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2000-10-25 第150回国会 衆議院 議院運営委員会 第10号
公式Web版
会議録情報
0
平成十二年十月二十五日(水曜日) 午後七時四十分
開議
出席委員
委員長
藤井
孝男君
理事
逢沢 一郎君
理事
御法川英文
君
理事
森 英介君
理事
茂木 敏充君
理事
伊藤
忠治
君
理事
今田 保典君
理事
末松 義規君
理事
東 順治君
理事
工藤堅太郎
君
小此木八郎
君 小渕 優子君
梶山
弘志
君
西川
京子君
松野
博一君
米田
建三
君 手塚
仁雄
君
松野
頼久
君 三井 辨雄君 山花 郁夫君
江田
康幸
君
児玉
健次
君
保坂
展人君
宇田川芳雄
君
西川太一郎
君 …………………………………
議長
綿貫
民輔君 副
議長
渡部 恒三君
事務総長
谷 福丸君
—————————————
委員
の異動 十月二十五日
辞任
補欠選任
林
幹雄
君
梶山
弘志
君
吉田
幸弘
君
米田
建三
君
高木
陽介
君
江田
康幸
君 同日
辞任
補欠選任
梶山
弘志
君 林
幹雄
君
米田
建三
君
吉田
幸弘
君
江田
康幸
君
高木
陽介
君
—————————————
本日の
会議
に付した案件 次回の本
会議等
に関する件 午後七時四十分
開議
————◇—————
藤井孝男
1
○
藤井委員長
これより
会議
を開きます。 次回の本
会議
の件について御協議願います。
逢沢一郎
君。
逢沢一郎
2
○
逢沢委員
動議
を提出いたします。 明日、十月二十六日木曜日午後一時より本
会議
を開会されることを望みます。
藤井孝男
3
○
藤井委員長
伊藤忠治
君。
伊藤忠治
4
○
伊藤
(忠)
委員
民主党
の
伊藤忠治
です。 私は、
反対
の
立場
から
意見
を述べさせていただきます。
倫理選挙特
の
審議
の
状況
を見ておりますと、異常なまでに
議論
を残したまま
採決
に持ち込まれたというのが現実でございます。
公職選挙法
の一部
改正案
に対して、私
たち民主党
は
対案
を準備しまして、これを
議運
の場に提出していたわけですが、
与党各党
は、私
ども
の
対案
をつるしたままで、
倫選特
におろさないわけでございます。どのような
理由
があってつるしをおろさないのか、再三にわたって
理事会
で要請をしてまいりましたが、その
理由
が全く不明であり、わかりません。 私
たち
が
提案
をしましたのは、こういう真意からでございます。
参議院
は、
皆さん
御
承知
のとおり、言うならば
野党
が出席できない
状況
で推移いたしましたので、そういう意味では異常な
状態
であったと思います。ところが、
衆議院
の
段階
に
法案
が移りましてからは、
正常化
が図られました。そのことを前提にいたしましたので、当然
審議
が十分行われる、
野党
は
審議
に
参加
をして掘り下げた
議論
を十分やろうという
立場
で
対案
をまとめまして
提案
をしたわけですが、これがつるされたままで、
倫理選挙特別委員会
におろされません。その間に一方的に
参法
が走るというような
格好
になったわけであります。 明らかに、これは、私
ども
が
参法
に対応して出した
対案
をなぜおろして
審議
をしないのか、少なくとも
衆議院
の
段階
では、そういう幅のある、あるいは
野党
の
立場
を考えた運びが行われても当然ではないのか、こういう
立場
で私
たち
は何度も何度も再三にわたって主張してまいったわけですが、結局のところ、つるしたままで、
参法
だけの
審議
で走るという全く異常な
状態
で終始をされたわけでありますから、このことについてはどう考えても
納得
ができない、これが
一つ
でございます。
二つ目
は、
倫選特
の
審議
の
状況
を見ていましても、各般にわたって
質問
が出ました。
大変質問
は具体的でございましたが、それに対して
答弁者
の
答弁
は、まあ
十分答弁
はされていないし、疑問が解明されていません。さまざまな問題が残ったままでございます。その
段階
で、どうして時間だけを考えて、言うならば
スケジュール闘争
で
倫選特
が走るというのは、どう考えても
納得
ができない。 しかも、これは一般の
法案
ではなくて、
議員
の身分にかかわる、あるいは
国民
の
参政権
、主権の行使にかかわる重要な問題でございます。したがって、言うならば、より時間をかけて、それこそ十分な
審議
をやるという場が保障されてしかるべきなんでありますが、もうそういうことはどこかに吹っ飛んで、
