○鴻池祥肇君 私は、
森総理の
所信表明演説に対し、
自由民主党・保守党を
代表して
質問をさせていただきます。
まず冒頭に、九月十日からの秋雨前線の豪雨によってお亡くなりになられました
方々に心よりお悔やみを申し上げ、被害に遭われました皆様、また、大規模な火砕流のおそれがあるために御家族がばらばらで避難を余儀なくされておられる
三宅島島民の皆様に心からお
見舞いを申し上げるものであります。
島民の皆さん、必ず家族そろって島に帰れる日が参ります。どうか希望を持って、我慢をして頑張っていただきたいと思います(
拍手)。
私は、死者六千四百三十二名を出した阪神・淡路大震災の兵庫県選出の
議員として、頻繁に最近起こっております災害発生の報に接するにつけ心が痛みます。あの日の人々の絶望的な叫び声と広がる炎を、その中で人と人との温かい助け合いを今も思い起こさずにはいられないのであります。
あれから五年半、神戸を初めとして、県民が苦しみや悲しみを乗り越えて、美しい六甲山を仰ぎ見ながら、港も町もようやく復旧して、淡路島ではいわゆる花博、ジャパンフローラ二〇〇〇を成功させるなど、今や未来に向けて力強く歩み始めているところであります。
ここに改めて、今日までの
政府及び
国民の
皆様方の御心配や御高配に心から御礼を申し上げる次第であります。そして、
被災者住宅再建支援制度というあの大災害の教訓から学びました自然災害の多発する
日本列島にとって極めて大切な
提案に御理解と御支援をお願い申し上げたいのであります。
この
日本列島に自然災害が起き続けております。
総理、今後の被害に遭われた
方々への
生活支援、災害の復興対策、さらに今後の災害の拡大防止や
地域への経済援助など、どのように取り組まれるのか、お
伺いしたいと思います。また、兵庫県発の
被災者住宅支援
制度についても御
所見をお
伺いしたいと思います。
さて、サッカーの緒戦勝利から始まりましたオリンピックも、今や大変な盛り上がりであります。
柔道のヤワラちゃんこと田村選手の快挙に始まり、野村、瀧本と金メダルが続きました。そして、九月二十一日には井上康生選手が亡き母の遺影とともに金メダル。一昨日はマラソンの高橋尚子選手がすばらしい金メダル。日の丸・君が代に、目標をなし遂げた選手
たちの目に美しいものが光りました。
よく頑張った。おめでとう。そして、感動をありがとう。残念ながら健闘むなしく敗退した選手
諸君にも、すばらしいドラマを演じてくれましたことに心から
拍手を送りたいと思うのであります。(
拍手)
めっちゃ悔しい、金が欲しかった、水泳の田島寧子選手のさわやかな笑顔もすてきでありました。きょうは女子ソフトボールであります。頑張れ
日本、
国民こぞって応援をしております。
十月一日の閉会式まで選手
諸君の御健闘を祈り、世界じゅうに友人の輪を広げての帰国をお待ちしております。
それにしても、日の丸・君が代に反対された
皆様方、このオリンピックをどのような気持ちでごらんになっておられたか、機会がありましたら承りたいと思うところであります。
さて、オリンピックはさておいて、全国の町や村の広場で、また体育館では、強くて正しい節度ある青少年の育成、これはスポーツにありと、土曜、日曜、休日を返上してそれぞれのスポーツの指導に当たる人々はこの国に何万人とおられるわけであります。少年野球、少年サッカー等々に、日々スポーツに熱中する少年
たちは何百万人といるのであります。
私も地元ではウエートリフティングの会長として、あるいは少年野球や少年剣道のお世話役をしているものでありますけれども、思うに、現場では育成のための施設が少な過ぎます。そのための
予算も本当に少ないのです。それぞれがわずかの浄財を出し合ってのつつましやかな運営をしております。
今回、兵庫県からオリンピック、ウエートリフティングに菊妻選手を送り出しました。そのときの壮行会で、参加者三千円の会費で壮行会を開き、残ったものをシドニーへの出発のせんべつにしたのであります。それは極めてささやかなものでありました。
総理の言われる
