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佐藤(公)
委員 自由党の
佐藤公治でございます。本日は、こういう機会をいただきまして、まことにありがとうございます。
また、このたびの
地震におきましてお亡くなりになりました
方々、御家族の
方々に対して深くお悔やみを申したいと思います。また、
被害に遭われました
皆様方に心よりお
見舞いを申し上げたいと思います。そして、今
復旧復興に御尽力をいただいている
皆様方には心から感謝と敬意を表させていただき、
質問に入らせていただきたいと思います。
本日は、正直言いまして、二十分という時間で
議論がそんなにできるとは私は思いません。ですので、私、
広島が地元でございまして、まさにこの
地震のときに三原というところにおりました。この実体験、また私が本当に感じたこと、そして
意見と
皆様方に対する御提案、それを受けまして、時間がありましたら、
皆様方からのいろいろな御所見をお伺いができればありがたいかと思います。
私は、東京からの来客三家族とともに三原のホテルで、六階でございました、昼食をとりまして、その後、先にレストランを出て車に乗ってすぐさま、三原港の横の国道二号線に入ったところで、この
地震に遭いました。私は、本当に目を疑うというか、うそであればいいなというような思いで、目の前を見ますと、目の錯覚でなければ、
道路がゆがんだ波打ったような状態が私には見えました。そして、周りの
建物がかなり揺れることにより、横の歩道にいらっしゃった老夫婦の方が地べたに座り込んでおびえている姿が印象的でございました。
私は、先ほど別れた家族が心配だったもので、おじいさん、おばあさん、子供たちもたくさんいたので、すぐさまホテルの六階の方に戻りましたが、エレベーターは当然使えませんでした。では、非常
階段を使って上がろうと思っても、非常
階段を探し、そして上がるためにはやはり時間がかかりました。外からの非常
階段は当然かぎがかかっているところも多く、上に行くこともできない、そんな状態の中でやっとのことで、二十分以上かかって上に上がれたような
状況でございます。
これが私が三原で経験をした簡単な話でございますけれ
ども、そのときに幾つか感じたこと、見たことを
お話しし、また今後の参考ととも
ども、今
広島県から
要望が六項目、五項目出ておりますが、何としても早い
政府におきます決断と実行、そして御尽力をいただきたいという、本当にまさに私は
被災地、
被災者の側からお願いを申し上げたいと思います。
このときに、もう毎回のことでございますけれ
ども、やはり携帯電話がつながらないということで、もしも電話がつながればいろいろな情報交換ができ、もっともっとより安全にまたいろいろなことができるのではないか。当然、物理的に二十数万の回線が一遍にふさがったことにより
連絡がとれない、使えなくなる。パンク状態というのはいつものことでございますけれ
ども、これを何とか今の技術で物理的に可能にならないか。移動式の、またもしくは分散式の交換機、交換システムの構築なんということができるのではないか、そんなことを思いましたが、こういうことに関してなお一層の研究とやはり
皆様方の
対応をお願いしたい。
そして、テレビ、ラジオ、特にテレビでございますが、これを見ても、聞いても、報道のあり方というものをもう一度確認願えればありがたい。これは
阪神・
淡路のときも多分アンケート
調査、いろいろな
状況を御
調査されているかと思いますけれ
ども、やはり
被害を大きく受けたところだけじゃなくて、それ以外のところも含めて、どういう情報、どういうことを報道すべきか、
連絡をすべきかということを、現場の
被害に遭われた
皆さん方からもヒアリングをしながら、どう報道があるべきかということを再度
検討していただけたらと思います。
といいますのも、情報収集にもいろいろと問題はあると思いますけれ
ども、
被害が大きいところばかりが出ることで、ほかの部分の情報というものが余り知らされない、わからないような
状況でした。ですので、それこそ選挙速報じゃございませんが、一番大きなところは随時きちんと報道するとともに、各
市町村、
被害が全くないところも多かったと思いますが、そういうところは、ないならないということで一言報道の中に乗せることにより、またそれは報道されなかったからないんだという言い方もあるかもしれませんが、やはりないところはない、なさそうだということでの報道のあり方も含めて御
検討を願えたらありがたい。
そして、私
ども、地域におりまして今回本当にありがたいと思ったのは、地域のミニFMが地域密着型の情報を流し、それが聞けたことにより、いろいろな心配事が少しずつなくなった部分もございました。地域のミニFMというものが、ふだんは余り気にもしなかったんですが、こういう危機管理体制における役割はかなり重要だなということを感じました。
また、先ほど
山田委員からも
お話がございました、私
ども、目に見える部分での危険なものということはわかりますが、目に見えない危険なものというのが逆に何か多いようにも感じました。
まさに一番私
