考えないといけない。私は、農水
大臣が十分考えているようにも思えない。
私は、やはり
農協を、さっきの御
答弁の中では、
農協の本来の姿についてもありましたけれ
ども、そういう本来の姿、農民のための
農協、こういう方向へ一歩でも戻していかないといけないというふうに思います。ましてや、
参議院選挙のための
組織ぐるみの選挙に
農協を使うなんて、とんでもない本末転倒だ。
昨日、
大臣は、ぐるみ選挙の時代ではないということを言われましたが、果たしてそうかということを聞きたいと思います。
大臣には
答弁の
関係で資料をお渡しいたしますが、読みますと、これは、香川県の
農協での自民党の比例代表候補者の支援対策です。名前は、
皆さん言えばおわかりと思いますが、名前は出しませんが、F氏ということにしましょう。
経過は、全国農
業者農政運動
組織協議会は、第十九回
参議院議員選挙比例代表選挙区に、前
農林水産省食品流通局長のF氏の推薦を決定した。これを受け、本県においても、十月十三日開催の香川県
農協農政対策協議会
委員会において、同氏を自由
民主党の比例代表候補者として推薦することとした。あわせて全国農政協から要請のあった自由
民主党の党員確保四百名及び同氏の後援会の会員確保一万名に取り組むことにした。
ということで、党員確保四百名。これは
対応はどうするか。要請先及び目標。
中央会、
連合会、
JA香川県本店に対して、香川県
農協農政対策協議会長名で、本人(常勤
役員及び管理職員)と家族一名(家族は家族党員として入党)の要請を行い、全国農政協から要請された四百名を確保する。
なお、党費は一人四千円であるが、家族党費は二千円となっており、自民党香川県連から還付金として党員千二百五十円、家族党員六百二十五円が交付されることから、役職員一人当たり四千百二十五円、六千円から千八百七十五円を引いた、それを支出してもらうこととする。今の
説明どおりです。そして、
中央会、
連合会、
JA香川県本店への依頼数は別紙のとおりだと。
後援会員(署名)の確保は一万名。この
対応は、各
連合会、
農協、
関係先に対して協力を要請するということです。
そしてさらに、これはまだ農政協の文書ですけれ
ども、次に、では、農政協の会長の丸本さんという方から、
JA香川県本店生活事業本部御中ということで、これの具体化が要望されている。
F氏への入会、依頼数二百四十九名分。この報告は、事務局(
中央会組織経営部)に提出してください。自由
民主党への入党、七十名分。同じように、事務局は
中央会の
組織経営部です。
そして、事務連絡ということで、企画管理部長から各部(室)長あてに文書が出ている。それらの文書を添付して、入党費一人当たり四千百二十五円を部単位で取りまとめてください。そして、提出先は企画管理部。
どうです、これはもう文字どおりのぐるみ選挙と違いますか、
大臣。