教育には特に体育が必要であります。スポーツの育成にぜひとも力を入れていただきたい。それを強くお願いを申しながら、ラグビーの選手として活躍されたスポーツマン
総理に、今行われているオリンピックに対する御
所見、今後のスポーツ振興に対してのお
考えをお聞きしたいと思います。(
拍手)
さて、オリンピックの開会式では、韓国と
北朝鮮の両国選手団が統一旗のもとで、ともに手を握り合って、手を高く差し上げて万雷の
拍手で迎えられました。遠くて近い国と言われる韓半島の人々に
日本はどのように今後の外交を進めようとするのか、あの
入場行進を見て、私は正直戸惑いを感じたのであります。
歴史的な
南北の
首脳会談、その後の
南北対話の進展から、
北朝鮮の
姿勢に
変化が見えるとの歓迎ムードの高まっている中で、今かなり大規模な米の追加支援が
検討されております。熱海市において金大中
大統領との
首脳会談の話題にもなったと存じますが、しかし国家としての基本にかかわる
拉致疑惑の問題にめどがつくどころか、全く実質的な進展がない状態を
考えると、米の追加支援については
国民の理解は決して得られないと思うのであります。
総理は、九月十二日、被害者の家族と会われました。日朝
国交正常化交渉に当たって拉致問題が棚上げになるのではないか、家族の
質問に対して
総理は、それはありません、これは大切な問題であり、無視したり棚上げして国交を結ぶことはありませんと述べられたと聞いております。拉致問題に関してこのように一歩踏み込んだ形で御
決意を示されたことに私は心から敬意を表するものであります。
国民にとって複雑な外交問題はなかなか理解しがたいものであります。しかし、
総理の所信で高らかに述べられました「
国民の生命、財産を守るのは政治の崇高な使命です。」、これはまさにそのとおりであります。改めてこの
国会においてもその御
決意を聞かせていただきたく思います。
また、最近、
国交正常化交渉妥結の前に
日本が
北朝鮮を国家承認するという話も出てきております。この件についてもあわせて
総理の御
見解をお聞きしておきたいと思います。
外交問題に関して
国民の不安はまだまだあります。
九月初め、
ロシアのプーチン
大統領が来日し、三回にわたり
総理と会談しましたが、領土問題の解決は見通しが困難、加えて、先日発覚したスパイ事件で、対
ロシア方針が今までどおりでよいのか、もう一度
考え直していただかなければならないのではないかと思うのであります。スパイを送り、領土問題を先送りして、その上で
我が国の経済支援をできるだけ引き出そうとする、そんな
ロシアに対する
不信感は募るばかりであります。
いずれ
総理は
ロシア訪問を予定されていると
伺いますが、今後どのような対
ロシア外交をもって挑まれるのか、お
伺いしたいと思います。
国民の不安は
北朝鮮あるいは
ロシアの外交問題だけではありません。それは、金融危機に始まった大不況。
景気に改善の兆しが見えるというのは
情報技術関連の企業が
中心で、相変わらず、既に立ち直っているはずの金融機関の貸し渋り、金融庁の検査マニュアルの建前を並べ立てての取り立てのあおりで、中小企業の倒産件数はいまだ高い現状であります。
御存じのとおり、
日本の企業の九九・七%が中小企業です。働く人々の七二・七%が中小企業で働いているのであります。すなわち、
日本の経済をここまで支えてきたのは紛れもなく中小企業の活力であり、そこに働く人々の
努力のたまものであることを忘れてはなりません。
総理、中小企業のやる気を引き出せるかどうか、
日本経済の
再生のかぎであると言っても過言ではありません。何百億、何千億という驚くような借金をして多額の負債を出していても、有名な大企業には助け船が出ますけれども、汗まみれ泥まみれの中小企業には寄りつくところもない、波に漂う小舟のような存在だということを
総理に御承知いただきたいと思うわけであります。
〔
議長退席、副
議長着席〕
ここであえて強調したいのは、中小企業対策
事業の国家
予算が一千九百億円では余りにも少ないということであります。
例えば、ODAの