スケジュール闘争
だけでやっておられる、これが今日の
与党
さんの
一連
の
やり方
であると思わざるを得ません。 こういう
状況
で、極めて重要な
法案
がこのような
格好
で
採決
をされるということは、私
ども
はどう考えても
納得
ができないわけでございます。
瑕疵
がなかったからやるというのですが、
瑕疵
があるかなかったかではなくて
中身
でございまして、
中身
をきちっとやった上で、
十分審議
をやった上で
瑕疵
なく報告をされれば、これを本
会議
で扱うことは私
たち
も異存はございませんが、
一連
の
倫選特
の
やり方
を見ていたら、到底それをお受けするわけにまいりません。 したがって、
与党
さんが言われましたあすの本
会議
で扱うことについては、私
ども
は絶対
反対
でございます。 以上でございます。
藤井孝男
5
○
藤井委員長
工藤堅太郎
君。
工藤堅太郎
6
○
工藤委員
自由党の
工藤堅太郎
でございます。 私も、あすの本
会議
で、
倫選特
で本日
強行採決
をしたこの問題を取り扱うのは
反対
の
立場
で申し上げたいと思います。 今
民主党
の
伊藤理事
から
お話
があったことに尽きるわけでありますけれ
ども
、私もこの
倫選特
の
委員会
で多岐にわたる討論、
質疑
をお聞きしておりまして、まだまだ詰めなければならない問題がたくさんある、それを何でこの時期に
強行採決
をしてまで決めていかなければならないのか、何をそんなに焦っているんだ、私はこのように思えてなりません。 例えば、
立会人
の問題でありますとか
投票用紙
等々、また、
参考人
の
お話
をお聞きしておりまして、
与党
の方から出てこられた
参考人
の方々まで、
与党案
のこれはちょっといろいろな問題がある、まだまだ詰めなければならない問題があるというようなことも
発言
がありましたし、そういうことを考えて、こういうことを強行するということは、すなわち
政治不信
を大きく招くことになるだろう、私はこのように思えて、非常に残念に思っているところでございます。 こういうときには、やはり原点に返って、また戻して、そして、何も恥ずべきことはありません、そういうことによって
政治
が信頼を回復することになると思いますので、そういうことを考えた
与党
の
行動
を私は強く望みます。 以上であります。
藤井孝男
7
○
藤井委員長
児玉健次
君。
児玉健次
8
○
児玉委員
児玉健次
です。
日本共産党
を代表して、ただいまの、あす本
会議
という
動議
に強く
反対
いたします。 事柄は、
国民
の
参政権
、そして
議会制民主主義
の
根幹
にかかわる問題です。私は、ここにいらっしゃる同僚の
議院運営委員会
の
皆さん
に訴えたい。 ちょっと
皆さん
思い出していただきたい。この問題で私
たち
がこうやってテーブルに着いたのはいつだったでしょう。十月二十日でした。そのとき
与党
の
皆さん
は、
野党
の私
たち
の言った、この公選法
改正案
なるものについて本
会議
の
趣旨説明
をやろう、そして
各党質問
をやる、全
議員参加
の前で全体像をしっかりつかんで、その上で
特別委員会
で十分な
審議
を尽くそうと
提案
したにもかかわらず、本
会議
での
趣旨説明
、
各党質疑
を無視して、直接
委員会
に付託いたしました。それが十月二十日のことです。入り口はそういう形でした。 きょう、それを奇妙な形で出口にすることはできません。この
議院運営委員会
が七時半と言われていたときに、七時半に
議院運営委員会
が設定されるということはどんな効果をもたらしたか。そのときまでに、この
議会制民主主義
の
根幹
にかかわる問題について
倫選特
では
採決
をしろと促すような
役割
をしていた。これは、民主的な
議会運営
を進める
責任
のある私
たち
のなすべきことではない、こう考えます。 そこで私は申したい。この非
拘束名簿式
の問題について、
衆議院
の
委員会
での
質疑
は本当に短時日でした。二十三日月曜に、私
たち
はKSDの問題を提起いたしました。それがきのうの本
会議
でどういう
議論
になったかということを
皆さん
はよく御記憶だと思います。そして二十四日、これは私が直接やりましたが、今度の非
拘束名簿式
の
根本的欠陥
は、個人に対する得票が政党に読みかえられる問題、そして、そこから必然的に出てくる
致命的欠陥
としての
連座制
の問題を取り上げまして、きょうはもうその問題が
委員会
全体の
議論
