運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
2001-02-22 第151回国会 衆議院 農林水産委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
本
委員
は
平成
十三年一月三十一日(水曜日)
議長
の指名で、次のとおり
選任
された。
相沢
英之
君
岩倉
博文
君
岩崎
忠夫
君
金田
英行
君
上川
陽子
君
木村
太郎
君
岸本
光造
君
北村
誠吾
君
栗原
博久
君
小島
敏男
君
後藤田正純
君 七条
明君
園田
博之
君
高木
毅君
西田
司君
浜田
靖一君
福井
照君
二田
孝治
君
松下
忠洋
君
小平
忠正
君
古賀
一成
君
後藤
茂之
君
佐藤謙一郎
君
津川
祥吾
君
筒井
信隆
君
永田
寿康
君
楢崎
欣弥
君
鉢呂
吉雄
君
堀込
征雄
君
三村
申吾
君
江田
康幸
君
白保
台一君
一川
保夫
君
高橋
嘉信
君
中林よし子
君
松本
善明
君
菅野
哲雄
君
山口わか子
君
金子
恭之
君
藤波
孝生
君 一月三十一日
堀込征雄
君が
議院
において、
委員長
に
選任
された。
平成
十三年二月二十二日(木曜日) 午後零時十分
開議
出席委員
委員長
堀込
征雄
君
理事
木村
太郎
君
理事
岸本
光造
君
理事
二田
孝治
君
理事
松下
忠洋
君
理事
小平
忠正
君
理事
鉢呂
吉雄
君
理事
白保
台一君
理事
一川
保夫
君
相沢
英之
君
岩倉
博文
君
岩崎
忠夫
君
金田
英行
君
上川
陽子
君
北村
誠吾
君
栗原
博久
君
小島
敏男
君
後藤田正純
君 七条
明君
園田
博之
君
高木
毅君
西田
司君
浜田
靖一君
福井
照君
井上
和雄
君
古賀
一成
君
後藤
茂之
君
津川
祥吾
君
筒井
信隆
君
永田
寿康
君
楢崎
欣弥
君
三村
申吾
君 西
博義
君
高橋
嘉信
君
中林よし子
君
松本
善明
君
菅野
哲雄
君
山口わか子
君
金子
恭之
君
藤波
孝生
君 …………………………………
農林水産大臣
谷津
義男
君
農林水産
副
大臣
松岡
利勝
君
農林水産
副
大臣
田中
直紀君
農林水産大臣政務官
金田
英行
君
農林水産大臣政務官
国井
正幸君
農林水産委員会専門員
和田 一郎君
—————————————
委員
の異動 二月二十二日
辞任
補欠選任
佐藤謙一郎
君
井上
和雄
君
江田
康幸
君 西
博義
君 同日
辞任
補欠選任
井上
和雄
君
佐藤謙一郎
君 西
博義
君
江田
康幸
君
—————————————
二月二十二日
木村
太郎
君
岸本
光造
君
二田
孝治
君
松下
忠洋
君
小平
忠正
君
鉢呂
吉雄
君
白保
台一君
一川
保夫
君 が
理事
に当選した。
—————————————
二月十九日 激増する
野菜等
の
緊急輸入制限
の
発動
に関する
請願
(
中林よし子
君
紹介
)(第二〇号) 同(
吉井英勝
君
紹介
)(第二一号)
国民
の食糧と
地域農業
を守るための
緊急対策
に関する
請願
(
中林よし子
君
紹介
)(第二二号) 同(
松本善明
君
紹介
)(第二三号)
自主流通米
の
値幅制限
の復活に関する
請願
(
松本善明
君
紹介
)(第二四号) は本
委員会
に付託された。
—————————————
本日の
会議
に付した案件
理事
の
互選
国政調査承認要求
に関する件
農林水産関係
の
基本施策
に関する件 ————◇—————
堀込征雄
1
○
堀込委員長
これより
会議
を開きます。 この際、一言ごあいさつを申し上げます。 このたび、
農林水産委員長
に就任をいたしました
堀込征雄
でございます。 御承知のとおり、
農林水産業
は、
食料
の
安定供給
の
確保
のほか、
国土
、
自然環境
の
保全
など、
各般
にわたり多面的な
機能
の
発揮
を求められ、大変重要な
役割
を担っております。しかしながら、今日、
我が国
の
農林水産業
を取り巻く
内外
の諸
情勢
は極めて厳しいものがございます。 このような
状況
の
もと
、
農林水産業発展
のため、本
委員会
に課せられた使命はまことに重大でありまして、改めてその職責の重大さを痛感しております。 甚だ微力ではございますが、
委員会
