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岩本荘太君 参議院の会の
岩本荘太でございます。最後でございますが、ひとつよろしくお願いいたしたいと思います。
各
委員から、
有珠山の
対応について
大臣に大変御苦労をかけておられる旨、あるいは今後よろしくということでございますが、私も災害対策
委員でもございますので、
大臣は十分御
承知していることだと思いますけれども、私もたびたび行政の
立場で災害
対応をしたことがございますので言わせていただきますと、これは自然の
動きですからどうしようもないということはどうしようもないわけですけれども、要は地元の人の不安をどう解消するかというのが一番大きな、災害になる前もなった後も、ということはやっぱり先手先手にやっていかないといかぬ。同じことをやるのでも時間の差があったら百点が零点になっちゃうんですね。
そういうことをわきまえていただいて、やっぱり地元の人の気持ちになって、地元の人が今何を知りたいのか、何が欲しいのか、その辺をお考えいただいて
対応していただきたいなと。ぜひとも、私の経験を踏まえての御要望でございますので、ひとつよろしくお願いいたします。
法律改正の方でございますが、先ほどからいろいろな面で審議が尽くされておりまして、私が
質問しようとする分の大部分がもう
質疑になっておりますので、なるべく重複を避けて私なりの
質問をさせていただきたい。
端的に言いまして、私も港に関する行政もやったことがございますけれども、やはり今の物流といいますか物の流れの中で、航空輸送が何か花形みたいに考えられがちでございますけれども、この
運政審の
答申の中にもありますように貿易量の九九・八%が港でございますので、大変地道な
努力をされている大切な仕事である。これから国際化が
拡大するに従ってさらに重要になってくるんじゃないのかなと、私はそういう認識でおるわけでございます。
それで、先ほど来、その重要な
港湾がいわゆる
東アジアあるいは
東南アジアの
港湾との
関係で大変地位が低下している、これをぜひともさらに盛り返さないとこれからの
港湾関連
産業というのがどうにもならない、こんなふうな認識であるんだと思うんです。
局長、来ていただいて、具体的な数字を聞こうと思ったんですけれども、時間の
関係もございますので、私、数字的にちょっとお聞きしたものを、本当はこれを印刷してお配りすればよかったんですが、それができませんでしたので、
運輸省からいただいた資料で簡単に申し上げます。
どのぐらい
東アジアの
港湾との差があるかというのを教えていただいたんですが、
香港、
シンガポール、高雄、釜山、横浜、神戸と、こういう表がございまして、これは単純に言いまして、一九七八年、八八年、九八年と十年ごとの三段階ございますが、一九七八年では、今申し上げた六つの港のうち、
コンテナの
取扱量というのは神戸が一番多かったわけです。それが十年後になりますともう下位になってきた。さらには一九九八年になりますと、
香港なんかと比べますとこれは七分の一になるんですか、そのぐらいの大きな差が出てきているというのが
現状であるように教わりました。
また、今回のこの
法律改正による一番の効果といいますか、これは、
労働集約型の運送業を
規制緩和によってできるだけ効率的にして取扱料を安くしようということなわけですが、
東南アジアあるいは
東アジアといいますと、どうしても彼らの賃金が随分低いんじゃないかという認識があるわけで、それを調べていただきましたら、教えていただきましたのが、
日本が
平成八年、釜山と
香港、
シンガポールがそれぞれ
平成十年三月の聞き取りというお話を
伺いましたけれども、
日本の場合、船内業務で月額四十四万七千円、沿岸で四十万六千円です。これに対して釜山では二十二万、
シンガポールも十五万から十六万、こんなところであるわけです。
まず、こういうような実態というのは、これは教わったからこれでよろしいかと思うんですけれども、こういう認識でよろしいわけですね、まずその点から。