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参考人(伊豆見元君) ありがとうございます。伊豆見でございます。
お手元にレジュメをお配りしてございますが、これを細かくやりますとちょうだいしているお時間内では全部お話ができないかもしれませんので、少しはしょって御報告をさせていただくことをまずお許しいただければと思います。
私に与えられました課題は、
国際関係の視点の方から最近の
朝鮮半島情勢の
変化というものを検討するようにということでいただいておりますので、その中で注目される
動きを
幾つか挙げて検討をさせていただこうと思っております。
国際関係の中での
朝鮮半島あるいは
北朝鮮ということで考えてみますと、この一年ほどはむしろ
北朝鮮が非常に積極的に
外交に取り組むようになったということが一番注目される点であろうかと思います。ほぼ一年というそれほど長い時間ではない間に、もとより米国との
関係というのを
今北朝鮮は重視いたしておりますから、それを継続するということを基礎にしながら、ここしばらく冷却化していたといいますか、かなり疎遠な印象を与えておりました中国や、あるいはロシアとの
関係というものを進めましたし、あるいは
ヨーロッパ諸国との
関係改善というものにも努力をして、その中ではイタリアとの間にこの一月に国交を樹立するというところまでこぎつけました。そのほかオーストラリア、カナダあるいはフィリピンといったところとの
関係改善、
正常化というものも目指している。
日本に対しましても、考えてみますと九二年の十一月に
日朝交渉を中断させて以降、それほど積極的に
交渉再開に取り組んできたとは考えられない
北朝鮮が、昨年の夏以降は非常に熱心になりました。もちろん、それが
一つの大きな要因となって
日朝交渉の
再開までこぎつけたというのが現状であろうかと思います。
ということで、この一年ほど、
北朝鮮は大変積極的に
外交を展開するようになった。範囲が相当広がってきたということがありますが、もちろんそれは、
金正日体制というのがある程度安定をし、あるいは父親の
金日成が亡くなった後の
過渡期というものを乗り切って、それを
前提にこういう
外交の
拡大というものを図っているということがまず言えると思います。これは先ほど
小此木先生の方から御
説明があったとおりでありますし、さらに
経済再建の
必要性というものがより増してきている、これも先ほど
小此木先生の方から御指摘がございましたが、一応底を打った
経済ということにはなりますが、二〇〇二年の
金正日の
還暦を目指して
今北朝鮮は
経済再建というものにかなり真剣に取り組もうとしているということがうかがわれますので、そういう理由があって
外交を
拡大してきたというところがあろうかと思います。
もちろん、
外交拡大、
外交を積極的にやる、
国際社会との接触を
拡大するということは我々にとっては歓迎できる
変化であろう、
動きであろうと。
国際社会の
一員として
北朝鮮の
態度が今後変わってくるかもしれないということを当然それは予感させる
部分がありますので、それ自体歓迎できるということにはなりますが、しかし、そういう
変化が重大な
変化かということになりますと、まだそこまでは言い切れないものがあろうかと思います。
特に
国際社会側の目から見ますと、
北朝鮮の
変化というのは、重要なのは本当に
改革・
開放というものを通じて
国際社会の責任ある
一員になってくるのかどうかという点でございますので、その点からしますとまだまだ
北朝鮮の
変化は非常に小さいものにとどまっておりまして、
改革・
開放の
方向に動いているということは認められますが、しかしまだ十分なものでは当然ないということがあります。
それと二番目に、これが私はより重要だと思いますが、
今北朝鮮が我々にとって問題なのは
国際社会に対してある種の軍事的な
脅威を与えているということでありまして、そういう軍事的な
脅威をみずから減らしていくという
態度に出てくれるならば我々としてはより歓迎できるわけでありますし受け入れやすくなるわけでありますが、残念なことに、この点についても、
北朝鮮は軍事的な
脅威を減らそうという