事業予算は一兆五千億円台で、国内中小企業支援の八倍の金が海外の
経済協力に使われているのであります。例えば、
中国に対して毎年二千億円以上、すなわち、
日本の中小企業に対する
予算と同額の
経済協力が行われているのであります。そして、
中国からは繊維雑貨、そして大変な超割安の多くの製品が輸入されて
日本の中小企業の経営が大きく圧迫されている事実に、多くの中小企業のおやじやそこで働く人々は何でやねんと割り切れない気持ちでいっぱいであります。
総理、中小企業に元気を出させる対策について、ぜひお
考えをお聞きしたいと思います。(
拍手)
さらに、
中国についてつけ加えて申し上げたい。
中国は、過去十二年連続で対前年度比一〇%以上の軍事費の増加をしております。さらに、
中国から発展途上国十五カ国に毎年六百億円の援助をしているそうです。私は、この国に対してのODAの
あり方を再
検討すべきだと
考えますが、いかがですか。
中国は、二百五十万人の世界最大の軍隊を擁し、軍事費は国家
予算の一〇%以上を占めています。また、
日本を含むアジア
地域を射程にしたミサイルは約七十基保有、さらに
ロシアから戦闘機の購入も行っている国であります。
話は変わりますが、カンボジアのフン・セン首相は、タケオ州国道二号線の一部の補修工事が
日本政府の援助で完了すれば、この区間を小渕ロードと名づけると述べております。その理由は、
日本の援助が内戦後のカンボジア復興に大きく貢献していることや、一九九〇年代初めにPKOに参加した
日本の自衛隊の拠点がタケオ州にあったことを挙げております。
我が国からの援助が有効に使われ、そして相手国の人々に喜ばれてこそ、
日本に対する評価も高まり、
我が国の国益にもつながるのであります。
昨年九月、
日本の経済援助もあって北京に地下鉄二号線が開通しました。建設費九百億円のうち二百億円が
日本からODAで賄われております。こうした
インフラ整備事業に対して
日本が援助をしているということを
中国の人
たちはほとんど知らないのではないでしょうか。森サブウエーと名づけてもらったらどうでしょうか。
そもそも開発援助とは、大綱の前文に書かれているように、飢餓や貧困に苦しむ開発途上国の人々を看過できないというのが原点のはずであります。果たして
中国がODAの
対象となる貧困発展開発途上国に当たるのでしょうか。また、閣議決定であるODA大綱をどれほど重く受けとめておられるのか、
総理の御意見をお聞きしたいと思います。
国民に今ある不安感は、外交問題や
景気の問題だけではありません。戦後の高度経済成長路線を
推進してきたのが
自民党単独
政権であったことは周知の事実であります。その経済至上主義路線の行き着いた先がバブル経済であり、バブルの崩壊の
平成不況であります。そして、その間に
日本人の精神の荒廃が進み、
日本の社会の混迷の度合いを深めているのが現実であります。
今回の総
選挙の結果、
自民党は特に大都市の有権者からそっぽを向かれてしまいました。
公共事業など
税金の配分が地方に偏重していることの反発もあるかと思いますけれども、それよりも都市に暮らす住民が戦後五十年を経た「この国のか
たち」に大きな疑問を持っているからではないかと感じるのであります。
国民の中に閉塞感、焦燥感、これが募っているような気がしてなりません。この閉塞感、焦燥感、そして何げない不安が、
日本人のアイデンティティーの喪失の問題や
教育崩壊の問題と、そして政治不信に底流で結びついているのではないかと私は思いますけれども、
総理はいかがお
考えでしょうか。
都会に住む多くの人々は、お正月やお盆にはふるさとに帰り、先祖のお墓へお参りして、親兄弟とひとときの出会いを楽しみます。ふるさとの懐かしい風景、これに加えて、人の余り入ってこない立派なホールや美術館、車がほとんど通らない立派な高速道路、その道路の標識にはイノシシに注意とかシカに注意と。過密と過疎の対策は、結局はできていなかったのであります。