になって、非常に論議が深まったと思います。そういう中で打ち切って進めていくということは、どうしてもできません。 私は最後に言いたい。先ほど
特別委員長
が何らかのことを申したかもしれませんけれ
ども
、
皆さん
、去年年金の
審議
を私
たち
はやったことがあります。そのとき、
公聴会
を設定する、
公聴会
を設定と同時並行的に
採決
の日程が決められて、そして
与党
その他は
瑕疵
ないと言いましたけれ
ども
、そんなことはあり得ないことだと差し戻されて、そして私はそのとき、大阪の
地方公聴会
にも行きましたし、何日かの
質疑
をいたしました。 きょう、
野党
四党の
国対委員長
が先ほど
衆議院議長
のところに、きょうの
採決
の
不当性
を訴えて、そして
特別委員会
への差し戻しを求めました。私のお聞きしているところでは、そのとき
綿貫議長
は、
特別委員会委員長
のとった
行動
の重みも考えないといけないが、
野党
の
皆さん
もこうして来られ、
お話
がありましたので、よく判断したい、こういうふうにお述べになったと私は聞いております。 もしこの
議運
の
委員会
であすの本
会議
を立ててしまったら、それらへの道が断ち切られますから、ぜひこの
委員会
では、あすの本
会議
を立てることに
皆さん
反対
していただきたい、強くそのことを要望して、私の
発言
にいたします。
藤井孝男
9
○
藤井委員長
保坂展人君
。
保坂展人
10
○
保坂委員
社会
民主党
を代表して、
保坂展人
、私が、ただいま提出された
動議
に
反対意見
を述べます。
日本
の
社会
は
大変成熟
をして、そしてまた勤勉で、かつ
教育程度
が高くて、
世界
でまれな
経済成長
を遂げ、景気が低迷しているとはいえ極めて
世界
の中で大きな
役割
を果たしているのは、
議員
の
皆さん
も御
承知
のとおりと思います。 きのう
IT
の問題が本
会議
で論じられましたけれ
ども
、まさに
IT社会
で、映像で、あるいはさまざまなネットワークできょうの
日本
の
国会
における
強行採決
、しかも我が党の
北川れん
子
議員
が
質疑
をしている中、
答弁
もなく、そして、いきなり出された
動議
に
野党理事
が抗議をするところに、多数の衛視の
皆さん
が取り囲んで
採決
をするという姿、これはもう
日本
の
国会
がここまで来ているということを、残念ながら恥ずかしい姿を
世界
に示したと言わざるを得ないのです。私は大変に悲しいし、そして
与党
の
皆さん
にもぜひ我に返っていただきたい。 我々も、自由
民主党
と政権をともにした時代もあります。そのときに、やはり多数であるからといって、
野党
が少数であるからといって、
野党
の
意見
を全く聞かないで、しかも今回、
参議院
の
経過
では、
参議院
の
議長
がこの成り行きを案じて、結局は
あっせん案
を出し、そしてその後に辞職をされるという重大な
経過
、御存じのとおりです。 そういう
法案
をこんなに短期間で、しかも
野党各党
から出ているように、
一つ一つ
の点については十分詰め切れないまま、そして、来年ですよ、
参議院選挙
は。来年の
参議院選挙
に向けて一体どうやって
国民
にこれを知らせて、
制度
として定着させていくのかということを考えたときに、これは
国会
というところ、
政治
というところが、少なくともどんな
立場
の
国民
からも、若者からも、
選挙権
がない
人たち
からも信用をされるところ、そして、これは
国民
の代表が、選んだ
国会議員
がきちっとこの
制度
について精査をしてつくったのだと思えるような
審議
のあり方をやはり
与党
として
責任
を持っていただきたい。
与党
の
責任放棄
だと言わざるを得ないと思います。 こういった
やり方
が次々と続くようでは、本当に
世界
の中で、
日本
の
国会
はどうなっているのかということで、数の力、
与党
の独裁ということだけで突っ走るのであれば、
国会
の機能は本当に死んでしまいます。 社民党としては、あしたの本
会議
、ぜひ今この瞬間思いとどまっていただきたい。
議運
の
委員長
にも、
議長
、副
議長
さんにも、ぜひともここは判断のしどきだということを訴えて、私の
意見
を終わります。
藤井孝男
11
○
藤井委員長
それでは、
逢沢一郎
君の
動議
に
賛成
の諸君の
挙手
を求めます。 〔
賛成者挙手
〕
藤井孝男
12
○
藤井委員長
挙手
多数。よって、そのように決定いたしました。 なお、同日午前十一時
理事会
、正午から
委員会
を開会いたします。 本日は、これにて散会いたします。 午後七時五十六分散会