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田中国務大臣 先ほど午前中の討論の中でも共産党の先生からこの問題が提案されまして、答えはあの中に入っておりまして、もちろん満足はしていらっしゃらないというふうには思いますけれ
ども。
これは自民党との
関係ということで、東門先生のお尋ねとはちょっとずれますけれ
ども、稲嶺知事が選挙戦中に十五年という期限をお出しになったわけで、そして、自民党が稲嶺候補をバックアップしたということで連帯責任ということかもしれませんけれ
ども、
基本的には、やはり今後とも平成十一年末の閣議決定というものに従って適切に対処していくしかないのかなという思いはしております。
今回は、まだ二十六日まで知事さんはアメリカにいらっしゃっているそうでございまして、最新の情報を見ますと、知事の
発言が、自分が訴えていることは、
日本政府のみならず
日本国民全体に基地の問題をきっちりとわかってもらいたいということだったのであるというふうにトーンダウンなさっているというふうに、聞きようによっては思いますけれ
ども、そこは、政治家でございますから、いろいろお
立場もおありになるというふうに思います。
要は、ポイントは、おっしゃっているような普天間の問題に象徴されているようなことだと思うのです。
私は、外国もそうですが、
日本でも、実はキティーホークのタッチ・アンド・ゴーを相模湾でやっているところに実際に仲よしの
議員さん数名と、公明党の先生もおられたのですけれ
ども、行きました。原子力空母キティーホークが動き回っている、実際にタッチ・アンド・ゴーの訓練をしているときに、米軍の輸送機に乗りまして、そこに着艦するのですね。トム・クルーズの映画かなんかで見たことがあったのですけれ
ども、あれを一度やってみたいなと思っておりました、おてんばなものですから。
それで、キティーホークの中、全部を見まして、そして、帰りはまたそこから後ろ向きにどんと出発して、一分置きにタッチ・アンド・ゴーをやっている訓練の中に入っていって、我々もエンジンをわあっとかけていって、どんと出発するのですね。内臓も目も十メートルぐらい前へ出ていってまた戻ってくるぐらいな感じで、大ショックでしたけれ
ども。
ただ、私があそこで一番学んだことは何かといいますと、アメリカの若い兵隊さんたち、その方たちが母国を離れて、この極東の
地域の安全のために命をかけて働いているという実態を見たんです。そのことが私の一番ストライキングな出来事でありまして、あれをやったことによって、私も心臓検査をしなくてもこのか弱い心臓もしばらくもつかな、病院に行かずに済むということもありましたけれ
ども、それ以上に、一番は、やはりアメリカ人があれだけの気概を持っているということ。
日本の若い人のことを一々今申しませんけれ
ども、テーマがかわってしまうからあえて申しませんが、ああいう方たちの激しい、えらくすさまじい訓練を目の当たりで接しました。その方たちに私は命を預けて実際に乗ったわけですよ。それで
日本の現在の平和と安定があるということ。
それから、横須賀で、自衛隊の潜水艦、停泊中でしたけれ
ども、これも乗りました。私は、地方に講演とかでお呼ばれしたら、国内、もう必ず陸上自衛隊に行きます。実弾演習をやっているところは何度も見ましたし、日出生台も行きましたし、上越も行きました。日出生台も、講演を頼まれて行ったんですけれ
ども、時間があったから、湯布院のわきの日出生台、前の陸上自衛隊だったそうですけれ
ども、そこも行きました。そこで、現場で働いている兵隊さんたちのニーズを聞きます。
沖縄の南西航空団、あそこも参りました。あそこでアラート部隊、
御存じですか。
日本人で、本当にすばらしい、こういう青年がいて、我々の平和が、安全が守られているということ。私、その方たちに、ちょっと長くなりましたが、これは私の安全保障に関するポイントですから申し上げますけれ
ども、二十四、五歳の方たちが三、四人でチームで二十四時間体制で常にいるんですね。そして、スクランブルが起こって、━━━━━━━━━━━━━━━━━━━三分だか五分以内でもってすぐ身繕いをしてどんと発進するんですよ。それに私は発進しないでいいからと言って乗せてもらいました。金魚鉢よりか小さいところに乗せてもらって、恐ろしい体験をしました。
その方たちに、私は、安全保障
委員会に行って、現職の、当時は某
大臣でしたけれ
ども、きょうはおられませんけれ
ども、その方にあなた方の生の現場の声を伝えます、あなた方は自衛隊員として何を一番希望しますかと申しました。ばっと若い人たちが前へ出まして、月給を上げろとかデートする時間が欲しいと言うと思うじゃないですか、多分そうだろうと思いましたら、最新鋭の整備だと言いました。僕たちは
日本の領空を守るために命をかけて働かせてもらっているんだ、だけれ
ども、どんなことがあっても、領空侵犯されていても追いつかないんです、この現場の声を防衛庁
長官に伝えてほしいとおっしゃいました。
私はそれを実行しました、
委員会で。防衛庁
長官も運用
局長も皆さんおられましたよ、防衛庁
関係者が。よくわかったとおっしゃったんです。わかったということは私はやると思ったんです、ばかで。ところがやられていません。がっかりしました。
私が申したいことをもう一回言います。アメリカの兵隊さん、米兵も、ランクはいろいろあります、それなりに頑張っているんです、この
地域の安全のために。何もしないで平和があるんだったらそんないいことはありません。冒頭に私は受益と負担ということを申しました。その中で、沖縄だけに一極集中していいなどということは毛頭
考えていません。稲嶺知事がおっしゃったように、
日本人みんながわからなきゃいけないんですよ。
ですから、これには時間がかかると思います。かけてはいけない問題もあります。先ほど来おっしゃったことです。それらをしっかりと踏まえて、やはり、本気で本音の政治をやりたい、
外交をやりたいというのが私の今申し上げられる、まだ
就任して三週ぐらいですけれ
ども、最大の言葉でございますので。少しわかっていただけますでしょうか。余り上手に表現できませんでした。