方向に動いているのかどうかはまだわからない。もちろん、将来そういう
方向に動く
可能性は一応認められると思いますが、しかし現在、一生懸命
北朝鮮が
関係の
改善、
正常化に努めているような国というのは、実は
北朝鮮の
軍事的脅威がそれほど減らなくても構わないという国ばかりであります。
問題なのは、やはり
日本と
アメリカでありまして、
日本と
アメリカとの
関係が
正常化に向かう、あるいは
大変友好な
方向に向かうということであれば、その大
前提は、
北朝鮮の
軍事的脅威というものを除去してもらうということが我々にとっては
前提条件になろうかと思いますが、そういう点について
北朝鮮が積極的に
動き始めたという兆候はまだ遺憾ながらないというわけでありまして、歓迎できる
動きではあっても十分なものではないということが言えようかと思います。
そういう中で、今回、
南北の
首脳会談の
開催に
北朝鮮が合意するということになりました。この点につきましても、先ほど
小此木先生が御
説明になられました。
小此木先生のおっしゃられたことは基本的にすべて
意見を同じくするものでありますが、私は、今回の
南北首脳会談というものを
首脳会談だけで余り見ない方がいいかなと思っておりますのは、これは、
韓国側が
北朝鮮に対して
経済援助を提供するということと、それと
南北首脳会談を
北朝鮮が受け入れるということが取引されたようなところがあるであろうと思うわけでありまして、そもそもこの
動きは一カ月程度の非常に短い時間の中で急激に決まったとは考えない方がいいと思われまして、少なくとも六カ月程度の水面下でのさまざまな
動きがあって、それが
首脳会談開催の合意までこぎつけたということであろうかというふうに思っております。
恐らく、最初は
北朝鮮側が
韓国政府に対してかなり大
規模な
経済支援というものを求めるようになり、それに対して
韓国側にも、その準備というものが一応整った上で
経済支援を与えるのであれば、その条件として
南北首脳会談というような形を通じてそういうものを実現していかなければならないという要請が
韓国側からなされ、最終的にはそれを北側も受け入れて今回、
首脳会談が実現したのではなかろうかというふうに思っております。失礼しました、
首脳会談はまだ実現しておりませんが、合意に至ったと。
私も
首脳会談そのものが実現する
可能性は非常に高いと思っております。これは、結局は
首脳会談が実現できなければ
北朝鮮が得られるものはほとんど何もないということでありまして、
北朝鮮はやはり
経済支援というものを何としても獲得したいという強い要求から今回
韓国との
首脳会談開催に応じたと考えられますので、だとするならば、六月十二日に私はまず確実に
南北首脳会談が
開催されるであろうというふうに思っております。
その
首脳会談を通じて恐らく
南北間の
経済協力というものの枠組みが見えてくるはずでありますし、特に重要視されているのはインフラ
部分の建設であろうということになります。これは
北朝鮮側が一番今求めているものの
一つであるということではありますが、どういうことが考えられるかということでありますが、我々は、しばしば
北朝鮮への
経済支援とかあるいはインフラ
支援ということになりますと、何か新しいものをともかく
北朝鮮につくってやるということばかりを考えますけれども、しかし恐らくそれはちょっと違うと考えておくべきでありまして、最初に問題といいますか大事なことは、現在
北朝鮮が持っている現有の施設を再稼働させるということであります。
御案内のように、ここ十年ほどは
経済が極めて停滞をきわめたために、
北朝鮮は現有施設をほとんど稼働できない。その稼働率は二〇%とも三〇%ともいろいろ言われますが、ほとんど稼働していない
部分がある。そうしますと、重要なことは、まずそういう現有施設を修復する
部分がかなりありますでしょうし、次にそれを再稼働させるということであります。それだけでも実は
北朝鮮経済というのはかなり回復といいますか、盛り返すことはもちろん可能なわけでありまして、それが恐らく第一段階であり、その上で第二段階で新しい施設等を導入してさらに
経済の再活性化を図ろう、そういうことを考えていると思われます。
