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国務大臣(中山正暉君) この間、神戸へ行きまして、今度三月十八日から始まります花博の下見に行きましたときに、神戸に泊まっておりましてニュースを見ておりましたら、向こうで住民投票をやられた
方々が今度は神戸の市長のリコール運動に住民投票を一緒に勉強しようというその会合をテレビのニュースで見まして、私も異様な感じがいたしました。
これは一体住民投票というのはどういうものだろうと。
先生と同じように考えますが、私、政治家として心配をしておりますのは、
日本の
憲法の前文には、正当な選挙により選ばれた代表を通じて政治をするという間接民主主義になっておりますから、その間接民主主義を、
一つ一つ題材を取り上げて投票行動を起こすということの意味を私
どもは政治的にやっぱり考える必要があるのではないかと。
それによって、いわゆる吉野川という川の流域に住まれる
方々に将来補償を、住民投票条例の中で将来起こる水害に対する損害を補償するという補償条項でもあるなら別です。特に、しかし、
人間が死んだ場合には
人間の代替物はございませんから、そのためにはどうするんだ、投票が済んだらなくなってしまうような条例のために大きな、治水治山という、山を治め川を治める者が国を治める、治水治山というのは政治の治という字が書いてあるという意味は、私は大変大きなものがあるだろうと
思います。公共事業が悪のような話がありますが、これはやっぱり、私、
国土庁長官も兼ねております、自然災害に対する責任を持っておりますので、そういうものに対する、災害に対する備えをするということは、これはもうお金にかえられないもの、そういうものを公共事業でちゃんと整理していくことが国に与えられた使命である、私はかように考えます。
第十堰は、洪水時には堰上げの現象が起こることと、それから現堰が老朽化しておりますので、洪水により流失すれば水利上の支障を来すおそれがあります。このまま放置しておきましたら
問題解決につながりませんで、固定堰を可動堰に改築する必要が、これは建設省としては
平成七年から約三年間かけた審議
委員会で、
平成十一年から十八回実施してきた対話集会、それからまた
平成八年の公開での模型実験、これも現場の
方々に見ていただいておりますが、実施し、第十堰の改築の必要性を流域住民に対して説明は、もう
先生の御心配、説明が足らないんじゃないかということでございますが、説明をしております。
しかし、間違った情報、先ほど申しましたように、三つの固定堰を
一つだけ取り上げて、そして固定堰の方は鳥の目から見た、上の方から見た写真が、反対をしようというパンフレットにはそういうものが載っておりますが、先ほど申しましたように、フランスの城のような、固定堰は下から見上げたような、大変風致にも悪い影響を受けるような、印象を与えるようなものが反対をされる
方々の宣伝のパンフレットに載っておりますので、私はこれは情報が流域の
方々に徹底していないんじゃないか。もっと流域に徹底するようにという
先生の御
趣旨のような話を私もいたしております。
洪水対策のためにこの事業が必要であることは、私たち、考えが十分に理解されていなかったということを強く
認識しておりますので、いろいろな代替案の
議論を、対象にした
関係住民との対話を積み重ね、私も現場へ行くということを、先般、建設省始まって以来でございましたが、住民投票をされた
方々を中心に私の
大臣室に来ていただきまして、いろいろな
お話をいたしたところでございます。どうぞ、今後ともお地元で
先生にもひとつよろしくお願いをいたしたいと
思います。