の公正かつ円満なる
運営
に努めてまいる所存でございますので、
委員各位
の御
支援
、御
協力
を賜りますよう、何とぞよろしく
お願い
を申し上げます。(
拍手
) ————◇—————
堀込征雄
2
○
堀込委員長
これより
理事
の
互選
を行います。
理事
の員数は、
議院運営委員会
の決定の基準のとおり八名とし、その
選任
につきましては、先例により、
委員長
において指名いたしたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
堀込征雄
3
○
堀込委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決しました。 それでは、
理事
に
木村
太郎
君
岸本
光造
君
二田
孝治
君
松下
忠洋
君
小平
忠正
君
鉢呂
吉雄
君
白保
台一君 及び
一川
保夫
君 を指名いたします。 ————◇—————
堀込征雄
4
○
堀込委員長
次に、
国政調査承認要求
に関する件についてお諮りいたします。
農林水産関係
の
基本施策
に関する
事項
食料
の
安定供給
に関する
事項
農林水産業
の
発展
に関する
事項
農林漁業者
の
福祉
に関する
事項
農山漁村
の
振興
に関する
事項
以上の各
事項
について、実情を
調査
し、その
対策
を樹立するため、
本会期
中
調査
をいたしたいと存じます。 つきましては、
衆議院規則
第九十四条により、
議長
の
承認
を求めたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
堀込征雄
5
○
堀込委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決しました。 ————◇—————
堀込征雄
6
○
堀込委員長
次に、
農林水産関係
の
基本施策
に関する件について
調査
を進めます。 この際、
農林水産大臣
から
所信
を聴取いたします。
農林水産大臣谷津義男
君。
谷津義男
7
○
谷津国務大臣
農林水産大臣
の
谷津義男
でございます。
委員長
初め
委員
の諸先生におかれましては、日ごろから
農林水産行政
の
推進
に格段の御
理解
と御
支援
をいただき、この機会に厚く御礼を申し上げます。
松岡
、
田中
両副
大臣
、
金田
、
国井
両
大臣政務官
ともども、力を尽くして
農林水産行政
の
推進
に
全力
を挙げてまいる
考え
であります。
委員長
初め
委員各位
の御
支援
を賜りますよう、よろしく
お願い
を申し上げます。 それでは、
農林水産大臣
としての
所信
を申し述べます。
我が国農林水産業
と
農山漁村
は、
食料
の
安定供給
は
もと
より、
国土
や
自然環境
の
保全
、良好な景観の形成、文化の
伝承等
の多面的な
機能
を有しております。とりわけ、健康で充実した
生活
の基礎となる
食料
について、新鮮で安全なものを安定的に
供給
することは、国の
基本
的な責務であります。 こうした
役割
を担う
農林水産業
と
農山漁村
について、
生産
と
消費
との共生という
考え
の
もと
に、その健全な
発展
を図ることは、将来にわたり
国民
が安心して暮らせる豊かな社会を築いていく上で不可欠であると確信をしております。 このため、二十一
世紀
における
我が国農林水産業
及び
農山漁村
が、
希望
にあふれ、
活力
に満ちたものとなるよう、
各般
の
施策
を積極的に
展開
してまいります。 まず、
食料
・
農業
・
農村基本法
に基づく新たな
農政
の
推進
であります。 同法は、二十一
世紀
における
農政
の
基本指針
として制定されたものであり、その
基本理念
を
具体化
するため、昨年三月には
食料
・
農業
・
農村基本計画
が策定されたところであります。この
基本法
及び
基本計画
に即し、新たな
時代
の
食料
・
農業
・
農村政策
を着実に
推進
してまいる
考え
であります。
平成
十三年度におきましては、以下に述べる
施策
を着実に
推進
していく
考え
であります。 第一に、
食料
の
安定供給
の
確保
に関する
施策
であります。
食料
・
農業
・
農村基本計画
に掲げられた
食料自給率
の目標の達成を図るためには、
生産者
、
食品産業
