○
田中国務大臣 一番
最初の
就任直後は、私が検討した方がいいのではないかと思っておりましたことは、これは行き違いではありませんので、正確に頭に時系列的に畳み込んでいただきたいと思うんですが、メディアで報道されていること、それから、私は
予算委員会のメンバーになっておりましたので、
予算委員会で見聞きしていた事柄等を見て、もしそういうことがあったのであれば、それを座視してこのままいくということは問題ではないかという認識を持っておりました。
その後、小泉先生が候補になり、
総理になられて、私も図らずも閣僚という地位になったわけでございます。それで、改めて、これはどういうことなのかということで、私は
関係者、内閣もそうですけれども、いろいろな方に伺ってみました。
結論的には、もっと後退したとおっしゃると思うんですけれども、これは、ずっと歴史を見ましても、昭和四十年ごろと言われていますが、あるいは平成二年ごろもそうだったそうですが、過去においてもこの上納の問題について、私なんか議員になる前のときもあるんですけれども、国会で問題になったことがあるんだそうですね。そのたびに問題になっているけれども、時の
総理も、
外務大臣も
官房長官も、事実なかったと、そのときそのときしっかり精査をした結果、上納はなかったという結論に至っているということでありますので、がっかりなさると
思いますけれども、やはり上納はないということを申し上げなきゃなりません。
ところが、この
小泉内閣は、やはり小泉先生は選挙のときから、そして今現在、
総理になられてからも、機密費の削減ということは非常におっしゃっていますね。大変な関心事で、ずっと継続して見ていられますし、それから、河野前
大臣のころから
改革するための制度もつくっておられて、要綱も出るんです。
私が着任した晩に、これは事務次官が責任者でありますと言ったので、私はぱっと勘が働いて、だめです、それは私を責任者にしてくれと。そうしないと、ぺらぺらっときれいな紙ができ上がって、
大臣の判こを押しておきましたよと言われたら、それでおしまいで、中がもぬけの殻かもしれませんので、それは私がコミットして、私の責任で出させてもらいますよ、政の方が関与させてもらいますということまで言っています。
三つ目。副
大臣それから
政務官の
皆様と一緒に、いろいろな省員の方からヒアリングをしています、どう思っておられるか、どうあるべきか。これは
外務省改革とも関連がありますが、機密費の問題で本当にいろいろな
思いを持っておられますから、そういう方々に集まっていただいて、ヒアリングを数回、副
大臣もやってくだすっていますね。
それから、私のところに内部告発のような
電話とか、実名、匿名でペーパー、メール、ファクスが
外務省から来ております。
ですから、全部それに私が目を通しているわけではございませんけれども、すべてを勘案して今後は
改革をやっていかなければならないと
思いますけれども、上納につきましては、これだけの先輩がないと言っているのでございますから、ないんだと申し上げます。もっと後退したとおっしゃらないでください。