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小林元君 私が言っているのは、そういう経済行為をやっている、あるいは取引業者である農協、経済連あるいは全農というようなものがこの
検査をやる、だから間違いが起きるのではないかというようなおそれを危惧しているわけでございまして、それが起きた場合の担保措置については十分私も承知はしておりますけれ
ども、そういうものをどうしても払拭していく、厳正中正にやっていただくということが必要ではないか。
例えば、国の
検査の段階でも、私は月曜日に水戸の
食糧事務所へ行っていろいろ聞いてきました。そうしましたら、国の
検査でも
検査員の出身地では
検査はやらないという内規になっているそうでございます。それぐらい気を配っているわけでございます。ところが、今度は非常に近いところにいる、本当に朝晩顔を合わせている例えば農協の
職員と
農家の方が
検査あるいは受検する
立場というふうになっていくわけでございまして、非常にやる方もきついといいますか、される方も、何だおれのときにあんなことをしてと、こんな結果を出してというようなことで大変苦労が多いんだろうと。
それはだめだというのではないわけでございますが、やっぱりそういうことも十分
考えて、公正中正な
検査というものを維持していく必要があるんだろうというふうに
思いますので、その辺は十分長官も承知していると
思いますが、本
民営化に当たって相当気を使うといいますか、十分な対応というものを
お願いしたいというふうに
考えております。時間がありませんので、答弁は結構でございます。
それから、
検査員ですね。これまでは国の
職員が
検査員、
検査官ということでございますから、何の資格もといいますか、もちろん技術的な研修とかいろんなことをやって腕によりをかけて
検査をやってきたわけでございます。今度はそういうことではなくて、
民間の
検査員ということになるわけでございます。そういう
意味で、この
検査水準の
統一性、全国的な平準化といいますか水準を均一に保つ。
ところが、これは今度は地域的になるわけでございますから、大変にこの
検査の格差というものが出てしまったとしたら、何のために
検査をやっているのかということになってしまうわけでございまして、そういうことで、いわゆる
検査の規格化、標準化、こういうものをきっちりやっていく必要があるのではないか。
これまでの国の、
食糧事務所にもマニュアルがあるんでしょうけれ
ども、やっぱりそういうものをオープンにした上で、
農業者も納得し、取引業者も納得し、消費者も納得をするような
検査結果といいますか、そういうものをやっていく必要がありますので、これまで以上に、農協、経済連、あるいはその他の団体、会社、いろいろあると
思いますけれ
ども、そういうものがやるわけでございますので、その辺に十分配慮をすべきではないか。
それから、これは
規制緩和という
方向と逆行になってしまうでしょうけれ
ども、
検査員は改めてまた国家試験をやるとか、そういうことになるとその辺は非常に矛盾をしているわけでございますけれ
ども、そういう
検査の
統一性を図る上では何らかの技術水準を認定するというか、そういうものが必要なんだと思うんです。それにまたまた国が関与するということについてもいろいろ問題がありはしないか。その辺についてはどのようなことをお
考えになっておるのか、お聞かせいただきたいと思うんです。