の
事業者
、
消費者等
の
関係者
が
一体
となって取り組んでいくことが不可欠であります。 こうした
取り組み
を促進するため、
食生活指針
の
普及
、
定着
を図り、
食生活
のあり方を見直す
国民
的な運動を
展開
するとともに、麦、
大豆等
の需要に応じた
生産
の
拡大
を図るための
生産対策
や
水田
の
汎用化
、
畑地かんがい
などを積極的に
推進
してまいります。 また、
国民
の主食である米につきましては、十二
年産米
の
作柄等
を踏まえて昨年九月に取りまとめた
平成
十二年
緊急総合米対策
に基づき、
生産調整
の
緊急拡大
に対する
支援等
の措置を
実施
してまいります。 近年、
食料
の
安全性
や
品質
について
消費者
の
関心
が高まってきておりますが、こうした
状況
を踏まえ、
生産
から
消費
に至る各段階において、
HACCP手法
の
導入等
により
食品
の
安全性
や
品質
の
確保
を図るとともに、
消費者
の合理的な選択に資するよう、
遺伝子組み換え食品
を含め
食品
の表示、規格に関する
施策
の
充実強化
を図ってまいります。また、
動物検疫
及び
植物検疫
につきましても、これを適切かつ適正に
実施
してまいります。
食料
の
安定供給
に重要な
役割
を果たしている
食品産業
につきましては、その
事業基盤
の
強化
、
農業
との
連携
を
推進
するとともに、
食品廃棄物
の
リサイクル
による
環境
への負荷の
低減等
を図るための
施策
を
推進
してまいります。また、
食品流通
の
合理化
を図るため、
卸売市場
の
機能
及び
体制
の
改善
、
強化
を図るとともに、
IT
の
活用等
により、
集出荷
、
流通システム
の
高度化等
を
推進
してまいります。 さらに、世界の
食料需給
の安定に資するため、
国際協力
の
推進
に努めてまいります。 なお、最近、
野菜等
の
農林水産物
の
輸入
が増加し、
地方議会
や
農業団体
から
野菜等
に関する
セーフガード
の
発動
を求める声が高まっておりますが、こうした
状況
を踏まえ、
実態
の
把握
に努めた結果、現在、ネギ、生シイタケ及び畳表の三
品目
について、
セーフガード
に係る
政府
としての
調査
を進めているところであり、できるだけ速やかに結論を得たいと
考え
ております。また、これらの
品目
以外につきましても、
輸入動向
や
国内農林水産業
への
影響等
の
把握
に努め、必要に応じ、
政府調査
の開始について
検討
を行ってまいります。 第二に、
農業
の持続的な
発展
に関する
施策
であります。
基本法
が目指す望ましい
農業構造
の
確立
を図るため、意欲ある
農業者
が
創意工夫
を生かした
経営
を
展開
できるよう、総合的な
経営対策
を講じてまいります。その
一環
として、意欲ある
担い手
に対し、
経営実態
に応じたきめ細やかな
資金
の融通を行うこととしており、このため、
農林漁業金融公庫資金制度
を含め、
所要
の
見直し
を行うこととしております。 さらに、
農業経営
を担う人材の
育成
、
確保
に努めるとともに、女性や
高齢者
がその能力を十分に
発揮
し、誇りと生きがいを持って
生産活動等
に参加できるような
環境
の
整備
に
取り組み
ます。 また、
農業者年金制度
につきましては、
農業者
の信頼を得ることを
基本
としつつ、
基本法
の
理念
や
政策
の
展開方向
に即した
抜本的改革
を行うこととしております。 さらに、
果樹
について、
需給調整機能
の
強化
を前提とした
果樹経営安定対策
を創設するとともに、
加工原料乳
について、
需給変動等
による
価格低落
に備えるため、
加工原料乳生産者経営安定対策
を創設するなど、
価格
、
経営安定対策
の
見直し
を着実に進めてまいります。 なお、
育成
すべき
農業経営
に対し、今後、諸
施策
をより一層
重点
的、集中的に講じていく
観点
から、
関連施策
全体の
見直し
、再編を進めるとともに、その
一環
として、
経営
を全体としてとらえ、その安定を図る
観点
から、
価格
の
変動
に伴う
農業収入
または所得の
変動
を緩和する
仕組み等
につきましても、
品目別
の
価格政策
の
見直し
や
経営安定対策
の
実施
の
状況
、