ども、これは瀬戸内海、
広島だけではなくて、ほかの地域もそうかもしれませんが、やはり急傾斜地におきます
擁壁、石垣、これの問題というのが非常に心配としてございます。崩れたりということは大変なことでございますけれ
ども、今
皆さん方も
調査をある程度して
御存じのように、また
委員も視察をしてわかるように、石垣というものが、今は目に見えるものはちゃんとなっていたとしても、これがこの次の
地震もしくは雨季、雨、いろいろなことにより、崩れるおそれがあるのではないかという不安を常に抱えております。
こういう部分での検査というのも、本当に県の方でも市の方でも、地方
行政も一生懸命
対応してくれていることは事実ですが、やはりまだまだ不十分な点がございます。こういうことを国の方でも挙げて応援をしていただければありがたい。
ただし、財政面、いろいろなことがあると思います。ですので、今後におきます私
どもの
要望としては、これはいろいろな
方々と
お話をする中、マンションや何かの建築のあり方を、古い老朽化したマンションをエックス線や何かで検査をするなんということも今あるようでございますので、そういうものを石垣や何かで、簡単に、経費を余りかけずに、エックス線等で調べることによってある程度の危険度がわかるような研究開発等、そんなものができればありがたいなとも思います。そういう研究開発を今後のためにもしていただき、そういうことが現実的にできるようにしていただけたらありがたいと思います。
こういう中で、先ほ
ども山田委員の方からも話がございました、ここで
議論をやりたいこともたくさんあります。ありますが、私たちが一番言いたいことは、やはり今の日本におきます危機管理体制、日ごろの
状況がどうなっているかということをもう一回、再度問いただしていただきたい。
これは先ほどの民地のこと、私有財産とか公的財産、いろいろな危険度のことがございますが、危機管理体制における優先順位というもの、
大臣及び
皆さん方幹部、国の本来のあり方というものをもう一度考え直していただき、私
ども自由党としても、危機管理体制における国のあり方ということはいろいろな分野で主張しておりますが、そういうものがきちんとなっていないのではないかということを改めて感じるところでございます。
また、これは
災害だけではなく、いろいろな分野に、多岐にわたることなので、こういうことをお互いの政党の中、
政府としても、やはり前向きにこの辺は考えていきながら、御尽力、御努力をいただけたらありがたいかと思います。
今回の
災害というのは、実は、本当に
被害がたくさん出ましたけれ
ども、これは時間や曜日また季節によっては大変に幸運な、幸運という言い方は大変
被害に遭われた
方々には申しわけございませんが、これがもしも火を使うような時間、昼とか夜とか、もしくは季節が雨季だったらとか、そんなことを考えると大変恐ろしいものを感じます。こういう部分では、こういうことは言い過ぎかもしれませんが、あの
阪神・
淡路とかほかの
震災に比べれば本当にまだ
被害は少なかったのではないかという気持ちが多少あるのは事実でございます。でも逆に、本当にそのタイミングが悪い方向に行っていたら、大
災害に遭っていた。
当然、急傾斜地におきます家というのは防災に関しても全く不十分。これでまた火事でもあったならば、こういう空き家が多い、もしくは老夫婦、お
年寄りがこういう中で動くに動けない。不安を抱えながら急傾斜地に住んでいる
方々が瀬戸内海というのは大変多うございます。こういう部分に対して、不安がないように、国、県また地方
行政のいろいろな御支援をなお一層、早い決断と実行をお願いしたいかと思います。
私の言いたいことはまだまだあるんですけれ
ども、時間がなくなる中で、こういった一連のこと、
要望、要求、考えを聞いていただいた上、また当然
政府として、
大臣としても、いろいろなものを聞き、見ておると思います。こういうことを踏まえて、
大臣の今後における
対応、
対策、
地震危機管理体制、これはやはり予防とか事前にやっておかなきゃいけないということがかなり多いのではないかと思います。
そして、もう一つだけ御提案を申させていただければ、私も地元にいるとき、地元消防団と活動をしてまいりました。そういう中で、いろいろと地域事情はあるかもしれませんが、今の地方におきます消防団、こういうものに対して国から、また地方における尽力、日ごろのいろいろな力添えがなお一層要るのではないかと思います。
私が考えることは、日ごろの準備というものは、
皆さん方だけではなくて、やはり
国民一人一人の意識の問題にもなりますので、こういう部分で、啓蒙、啓発、
教育という分野も含めて、日ごろ自分が何かあったとき、助けてもらうというよりも助けようという気持ちを持てるような
国民であり、先ほど
大臣がおっしゃいました、まさに思います、義務と責任を踏まえ
権利を大切にする
個人であり
国民であるべきだと私
どもは考えます。
その意味で、そういう部分でもなお一層の御尽力、御努力をいただきたいと思いますが、そういうことを踏まえて、
大臣の御所見、お考え、意欲を聞かせていただければありがたいと思います。お願いします。