そして、ふるさとから都会の我が家に帰れば、狭い部屋、隣の家の声が聞こえる。空気が汚い。車が渋滞で動かない。電車は超満員。会社に行けばリストラにおびえる。家に帰れば茶髪の息子。親がぼけたらどうしよう。その前におれが倒れたらどうしよう。まさに焦燥感と不安、これが政治不信につながり、
政権政党への不信につながり、都市に住む人々が静かに無党派に移動していることに
総理はお気づきになっていらっしゃるでしょうか。
国民の何げない不安、それを解決していくのが政治の目的であります。政治の安定は経済の安定、経済の安定は社会の安定につながります。少なくともそれぞれの解決策やその方向を示していくのが
政権政党のトップリーダーの使命であると思いますが、
総理の御意見を
伺いたいと思います。
しかし、何よりも急がなくてならないのが、
国民の
政治家に対する不信、政治に対する不信ではありません、
政治家に対する不信にどう対処するかであります。
大変残念なことに、最近、中尾元建設
大臣の汚職事件や、
民主党の山本譲司前衆議院
議員の詐欺事件が発生しました。今や政界の腐敗防止を徹底して
国民の前に明らかにしなければなりません。
政治家の倫理の確立は当たり前のことでありますけれども、あっせん利得の防止のため、
実効性のある
立法を早期に図らなければなりません。
信頼関係が
国民と
政治家との間になくなれば国家の危機につながります。
総理、信なくば立たず、これをしっかり実行しようではありませんか。
総理に率直な御意見を承りたいと思います。
戦後、
我が国は、戦前の
教育の行き過ぎた反省から、戦前は悪、戦後は善と、間違った思いが今日まで蔓延をしております。精神的な価値観よりも物質的な価値、社会的
責任よりも個人の権利が優先するという風潮、親や教師や
地域社会の子供
たちへの影響力が著しく低下しました。そして、凶悪な暴力事件や学校でのいじめ等が毎日のように頻発する極めて深刻で危機的な状況に至っております。
総理は、
所信表明演説の中で、「二十一
世紀の
日本を支える子供
たちが、創造性豊かな立派な人間として成長することこそが、心の豊かな美しい国家」と述べられました。私は大いに共感します。まさに
教育は百年の大計であり、
教育は国政の重要事項であると思います。
教育改革国民会議は、去る二十二日、
森総理へ
中間報告を
提出いたしました。それによりますと、
教育基本法改正の
必要性、集団
生活による奉仕活動の義務化、道徳
教育を初め
学校教育の場や高校、大学での創造性を重視、なるほどとうなずけるものも多くあります。しかし、重要なことが欠けていると思うのです。
森総理が
指摘する、命を大切にする、他人を思いやる、それが今最も欠けているのは大人の方ではないでしょうか。
日本文化や伝統文化を大切にしてこなかったのも大人であります。国家や
地域を愛する気持ちをほとんど持ち合わせていないのも今の大人であります。倫理観や正義感の乏しい
政治家や官僚、そして無
責任な医療ミスや薬害、すべて大人のなせるわざであります。
教育改革の
必要性を声高に言う前に、子供に何かを教える前に、大人がみずからの行動を反省することが
中間報告には書かれていないのではありませんか。
みずからを律することのできない大人が教える道徳を子供
たちが受け入れてくれますか。子供
たちが信ずるのは、口先や文章の道徳ではなく、大人が実践することによって示す道徳ではないでしょうか。今も昔も子供は親の背を見て育ちます。親の
責任は重大であるという自覚から
教育改革は始まると思います。一番大事なことだと思いますが、
総理、どうでしょうか。
大人社会の反省の上に立って二十一
世紀の
教育のあるべき姿を示さなくてはならないと思いますが、これに対する
総理の御
所見を承りたいと思います。(
拍手)
次に、ぜひともお
考えいただきたいのは、命を大切にする、他人を思いやる、その根底にあるのは宗教観ではないかと思うのであります。
戦前の
教育への間違った反省から、戦後、宗教についての
教育が置き去りにされました。
日本は、古代から神道や仏教、儒教、さらにはキリスト教、そして武士道に至るそれぞれの宗教や哲学を正確に受けとめてまいりました。やおよろずの神や仏をあがめ、それを上手にみずからの人生の座右に置いて人間のあるべき道を求めてきたのであります。