農業災害補償制度
との
関係等
を勘案しつつ、その
確立
に向けて
検討
を進めてまいります。 また、
国内農業生産
に必要な
農地
の
確保
、
農地
の区画の
拡大
や
かんがい排水施設
の
整備等
の
農業生産基盤
の
整備
につきましても、引き続き着実に
推進
してまいります。 なお、
土地改良制度
につきましては、
環境
との
調和
に配慮することを
事業実施
に当たっての原則に位置づけるとともに、
地域
の意向をより的確に踏まえるための
手続
を
導入
するほか、
土地改良施設
が適切に維持
保全
されるような
手続
とするなど、
所要
の
見直し
を行うこととしております。
生産性
や
品質
の
向上等
を図る上で重要な
役割
を果たす
技術開発
につきましては、
地域特性
に応じた高
品質
の麦、
大豆等
の
育成
、
普及
など、
水田
を
中心
とする
土地利用型農業
の
確立
に向けた
技術開発
を総合的に
実施
するとともに、
イネゲノム研究
を初め、
バイオテクノロジー等
の
革新的技術
の
開発
を積極的に
推進
してまいります。 また、
農業
に本来備わる
自然循環機能
の
維持増進
を図るため、
環境
と
調和
のとれた
農業生産
を
推進
するとともに、
家畜排せつ物
、
稲わら等
の
リサイクル
を促進してまいります。
農協系統
の
事業
、組織につきましては、
地域農業
の
振興
に
重点
を置く
農協
への再
構築
、農家が安心して貯金できる
信用事業体制
の
構築等
を図ることが必要であり、
農協系統
の
改革
を
支援
する
観点
から
関係法制度
の
見直し
を行うこととしております。 第三に、
農村
の
振興
に関する
施策
であります。
農業者
を含む
地域住民
の
生活
の場である
農村
が
活力
と魅力に満ちたものとなるよう、
農業
その他の
産業
の
振興
を図るとともに、
関係
府省と
連携
を図りつつ、
農村地域
の
情報化
、
高齢者
の
福祉
の
向上
など、
地域
の多様な
ニーズ
に対応した総合的な
施策
を講じてまいります。 中
山間地域等
につきましては、
地域
の特徴を生かした
新規作物
の
導入
や
特産物
の
生産
、販売を通じ
農業
の
振興等
を図るとともに、
生活環境
の
整備
による定住の
促進等
を図ってまいります。また、
耕作放棄
の発生を
防止
し、
多面的機能
を
確保
するために昨年創設しました中
山間地域等
直接
支払い
について、その着実な
推進
に努めてまいります。 さらに、
農業
、
農村体験活動
を
支援
するとともに、
都市住民
に
安らぎ
の場を提供する
市民農園
の
整備
を
推進
すること等により、
都市
と
農村
の
交流
を一層促進してまいります。 次に、
森林
・
林業
・
木材産業
に関する
施策
について申し上げます。
森林
は、
我が国
の
国土
の七割を占め、
木材
の
供給
のみならず、
国土
の
保全
、
水資源
の涵養、
地球温暖化
の
防止
、
自然環境
の
保全
など多様な
機能
を有しており、特に近年、
国民
からの要請は公益的な
機能
を
中心
に一層の
高まり
を見せております。しかしながら、
林業
の
採算性
の
悪化等
により
森林
の適切な
管理
が行われなくなっていることから、
森林
の多様な
機能
の
発揮
に支障が生ずることが危惧されております。 このため、これまでの
政策
を抜本的に見直すこととし、昨年十二月には、
林政審議会等
における議論も踏まえて
林政改革大綱
を取りまとめ、
林政
の
基本
的な
考え
方を、
木材生産
を
主体
としたものから
森林
の多様な
機能
の
持続的発揮
を図るものに転換することとしたところであります。今後、この
大綱
に沿って、本
国会
に
林業基本法
の
改正法案等
を提出するとともに、
国民
の
理解
と
協力
を得ながら着実に
施策
の
具体化
を図ってまいる
考え
であります。 また、
気候変動枠組み条約
第六回
締約国会議
において、
森林等
の
吸収源
の取り扱いが重要な課題として取り上げられ、
地球温暖化防止
に果たす
森林
の
役割
が再認識されたところであります。今後の
国際協議
においても、
森林
の
重要性
が
理解
されるように努めてまいる
考え
であります。 次に、
