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足立良平君 その趣旨であるという今の
答弁というものを私は重く受けとめたいと思います。その上でまた、我々として改めて対応を一応提起していきたいというふうに思います。
これはあえて申し上げておきたいと思いますのは、この
法案の目的、第一条を見ましても、
原子力が重要な位置にあるということにかんがみて、「
原子力による
発電の
推進等に資するため」、資するためということを明確にしながら
地域の云々という、こういうふうになってまいりますと、そういう面では、本当にこの
原子力というものを進めていくというのは、先ほど申し上げたように、むしろ安全なりあるいはその住民の、国民の皆さん方の不安というものをきちんとやっぱり解消するということがまず第一義だというふうに私は思っております。
あるいはまた、先ほ
ども提案者の
答弁にありましたように、防災という問題なり安全という問題がより重視された
法案になっていかないと、やはり国民の理解というものは得られないのではないかというふうに、私は
意見としてあえてここで申し上げておきたいというふうに思います。
これはあえて具体的に申し上げるなら、例えば第五条の中で、先ほどずっとおっしゃっておりますように、安全なり防災なり、あるいはまた
地域のそういう面である程度やっぱりいろんな御苦労を願っているという住民の皆さん方との
関係を含めて、それを理解するとしても、そういう防災の面から、例えば基幹道路についてもきちんと
整備しなきゃならない、あるいはジェー・シー・オーのような事故が起きたときに即応、きちんとできるような点をどうするのか、あるいはまた農産物なりそういうものに対する風評被害に対してどういうふうに対応するのかとか、そういうふうなものをこの
法律で一応さらにちょっと考えていくというふうに、我々としてそういう
観点からこれを理解するとしても、あえて申し上げるなら、この
法案の中で、例えば第一項の第三号ですか、「他の
産業の
振興及び観光の
開発」に関し、これ何じゃというふうに思う。あるいはまた、その第七号のところを見ますと、「教育、科学技術及び文化の
振興に関する事項」というのはこれも
一体何だよと。
というふうにずっと
一つ一つ見ていくと、まさにこの
法案というのは、今提案者が
説明されているような
意味というよりも単なる公共事業的な、
一般的なものを全部ばらまいていくよ、
原子力をやってくれるんだったら、
原子力推進のためには何でもやっちゃうよというふうに私は受けとめざるを得ない、
一つの点を申し上げると。というふうにも実は思ったりするんです。
ですから、私はそういう面でやはり防災なり安全の問題というものを本当に重視した
法案というものに、今
答弁のような
考え方を文章としてはっきりするということが必要なのではないかというふうに、これはもう
答弁要りません、これは
意見として申し上げておきたいというふうに思います。
ちょっと私の時間はもう大分なくなってまいりましたが、それで、最後に少し確認を
一つしておきたいというふうに思いますのは、これ一応
市町村長の
意見を聞いて
知事が、
地域のいろんな今申したような防災の問題あるいはまたいろんな問題について
意見をまとめて提起をする、こういうことになっておりますが、
原子力発電所なんかの
立地の箇所というのは単に県の真ん中にあるわけじゃないんです。だから、隣の県、例えば島根県と鳥取県の県境にあるとか、県を越えたその基準をどうするのかという問題が私は出てくるのではないかというふうに思います。
ですから、今の
電源三法の一番の問題点は、所在地なりその所在地の隣接町村ですか、市町はある程度考えられるんですが、隣隣町村というふうな問題があるわけですが、それは県を越して、しかしそれは距離的にするとほとん
どもう一緒の中に入っているようなものである、たまたま県境がここにあるというふうな問題がありますので、この点は
一体どういうふうにお考えになっているのか、ちょっとお聞きしておきたいと思います。