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須藤美也子君 日本の
農業をどうするのか、主食である米をどうするのか、これを真剣に考えて
ミニマムアクセス米に対してその解決的な方向を決めるために乗り出す、そういうときだと思うんですね。しかも、マスコミでも
ミニマムアクセス米の影響は、先ほど申し上げましたように、これは大変な影響を与えているわけですから、この問題については影響はないと、こういうような
考え方は間違っている、こう言わざるを得ません。
さらに、輸入米はふえる。減らない。一方、今度の
対策で国産米の
供給を減らそうとしています。減反をしながら一方で輸入米を入れる、こういう国はあるんですか。日本だけだと思うんです。こういうむちゃくちゃなやり方は、これはやめるべきだと思うんです。そして、今回の稲作農家にとっては死活問題である
総合米対策は、本当に重大な問題だと思います。特に、減反の
拡大、青刈りの制度を設けたことであります。
農の心は、植えたものは収穫するまで心を込めてはぐくみ育てる、これが農の心であります。その農の精神までも踏みにじる青刈り、これはもう多くの農民は怒っていると思います。こういう農の精神までも踏みにじってわずかな助成金で
農業や農の精神をだめにする道に転落する、こういう
対策、こういうものは私はつくるべきではない。
SBSの十万トン、
ミニマムアクセス米の余り十万トン、これはそれぞれ約二万ヘクタールの
水田に相当します。加工用の二十八万トンは五万から六万ヘクタールの
水田に相当します。これをやらなければ、こんな青刈りとかあるいはさらに減反を上乗せするようなこういう
対策を講ずる必要はないはずです。
そういう点で、農民からももう限界だと、農の精神を踏みにじる青刈りはこれはやめるべきだ、こういう声がどんどん上がっております。こういう青刈りの強制はやめるべきだと思いますが、その点はどのようにお考えでしょうか。