○松本(剛)
委員 宮澤大臣、河野
外務大臣、また大変お忙しいところ、
質疑の時間をいただきましたことに感謝を申し上げたいと思います。
私は議員になりましてまだ一年にもならないわけでありますけれども、
国会へ出させていただいた率直な感想として、
議論というのはすれ違ったりかみ合わなかったりする方がいいというような感じを受ける部分がありますが、大変大きな転機を迎えているこの国の状況であるだけに、ぜひ正面から取り組んで、次につながるような
議論を
お願い申し上げたい、このように思います。今、綿貫議長が院の改革ということも御検討いただいておるようでございますけれども、識者からお話を伺うことはもちろん大切なことであろうと思いますが、ぜひ現場の我々議員の中でそういったことを考えさせていただけたらありがたいな、このように思います。
国会へ出させていただいて、
国会の責務は、
法律そして
予算の策定といった大事な仕事と同時に、国政のチェックというのが大事な仕事である、こういうふうに改めて確認をさせていただきました。大所高所からの
議論、
外務大臣も先ほど外務
委員会で、まさに外交にかかわる御
議論を展開されておられたようであります。これはもちろん大事だろうというふうに思いますが、同時に、きちんと決算を見ていく、また
予備費を見ていくといったような細かな
議論も必要ではないかな、こういう感じを持ちましたので、きょうは
予備費の
使用の中身について、
かなり細かい部分に入る部分もあろうかと思いますけれども、一、二、
質疑をさせていただきたい、このように思います。
とりわけ、この四月から情報公開法が施行され、また、新しい省庁体制になった今年から政策評価といった手法も取り入れられるということでありますし、今
国会に政策評価法が提出をされているという状況でもあります。例えば地方自治体では、三重県といったような公開と評価の先進県は、やはりこれを進めることによって改めて県政への住民の信頼を獲得しているようにも見えてまいりますので、ぜひ国政においてもこういった方向を進めていきたいな、このように思うわけであります。
しかし、残念ながら、
予算の組み立て、
執行状況ということを
審議を通じて伺っておりますと、おかしなところがあちらこちらに出てくるということが申し上げられてしまうのではないかな、このように思います。午前中の
議論もそうでありますし、これからお伺いをさせていただこうと思っている外務省所管のサミット関係の
経費についても、先日、同じ民主党の細野議員が外務
委員会で
大臣に一時間ほどにわたってお聞きをさせていただいたようでありますけれども、例えば東林寺の御住職、滝田さんという方の採用の問題や、そういった非常勤の方の給与テーブルがないといったようなこと。そしてまた、フォーサイトという一つの企業に調達が随分と偏っているということ。これについては
大臣御自身からも、多過ぎると感じているというような御回答をいただいていたようであります。また、コピー用紙とかそういったことを初め、入札をしてみると、全部、九五%から一〇〇%ぐらいの値段で落札をされている。偶然とは到底言い切れないような内容があったり、目覚まし時計を随意契約でやっているという部分についてもおかしな点がある。残念ながら、数え上げれば切りがないというような様相と言ってもいいのではないかというふうに思います。
当
委員会は決算行政監視
委員会ということで、私も日本人として、監視という言葉は
かなり強い言葉だというふうに思うわけでありますけれども、あえて院でこの言葉を使っているぐらい必要だということではなかろうかというふうに思います。
委員長、そしてまた与党の皆さんにも、ぜひ、こういった状況であるだけに、この
委員会も毎週二回ぐらい開くぐらいの意気込みで
お願いをさせていただきたいということをまず申し上げたい、このように思います。
さて、
予備費でありますが、
予備費の性格等についても確認をさせていただこうと思いましたが、午前中の
審議で
木村隆秀委員の方からお話があったようでありますので、重複する部分は避けていきたい、このように思います。
憲法八十七条、
財政法二十四条で定めがあるわけでありまして、予見しがたい、まあ費目や