学校教育の中にあって、宗教について、先人の哲学について深く考察する時間も大変必要なことではないかと思いますが、お
考えをお聞きしたいと思います。
次に、新しい国のイメージを示さなくては
教育改革を確たるものにすることにはならないと思います。所信を伺っておりますと、大変失礼ではありますが、新しい国家の姿はITが発達した国があるべき姿のように聞こえてなりません。ITはあくまで技術革新のプロセスであり、新しい価値観を示すものではないと私は思います。新しい価値観をなくして新しい
教育は構築できません。その目的もあいまいになると思います。
人には人柄、家には家柄、国には国柄があるわけであります。
日本の国柄について、
日本の国柄のイメージについて、
総理、
国民に伝えていただきたいと思います。
さて、
参議院選挙はあと十カ月後に迫りました。
国民が今
参議院にどのような役割を期待しているのか、我々は二院制の原点に立ち返って真摯に受けとめ、
選挙制度の
改革に真剣に取り組むときであります。
六年間の
議員任期のある
参議院は、長期的視点で個々の
議員の見識を発揮し、憲法の
あり方を初め、
教育、外交、防衛等の基本問題に腰を据えて取り組むべきであります。
このために、高い見識を持つ人材を広く求める比例
代表選挙は重要であります。しかし、今の
制度では、
政党があらかじめ
候補者の当選順位を決定し、さらに
政党名の投票になるために、有権者にとっては
候補者の顔の見えない
選挙になっており、
名簿の順位づけもわかりにくいものになっております。
選挙自体の活力も減少します。
そこで、
与党三党が鋭意
検討した結果、
政党が
候補者を順位づけるのをやめて、
国民に名前を書いて選んでいただく新たな非拘束
名簿方式の導入を図ることにいたしました。
この
選挙制度の
改革はここ十数年来
検討されてきたものであり、よりよく民意を反映する
選挙制度へ
改革しようとするものであります。せっかく
特別委員会もできました。ぜひとも野党
諸君の参加、御
議論を心待ちいたしております。相撲は土俵の上でとるものでありまして、土俵の下でしこばっかり踏んでおっては相撲になりません。
また、前
国会から野党
諸君の反対のために懸案になっている定数十名削減については、公務員定数の大幅削減や民間もリストラを進めておられる中、
政治家みずからも痛みを分かち合うため、
選挙制度の
改革とあわせて定数削減を行おうとするものであります。
国民の皆様に理解を深めていただけるよう
努力をしたいと思っております。
さて、来年夏は
参議院選挙です。政治がみずから
改革する転機でもあります。しかも、
国づくりの基本、この国のか
たちと心、そして憲法について各党がどのように
考えるのか明確にして、それを争点にして
選挙戦を戦おうではありませんか。自衛隊は憲法違反だけれども大変なときにはぜひとも出動してほしい、しかし、
段階的に自衛隊はなくすんだ、天皇制をなくすんだ、日米安保をなくすんだという共産党さんの御意見も
選挙戦でしっかりと聞かせていただいて戦いをさせていただきたいと思っております。
さて、
参議院選挙の非拘束の導入について、また憲
法改正の論点の明確化について
総理の
所見を承りたいと思います。
この
臨時国会は七十二日間の短期間であります。しかし、重要
法案がメジロ押しであります。
与党三党は二十
世紀最後の
国会の重要性を十分自覚し、
補正予算初め重要
法案の成立に向けて一致団結して
森内閣を支える
決意であります。
総理におかれましては、国家
国民のために、現世を忘れぬ久遠の理想に向けて、堂々と大いなるリーダーシップを発揮されんことをお願いいたします。
最後に、オリンピックの中継を中断してこの
国会中継にチャンネルを変えていただきました
国民の
皆様方に心から敬意を表しまして、私の
代表質問を終わりたいと思います。
ありがとうございました。(
拍手)
〔
国務大臣森喜朗君
登壇、
拍手〕