韓国が単独で
支援できる
部分は、私はその第一段階である。すなわち、
北朝鮮の現有施設の再稼働というような
部分については
韓国の資金だけで十分に恐らく賄えるわけであります。しかし、新しい例えば電力についていえば、発電所をつくるとか、その発電所に対して重油あるいは石炭を供給するというようなことまで考えますと、これは
韓国だけでは恐らくできないはずでありまして、そのために第二段階以降になりますと世界銀行やアジア開発銀行といったところからの融資が必要になりますし、あるいは周辺諸国からの
協力、とりわけこれは
日本が一番期待されているということになろうかと思いますが、そういうことが恐らく今回現実のものになっていくのであろうというふうに私は見ております。
結局、こういう形で
南北が合意できるということは、当面現状の中でお互いに生きていこうということでありますので、あえて言えば、それは統一の先送りということで実は
南北が非常に共通の利益を持っているということであろうかというふうに考えております。
北朝鮮にとってみれば、それは
体制保障、
体制をどうやって維持していくかということが一番重要だと。これはしばしば指摘されますし、全く私も同感でありますが、その
体制保障というものを得、一方、
韓国の方は平和的な共存というものを制度化させて余計な負担はこうむらないようにするというような、そういうことでは実は
南北間には共通の利益があるわけであります。
したがいまして、今回の
首脳会談というのは、統一に向かって非常に急激なステップが踏まれるということではなくて、むしろ統一という課題はかなり後ろの方にといいますか、先の方に持っていくということで
南北で合意を見るというような、そういう形になるのではなかろうかと思います。
首脳会談に関連しまして、特に
国際関係の枠組みでいいますと、一番注目される
部分あるいは懸念される
部分というのは、米軍の扱い、あるいは
アメリカとのかかわりをどういう形で
南北が話し合いをするのかということであります。
既に在韓米軍について何らかの取引が
南北間で行われるのではないかというような懸念も出てきておりますが、これは
韓国側は明らかに在韓米軍の問題は
南北の問題ではなくて米韓の問題であるということの立場を既に表明もいたしておりますし、その
前提で北との
交渉に当たると思いますから、私は今回、在韓米軍について何らかの合意が
南北間にできることは全くないであろうというふうに考えております。
しかし、もう
一つ重要なのは、米朝間の平和協定というものを
北朝鮮は一貫して望んでおるわけでありますが、これはむしろあり得るシナリオになるかなと。米軍はそのまま置いておく、しかしその
アメリカとの間に
北朝鮮が平和協定を締結する。もちろん、一方では
南北が進むということが
前提になっておりますから、
南北に加えて米朝という平和の枠組みを加えてやりますと
北朝鮮はより安心するわけでありますし、
北朝鮮の
体制保障ということが考えられますので、そういうことが言えようか、そういうことは
可能性としてあり得るというふうに思っております。
最近の
変化の中では、そういう
南北が
首脳会談の
開催に合意したということが大きいわけでありますが、この結果として我々はアサンプションといいますか、朝鮮問題を考える
前提を大きく変えなきゃいけないというふうに私は感じております。
といいますのは、この五年、あるいはもうこの十年ぐらいずっとそうであったと言ってもよろしいかもしれませんが、朝鮮問題を考える、あるいは
北朝鮮にどう対処しようかということを考えるときに大
前提になっておりましたのは、
南北関係は進展しない、
南北関係は停滞したままである、それはなかなか
北朝鮮が受け入れないからだめだという
前提であります。その上で当たってきたところが今回、
南北首脳会談、そして
南北の
経済協力というようなものまでが視野に入ってくるような状況になりましたので、むしろ今後は
南北関係がかなり進展するということを
前提とした朝鮮問題への取り組み、あるいは
北朝鮮への取り組みということを考えなければいけないというふうに思います。
これは、実は私は大変大きな
変化であろうと思っておりまして、これ自体はもちろん歓迎される