水産施策
について申し上げます。
我が国水産業
については、本格的な二百海里
時代
を迎えるとともに、
資源状況
の
悪化
や
担い手
の減少、
高齢化
が進展するなど、
内外
の
情勢
が大きく変化しております。こうした中で、
水産物
の
安定供給
を初め、豊かな
国民生活
の
実現
にとって不可欠な
役割
を果たす
我が国水産業
について、その健全な
発展
を
確保
していくためには、
政策
の抜本的な
見直し
が必要となっており、一昨年十二月に、今後の
水産政策
の
指針
として
水産基本政策大綱
を取りまとめたところであります。 この
大綱
に沿って、本
国会
に新たな
政策
の
理念
と
基本
的な
施策
の
方向
を示す
水産基本法案
及びその
関連法案
を提出することとしており、
国民
全体の十分な
合意
を得ながら、順次
改革
が
具体化
されるよう
全力
を尽くす
考え
であります。 国際漁業問題につきましては、一昨年の
韓国
との間での新しい
漁業協定
の発効に続き、昨年六月には中国との間でもようやく新しい
協定
が発効し、
海洋法時代
にふさわしい
資源管理体制
の
基盤
が
確立
されたものと
考え
ております。また、国際的な
資源管理
を要する
マグロ漁業
や捕鯨の問題につきましても、引き続き
関係国
との
協議
を行ってまいります。 次に、
有明海
の
ノリ
の
不作
について申し上げます。
有明海沿岸
は、全国の
ノリ
の
生産
の約四割を占める
生産地
でありますが、今期は例年にない
不作
となっているところであります。 私も、一月二十九日に現地に赴き、
関係者
の声を直にお聞かせいただいたところでありますが、余りの
被害
の大きさに心を痛めております。今回
被害
に遭われた
関係者
の
皆様
には、改めて心よりお見舞い申し上げます。 今回の
被害
の深刻な
実態
にかんがみ、
被害
を受けた
ノリ養殖業者
の
方々
に対し、無
利子融資
、
貸付限度額
の
引き上げ等
の
緊急支援策
を講ずることとしたところであります。 また、
ノリ
の
不作
の
原因
につきましては、現時点では明らかではありませんが、予断を持たずに、まず
緊急調査
を
実施
するとともに、十三年度からは
有明海
の
海域環境
や
ノリ
の
不作原因
の究明を目的とする総合的な
調査
を
実施
し、遅くとも九月末を目途にできるだけ早く
中間取りまとめ
を行うこととし、これらの結果を踏まえ、
関係者
の
皆様
が将来に明るい展望を持てるよう、
有明海
の
漁場環境
の
改善
に万全を尽くす
考え
であります。 次に、
WTO交渉
への
取り組み
について申し上げます。
農業分野
につきましては、昨年十二月、多様な
農業
の共存という
基本哲学
の
もと
、
農業
の
多面的機能
や
食料安全保障
の
確保等
を追求する
観点
から、
我が国
の
対応方針
を
WTO農業交渉日本提案
として取りまとめたところであります。今後、
提案内容
の
実現
に向け、EU、
韓国
など
我が国
と立場の近い国々との
連携
を
強化
しつつ、特に
途上国
を
中心
に積極的な働きかけを行い、
我が国
の主張に対する国際的な
理解
が促進されるよう、
関係
府省と
一体
となって取り組んでまいります。 また、
消費者等
からの
関心
の
高まり
に対応し、
国民的合意
の
もと
で
交渉
を行うという
観点
から、引き続き
農業交渉
に関する積極的な
情報提供
を行っていく
考え
であります。 さらに、さまざまな国の異なる
関心
にこたえるため、
農業
以外の
分野
も含めた新
ラウンド
を早期に立ち上げ、
農業交渉
をその
一環
として位置づけることが不可欠であるとの認識の
もと
、
関係
府省と
連携
し、
国際会議等
の場でこの新
ラウンド
の早期立ち上げを主張してまいります。
林野
、
水産分野
につきましては、引き続き、
地球環境
の
保全
、
資源
の持続的な
利用
といった
観点
を踏まえ、適切に対処していく
考え
であります。 以上のような
農林水産施策
を
展開
するため、
平成
十三年度の
農林水産予算
の編成に際しましては、十分に意を用いたところであります。 また、
施策
の
展開
に必要な法制の
整備
につきましては、今後御
審議
をよろしく
お願い
いたします。 以上、
所信