金額といったことでしょうが、そのときのために
予備費を置くということでございます。
閣議決定された「
予備費の
使用について」ということで、
国会の開会中は原則として行わない、例外は幾つか定められているようでありますが。つまり、やはり
事後承諾という例外であるだけに、できるだけ
国会での
議決を経て
支出をすべきだ、こういう考え方であろうというふうに思うわけであります。
先ほどの
大臣の御答弁でも、そういった意気込み、お考えというのをお聞かせいただいたわけでありますが、残念ながら、午前中の民主党の同僚の上田
委員の
質問の中でも、
予算の組み立てについて最もお詳しい政治家であるはずの
宮澤財務大臣でも、官僚の方からお聞きをされないとわからない仕掛けがしてあるというようなことがある。また、先ほど石井
委員が防衛庁の調達について御
質問させていただいても、
大臣が早くやろうと言っているのに先に延びるといったような状況があるわけでありまして、ぜひここは政治家としてそれぞれ
大臣、副
大臣、政務官の御指導を
お願いしたいところだ、このように思います。
実際に
予備費の
使用状況を拝見させていただいても、
平成十年の
予備費、臨時
国会ですから十二月十四日に
国会が閉会になって、金融再生
委員会のお金を早速十二月十五日にどんと出すという形になっております。一つ一つ取り上げていくと切りがないので、これは申し上げるだけにしておきたいと思います。
また、
平成十一年の
予備費を見ていきますと、サミット関連の
支出が大変多くなっているわけでありますが、これについても、八月十三日、閉会日の前の八月十日の新聞に、
国会が閉会間近になったので、これは主に
公共事業等予備費の方を指しているようでありますけれども、さあ
予備費を使おうと与党議員が集まって集会を繰り返している、こういう記事が出てきているわけでありまして……(発言する者あり)あります、ここに朝日新聞の。五千億のうち三千億ぐらい新幹線に使えたらないいなというコメントも、その年、出ているわけであります。
そういった状況の中で、サミットに対して十月一日の決定で外務省、運輸省、警察庁所管の
支出がなされているわけでありますが、きょう
財務大臣においでをいただいているのも、
財政法三十五条、
予備費の管理は
財務大臣が行うということになっておるようでございますので、ぜひこの後の御
議論をお聞きいただいて御所見を伺いたい、このように思っておりますので、よろしく
お願いをしたい、このように思います。
さて、今申し上げたサミット関係の
予備費、
公共事業の関係は九月二十九日に閣議で決定をされておるようでありますし、きょう対象の
一般会計の
予備費は十月一日に三件出ているわけであります。八月十三日に通常
国会が閉会をされておりまして、十月二十九日にまた秋の臨時
国会が開会をされているわけでありますが、実は既に八月三十一日の新聞で、八月三十日でありますが、当時の池田政調会長と公明党の坂口政審会長が
補正をやるということで合意をしたという記事が出ているわけであります。そして、九月二十八日には当時の小渕総理御自身が、秋の十月末からの臨時
国会の開会と
補正をやるという意思を表明されているわけであります。その中であえて十月一日にお金を出すことを決めるということは、やはり
補正でできるものはできるだけ
補正の方へ回そうという考え方が実はその中には見えないのではないのかな、こういうことをお伺いさせていただきたい、このように思います。
特に、サミットの関係ということであれば、地方開催、九州方面というのは前から言われていたようですが、最終的に沖縄開催が決まったのはその年の四月二十九日というふうになっているようであります。四月二十九日に沖縄サミットが決まって、八月十三日まででも三月半ほどあるわけでありますし、実際に新しい項目なのできちんと
予算を立ててやるべきだったのではないかな、このように考えておるということを踏まえて個々の
議論に入らせていただきたい、このように思います。
まず
予算の一つ、警察庁の方が航空機の購入ということをされておられるようでありますが、その内容、購入の経過について御回答を
お願いしたいと思います。