動きなのでありますが、単に歓迎とだけは言い切れないほどのより複雑な状況が生ずるのではないかというふうに思っております。
実際、日米韓の
協力ということがこの間非常に進みました。
北朝鮮に対して我々は非常にいい協調をしてやってきたと思いますが、その大
前提は
南北が進まなかったという
前提でありますから、これは三者間で協調することは実はやりやすかった
部分が相当あると思うわけであります。ところが、一方で
南北が進むということになりますと、日米韓が一緒になって
北朝鮮に対応するというのは、これはそう簡単な話ではないということになります。
特に、
韓国側は今後
経済協力の進展に重点を置くということが大いに考えられますし、その大
前提は、実は
韓国側が感じている
軍事的脅威というのは、
日本あるいは
アメリカが感じている
軍事的脅威とかなり質を異にする
部分があります。どうしても
日本や
アメリカの場合ですと
北朝鮮の大量破壊兵器を懸念しているところがあるわけでありますが、
韓国の場合にはその点についての恐怖感というのはそれほど高くはなくて、むしろ現有の通常兵力に対して
韓国側は懸念を持っているわけであります。
そういうことを考えてみますと、
韓国と実は日米というのはかなりずれるということでもありますし、さらに問題なのは、そういう
南北がある程度和解をする
方向といいますか
協力の
方向に行きますと、今度は中国やロシアにとって非常に好ましい状況が生じる。今までは、もう
韓国は日米韓ということで協調
体制で終始する、その上で
北朝鮮をどう扱うかという話だけだったのが、今回
南北がかなり一緒になる
部分が出てきて、少し日米からも距離をとるということになりますと、中国やロシアにとってみればそれを歓迎し、そういう
南北の協調進展というものを側面からより
支援することによって、
朝鮮半島そのものをかなり日米から切り離すということも可能になるということでありまして、中国やロシアにとってみるとこれから動ける範囲が相当広がるということだろうと思います。
三枚目に変な図をちょっとつけておりまして、これは非常に単純化して書いてみたんで、私の頭の整理のために書いただけの話でありますが、今まではともかく日米韓というのが一方にあり、それで
北朝鮮に当たる。
北朝鮮の裏に中国とロシアが控えておりますが、それほど強いサポートをするとか、あるいは協調して動くという話ではなかったわけでありますが、これが将来
北朝鮮と
韓国というのがかなり一体となって動く
部分が出てくるということになりますと、一体となって動ける南
北朝鮮をめぐって日米、中ロの一種の綱引きも展開される、あるいは日米韓の
協力と協調というものがかなり難しくなるというようなことが当然懸念、懸念といいますか見ておかなければいけないことであろうかと思います。
ちょうだいしているお時間も限られてまいりましたので、
日朝交渉につきましては、私はまず今
北朝鮮側に
交渉に取り組む非常に熱意が感じられるということだけは現時点では確かだろうと思いますが、ただ、
交渉に一生懸命取り組もうとしているから
日本に対して譲歩もし、日朝間でちゃんと妥結できるような
方向に
北朝鮮が積極的に動いてくるのか否かは今の段階ではまだわからないということになろうかと思います。
これは考えてみますと、まだ一回目、二回目は双方のそれぞれの主張というものを相互いに明確にし、それに対してどう考えるかという反応、反論を行うというようなそういう形の
会談になろうかと思いますので、本格的な
交渉は第三回、第三回といいますか
再開第三回目ということでありますが、になろうかと思いますし、そういう中で
北朝鮮の本当の姿勢というものも見えてくるということだと思いますので、今の時点では、
北朝鮮に熱意はあるものの、
日朝交渉をきちっとまとめていこうとしているかどうかはまだ読めないといいますか、
判断できない段階であろうかというふうに思います。
その
北朝鮮がどうしても譲歩しなきゃいけないといいますか、我々にとって望んでいる
部分でいいますと、もちろん拉致問題がございますし、あるいは軍事的な
脅威の問題があるわけでありますが、拉致問題につきましては、先ほど
小此木先生がおっしゃられたことに私は全面的に賛成でありますし、