の一端を申し上げました。
農林水産行政
は
国民生活
に密着したものであります。常に現場の声に耳を傾け、また、
生産
の
側面
だけではなく
消費
の
側面
にも十分に目を配りながら、
生産
に携わる
方々
が将来に向け
希望
を持って歩んでいけるよう、また、
国民
が安心と豊かさを享受できるよう、
全力
を尽くしてまいる
考え
であります。
委員各位
におかれましては、
農林水産行政
の
推進
のため、今後とも一層の御
支援
、御
協力
を賜りますよう、切に
お願い
申し上げます。ありがとうございました。(
拍手
)
堀込征雄
8
○
堀込委員長
次に、
平成
十三年度
農林水産関係予算
の
概要
について説明を聴取いたします。
農林水産
副
大臣松岡利勝
君。
松岡利勝
9
○
松岡
副
大臣
農林水産
副
大臣
の
松岡利勝
でございます。
谷津大臣
を補佐いたしまして、
田中
副
大臣
、
金田
、
国井
両
大臣政務官
ともども、力を尽くして
農林水産行政
の
推進
に
全力
を挙げてまいる
考え
であります。
委員長
を初め
委員
の
皆様方
の御
支援
を賜りますよう、よろしく
お願い
申し上げます。(
拍手
)
平成
十三年度
農林水産予算
の
概要
を御説明申し上げます。
平成
十三年度
一般会計予算
における
農林水産予算
の額は、
関係
府
省計上分
を含めて、三兆四千三億円となっております。その内訳は、
公共事業費
が一兆七千四百億円、非
公共事業
のうちの
一般事業費
が九千六百五十一億円、
食料安定供給関係費
が六千九百五十二億円となっております。
平成
十三年度の
農林水産予算
は、新たな
基本法
に基づく
食料
・
農業
・
農村基本計画
を受けた
初年度予算
であるとともに、
林野
、
水産分野
におきましても新たな
基本政策
の
具体化
を図るための
予算
であることを踏まえ、
食料自給率向上対策等
に思い切った
予算配分
を行うなど、新たな
政策展開
に即して編成いたしました。 以下、
予算
の
重点事項
について御説明いたします。 第一は、
食料
・
農業
・
農村基本計画
の
推進
であります。
食料
の
安定供給
の
確保
、
農業
の持続的な
発展
及び
農村
の
振興
といった
基本計画
の
基本
的な
理念
に即した
政策展開
を図ってまいります。
食料
の
安定供給
の
確保関係
では、まず、
食料自給率
の
向上
に向けて、
消費
、
生産両面
からの
取り組み
を
強化
する
観点
から、望ましい
食料消費
の
実現
に向けた
食生活指針
の
普及
、
定着
を図るとともに、麦、
大豆
、
飼料作物
の
生産
の
拡大
、
定着
を目指した
生産対策
、
水田汎用化
、
畑地かんがい等
を
重点
的に
推進
してまいります。 また、
IT
の
活用
により
農業生産
、
経営
の
高度化
や
食品流通
の
効率化
を図るなど、
農林水産分野
における
IT革命
を積極的に
推進
するとともに、
食品
の売れ残りや食べ残し等の
食品廃棄物
や
家畜排せつ物
の
リサイクル対策
を
強化
いたします。 次に、
農業
の持続的な
発展関係
では、まず、総合的な
経営対策
の
展開
を図る
観点
から、意欲ある
担い手
に対し、
経営診断
を
もと
に、
経営状況
に応じた
低利融資等
のきめ細かな
経営支援対策
を講じてまいります。 また、
農業者年金制度
につきましては、
制度
の
抜本的改革
を行い、
食料
・
農業
・
農村基本法
の
理念
に即した
政策年金
として再
構築
してまいります。 さらに、
技術開発
の
重点的推進
を図る
観点
から、稲の
有用遺伝子
の
機能
の解明や
活用等
、
イネゲノム研究
の
強化等
を進めてまいります。 次に、
農村
の
振興関係
では、
地域住民
を初め、多様な
主体
の参画を得て策定された
基本計画
の
もと
で、
農村地域
の
情報化
、
高齢者
の
福祉
の
向上
など
地域
の多様な
ニーズ
に対応した
整備
を総合的に
実施
してまいります。 また、昨年創設をいたしました中
山間地域等
直接
支払い
の着実な
推進
により、中
山間地域等
における
農業生産条件
の不利を補正し、
多面的機能
を
確保
してまいります。 さらに、
都市
と
農村
の
交流
を一層促進するため、
