○大出
委員 大変前向きな御答弁をいただいたと考えております。そして、
片山大臣にお答えをいただきまして、私は
大臣から答弁をいただいたのが質問して初めてでございまして、今はいなくなってしまいましたけれども平林
大臣のときは、
大臣がおられなかったものですから質問することができませんでしたが、お答えをいただきましてありがとうございます。そしてまた、両副
大臣に前向きな発言をいただきました。
私も、昔、大分古い話でございますが、どうも人権の問題について迅速性が足りなかった日本というものを、ここへ来て、この判決が出たときに、これは我々の問題なのだということを痛感させられたわけでございまして、何とか、今までとは違っていきさつを超えて、控訴を断念という方向でまとめていただけないものかなと思っているものでございますから、今の御答弁には大変意を強くしたところでございます。ありがとうございます。
続きまして、
二つ目の質問に入らせていただきます。
このハンセン病の判決が載っていた
新聞が五月十二日ということでございます。そうしたところ、実は先日、私が四月三日に
総務委員会でECHELON、つまりは全
世界通信傍受システムという質問をいたしまして、そのときは地元の神奈川
新聞にしか載せていただけなかったのですが、それが五月十二日の朝日
新聞にたまたま載っておりまして、その後新たな展開がありますので、若干質問をさせていただきたいと思います。
前回、四月三日に質問をしたとき、私は、EU議会においてインターセプションキャパビリティーズ二〇〇〇、つまり盗聴能力二〇〇〇という報告書が出ていますよということを申し上げたのですが、当時、当時というのは、ちょっとしか前ではございませんけれども、
小坂副
大臣がお答えの中で何とおっしゃっているかというと、「今後とも、私どもも
情報を確認するような作業を続けていきたいと思います」とおっしゃって、そのときに、昨年の四月ぐらいの朝日や毎日
新聞に書いてあった
情報ぐらいだということをおっしゃっていたように思うわけなんです。
五月十二日の朝日
新聞には、実はこういうタイトルで書いてあります。「「エシュロン」のことは話せない
世界の通信を傍受」、アメリカ、欧州
調査団を門前払い、つまりは、欧州の
調査団が行ったのですが、政府機関はどこも門前払いをしたというわけなんですね。これはワシントンの十一日の記事でございまして、「欧州議会の暫定
委員会調査団が今週、ワシントンを訪れた。」というわけです。ところが門前払いを食った。まずは米国家安全保障局、NSAや、中央
情報局、CIAなどに面会を申し入れたわけですが、断られたということで、
調査団は失望して十日の日に帰国してしまったということなんですね。
その中で、
調査団の
委員長がポルトガルの方でコエリョさんとおっしゃるようでございます。「NSA側は「諜報活動について否定も肯定もしないし、話し合いもしない」」と、非常につれないわけでございます。それだけではなく、このコエリョさんの率いる
調査団が国務省や商務省にも面会を求めたのですが、それも断られたということです。
こうなってまいりますと、我が日本は余り、余りというか全然こういう
調査活動をしていない。
調査活動というのは、ECHELONでじゃないですよ。そうじゃなくて、ECHELONというものがどういうものであるか、抗議をすることも含めまして
調査活動をしていないのに、先ほど申し上げたように、EUでは盗聴能力二〇〇〇という報告書が出ていますし、さらに、ここに出ていますように、五月九日ぐらいには欧州議会の暫定
委員会の
調査団が出かけている。
この日本とヨーロッパの差が余りにも、危機管理を、さらに物を申すならば、
改革を断行する、断行ということは行うことですから、断行する
内閣ということであるならば、この部分にもう少し鋭敏に反応していただかないと。特に私は、
総務省でございますので、国の問題であるということは当然わかっておりますが、国家の基本戦略を考える場合に
総務省がリーダーシップをとるぐらいの覚悟でいなければいけないのだろうという思いがありまして、質問をしているわけなんです。
この点について、その後どのような
調査の進展があるのかについて、取っかかりが
小坂副
大臣でございましたので、お答えをいただきたいと思います。よろしく
お願いします。
〔
委員長退席、
荒井(広)
委員長代理着席〕