北朝鮮側にもこの拉致問題が相当
日本にとって深刻な問題だということをより深く受けとめてもらわなきゃいけないわけでありますが、その点では第二回目の
会談が東京で五月末に行われると。
ということは、
日本側の雰囲気というものを
北朝鮮の代表団が肌身で知る機会になるということでありますので、
日本側にいかに拉致問題について深刻な雰囲気があるかということを
北朝鮮が感じ取って、この問題を避けて通れない、したがって何らかの形で動かしていかなければいけないという
方向に動いてもらうということを強く期待したいと思いますが、まだその点についてはそれほど楽観的になれるかどうかはわからないというふうに考えております。
それと、やはり三回以降の展望でいいますと、
北朝鮮が
経済経済という
経済協力ということに重点を置いてくる。これは、彼らの言い方からしますと過去の清算ということになりますけれども、私もその公算が非常に高いと思いますし、先ほど
小此木先生が御指摘になられましたように、
南北関係が進むと、特に
経済関係が進みますと、
日本に対し、
日朝交渉を早くして妥結してほしいという
動きが
北朝鮮のみならず
韓国側からも出てくるというのは、私もまさにそうであろうというふうに考えております。
別に、それはそれで結構なのでありますが、問題は、そのときに例えば拉致問題、あるいはさらに我々にとっての重要な問題である
ミサイルあるいは核といったような問題について、そちらの問題が少しおろそかになるというのが困るわけでありまして、その点で、
韓国側にも
日本に十分に協調していただけるようになっていただきたいと切に願っておりますし、期待はしておりますが、果たしてそうなるかどうかは保証の限りではない。むしろ、
経済だけを優先させて、軍事的な
脅威の問題については少し後回しでというような雰囲気が
南北の中に、
北朝鮮のみならず、
北朝鮮はもちろんそうしたいわけでありますが、
韓国もそちらの
方向に行く
可能性が私はやはり否定できない。ですから、そういう意味で、先ほどアサンプションが変わりました、
南北が
動き始めると朝鮮問題が相当変わると申し上げましたのは、そういうことからであります。
あと、課題としては、ほんの一言だけ申し上げますと、そういう時期でありますから、私は日米韓の協調というのはなかなか難しいと思いますが、だからこそ、役割分担をきちっと明確にして、お互いにその枠をはめてきちっと動いていくということが必要であろうと思いますし、二番目にボトムラインの明確化ということを申し上げました。
これは、先ほど
小此木先生もおっしゃられていたことに近い話でありますが、もうこれ以上絶対譲れないというものが何なのかということを踏まえた上で
日朝交渉にも当たらなければいけない、私もそう思います。
それは、私は
北朝鮮の核
ミサイルの保有を阻止することが何よりも
日本にとっては最大の喫緊の課題であろうかと思っておりますので、そういうボトムラインというものを明確にすべきであろうかと思いますし、そうであるならば、その核
ミサイル保有というものを何とか阻止するのにどうすればいいのかというときに、私はやはり一種の取引というものをどうしても考えざるを得ないと思いますので、取引するか否かの前に、取引についての
議論というものが恐らく必要になる。
それと、最後に、
南北の非核化共同宣言というものを挙げておきましたが、これは先ほど来申し上げておりますように、
南北が
経済経済ということで余り軍事とか核とかいうことについて熱心にならなくなるかもしれないという懸念がありますので、だとしますと、この非核化共同宣言をぜひともちゃんと
実行してもらうという
方向に我々は強く要請すべきではないか。
非核化共同宣言は
南北で結ばれたものでありますが、これを完全に履行しますと、
朝鮮半島には絶対に核兵器は存在できないわけであります。一〇〇%の保証というか、一〇〇%を超えるぐらいの保証になるわけでありますから、この辺、我々はすべて忘れておりますけれども、もう一度持ち出して強く
南北に対して要請をすべきであろうというふうに考えております。
若干お時間を超過したかもしれませんが、申しわけございませんでした。
ありがとうございます。