農業
、
農村体験活動
を
支援
するとともに、緑豊かな
田園滞在空間
の創造や
都市住民
に
安らぎ
の場を提供する
市民農園
の
整備
を
推進
してまいります。 第二は、
森林
の多様な
機能
を持続的に
発揮
させるための新たな
森林
・
林業
・
木材産業政策
の
推進
であります。
成熟期
を迎えつつある
人工林整備
の新たな
方向
として、
抜き切り
を繰り返しつつ徐々に更新を図る
長期育成循環施業等
の
導入
を図るとともに、
崩壊等
が発生するおそれのある
保安林等
について
治山事業等公的関与
による
森林整備
を
推進
してまいります。 また、
森林
の適正な
管理
を図るため、多様な
担い手
を
育成
し、これらの者へ
経営
、施業を集約化するとともに、
木材
の
品質
確保
が緊急に求められている中、国産材の
利用
を促進していくため、乾燥施設の
整備
、乾燥技術の
普及
等により乾燥材
供給
体制
を緊急に
整備
いたします。 さらに、国有
林野
事業
の抜本的な
改革
について、引き続き着実な
推進
を図ってまいります。 第三は、新たな
水産政策
の
方向
に沿った
資源
の持続的
利用
の
推進
と水
産業
、漁村の活性化であります。 国連海洋法条約の締結や
韓国
、中国との新たな
漁業協定
の発効等本格的な二百海里
時代
の到来を踏まえ、漁業の
担い手
の
確保
、
育成
を図るための、青年漁業者を
中心
としたグループの創造的な
取り組み
等を
支援
してまいります。 また、
資源管理
等の課題に対応した漁協の組織、
事業
の再編を進めてまいります。 さらに、効率的、効果的な水産
基盤
の
整備
と漁業
地域
の
振興
を図るため、漁港漁村
整備
事業
と沿岸漁場
整備
開発
事業
を水産
基盤
整備
事業
に再編統合し、漁港、漁場、漁村の
整備
を
一体
的に行ってまいります。 次に、特別会計につきましては、食糧
管理
特別会計等について、それぞれ
所要
の
予算
を計上いたしております。 最後に、財政投融資計画につきましては、農林漁業金融公庫による財政融資
資金
等の借り入れ等総額三千五百四十六億円を予定しております。 以上、
平成
十三年度
農林水産予算
の
概要
の説明を終わります。ありがとうございました。(
拍手
)
堀込征雄
10
○
堀込委員長
以上で説明は終わりました。 この際、
農林水産
副
大臣
及び
農林水産大臣政務官
より、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。
農林水産
副
大臣
田中
直紀君。
田中直紀
11
○
田中
副
大臣
農林水産
副
大臣
の
田中
直紀でございます。
谷津大臣
の方針の
もと
、
松岡
副
大臣
、そして
金田
、
国井
両
大臣政務官
と力を合わせて
農林水産行政
の遂行に
全力
を尽くしてまいります。
委員長
を初めとする
委員
の先生方の御指導、御
協力
を心から
お願い
申し上げます。ありがとうございました。(
拍手
)
堀込征雄
12
○
堀込委員長
次に、
農林水産大臣政務官
金田
英行
君。
金田英行
13
○
金田
大臣政務官
農林水産大臣政務官
を拝命いたしました
金田
英行
でございます。
谷津大臣
そして両副
大臣
の御指導をいただきながら、山積する諸課題に真剣に取り組ませていただきたいと思っております。
堀込委員長
そして
委員各位
の皆さん方の御指導をよろしく
お願い
申し上げまして、ごあいさつとさせていただきます。(
拍手
)
堀込征雄
14
○
堀込委員長
農林水産大臣政務官
国井
正幸君。
国井正幸
15
○
国井
大臣政務官
農林水産大臣政務官
を拝命いたしました
国井
正幸でございます。
谷津大臣
の
もと
、
松岡
、
田中
両副
大臣
の
もと
、
金田
政務官ともども力を合わせて
農林水産行政
の
推進
に
全力
で取り組ませていただきたいと思います。
委員長
を初め先生方の御指導をよろしく
お願い
申し上げます。ありがとうございました。(
拍手
)
堀込征雄
16
○
堀込委員長
次回は、来る二十七日火曜日午前九時五十分
理事
会、午前十時
委員会
を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。 午後零時四十分散会