○
平沼国務大臣 それでは、五点についてお答えをさせていただきます。
まず第一点の、森
内閣で策定された
緊急経済対策が
小泉内閣の構造
改革政策において
対応可能か、こういう御質問でございますけれども、
小泉内閣の最重点事項も、やはり、森
内閣で策定されました、
与党三党の合意による
緊急経済対策を最優先に位置づけております。そういう意味で、この件は、森
内閣から
小泉内閣にかわりましても最重点テーマとして継続されて実行に移される、このように私は思っておりまして、また、担当
大臣といたしましても
全力で頑張らせていただこう、このように思っております。
また、中小零細
企業が構造
改革によって痛みを伴う、この御心配でございます。
私どもも、
中小企業を
中小企業庁という形できめ細かく
対応させていただいている役所といたしまして、やはりきめ細かいセーフティーネットを構築しなければならない。不良債務処理に伴って、
中小企業の
皆様方がまじめに働いていながら連鎖的にそういう
影響を受ける可能性が非常に多うございますので、そうあってはなりませんので、我々としては、例えば運転資金の問題でございますとか、あるいは
政府系金融機関を通じて、担保主義ではなくて、業態だとかあるいは業種ですとか将来性、そういったものに着目しながら
中小企業を伸ばしていく、こういう形で
対応させていただきたいと思っておりますし、特別保証制度はなくなりましたけれども、一般保証制度を拡充いたしました。また、非常に
不良債権処理に伴って不当な連鎖を受けるようなところに対しては、限度額を倍増しまして一億六千万までは面倒を見させていただこう。そのほかにも随分ございますけれども、そういう形で万全を期していきたい、こういうふうに思っております。
また、それに伴って失業が出る。それに対してやはり厚生労働省との
連携は必要だけれども、
経済産業省としても経団連等と
連携をとりながらしっかりとした受け皿づくりをしていけ、こういうことでございます。
私どももそのとおりだと思っておりまして、
連携を深めて一生懸命させていただきたいと思っておりますし、さらに、この二十五日に開かれます
産業構造改革・
雇用対策本部、私も本部のメンバーでございます。その中で、
雇用を
創出するような、今までの二百六十項目に加えて新たな
政策も私今まとめておりまして、そういう中でさらに
経済産業省といたしまして、
雇用確保のインセンティブを高める、こういう努力もさせていただきたいと思っています。
また、規制緩和が進む中で、地方の文化の一翼を担っていただいている地方のいわゆる小売業、商店街、こういった方々に対しましては、やはり地域と密着した歴史ある商店、
中小企業でございますので、我が省といたしましてはそれに対しまして積極的に
対応させていただいているところでございます。
まず、モータリゼーションの
時代でございますから、アーケードでございますとか駐車場の整備、そういった基盤整備に対しまして補助をさせていただく、こういうこともやっておりますし、また、現在本当にシャッター通り、こういうふうに言われるような状況もございまして、空き店舗率が平均八・五%もございますので、低家賃で新規創業者に場所を提供するチャレンジショップ、こういうような対策も講じて、なるべくシャッターが開くような空き店舗対策、こういうことも力強く
実施をしているところでございますし、また、商店街間の買い物バスの運行、共同駐車場の活用など、なるべくお客様が来やすいシステムも一生懸命今構築をしているところでございます。
またさらに、もうこれは
委員よく御承知だと思いますけれども、中心市街地における商業活性化
事業の
推進として、タウンマネジャーのTMO、こういうものがあります。TMOが行ういろいろな、駐車場経営ですとか経営基盤確立のための
事業を
支援する、こういう対策も制度として確立をしていろいろやらせていただいておりまして、今後とも当省といたしましては、創意と工夫と熱意あふれる商店街づくり、これに全面的に応援をしていきたいと思います。
最後、五つ目の御質問でございますけれども、さきの大島
委員からの御質問もございました、例の刈羽村のプルサーマル。これはやはり国の基幹的な
エネルギー政策の一環でございます。そういう意味で私は実は、先ほどパネルの提示もいただきましたけれども、全村民の
皆様方にその必要性、そして安全性を訴える文書を配布させていただきました。
また、
資源エネルギー庁長官と原子力安全・保安院の長も昨日現地に参りまして、賛成派だけではなくて反対派の方々にも入っていただきまして、そして熱心な討議をさせていただいて、
理解を深める、こういう形で
政府の責任において
対応させていただきました。
また、けさは、
エネルギー関係の
関係者が朝一堂に会しまして、官房長官を中心に、私そして文部科学
大臣、科学技術担当
大臣それに資源
エネルギー庁の長官等が入りまして、やはり国の重要な、基幹的な
政策でございますから我々としてはメッセージを発出しよう、こういうことで記者会見もその後させていただき、また刈羽村に対しましてもその安全性、必要性について、
関係の
閣僚、
関係者が集まりましてメッセージの発出もさせていただいたところでございます。
以上、非常に簡単でございましたけれども、五点についてお答えをさせていただきました。ありがとうございました。