○西
委員 公明党の西博義でございます。
著作権法等を
改正する
法律案に関連して幾つか
大臣に御
質問を申し上げたいと思います。
現在は、経済を初めとしてさまざまな分野にIT革命、いわゆる
情報通信革命が起こっている、こういう
状況でございます。この
法案も、
情報通信技術の発達によって、今まで多くの制約があった
障害者への
情報のアクセスを容易にする、そういう
内容も含まれていると承知をしております。きょうは、IT革命の中での文教分野における
情報通信技術の利用を促進するために、大きく分けて三つの点について御
質問を申し上げたいと思います。
初めはネット
学校の
整備を行っていただきたい、二つ目は
著作権の
学校での利用を拡大していただきたい、三つ目は
障害者の
情報アクセス権を確保する、こういう問題でございます。
まず初めの第一点でございますが、
インターネットは、御存じのように、悪用したり悪用されたりという場合にはさまざまな問題が引き起こされるということも、これはマイナス面としては確かにあるのですけれども、しかしながら、
教育分野においても時間、空間的な制約を超えて膨大な
情報が利用できる、こういうメリットは決して少なくないように思います。
最近、
教育の課題として、創造性をはぐくむ
教育、こういうことがよく言われておりますけれども、それは、教え込まれるという受け身の態度ではなくて、みずから
情報を駆使して、そして
自分自身が成長していく、こういう人材を育てることであろうかと思います。その手段として、
インターネットを
活用して
情報を得ながら課題に主体的に取り組んでいく、そういう
教育がこれから期待されるのではないか、こう思います。
さらに、人と人とを直接つなぐ、直接といいますか、もちろん間接ではありますが、人と人とをつなぐ
機能を果たしているという面でもこれは大変大事なものを含んでいる、こう思います。特に、今問題になっている社会から完全に孤立してしまいがちな不登校の問題、それから引きこもりの問題、こんな
子供たちに対してこのシステムが社会への
一つの窓口を提供することができる、こう思うわけです。また、病気で入院している
子供たちが院内学級を利用する、またそうした施設すらない病院に入院をする、こういう場合にも、
教育の
機会を与える道もこのシステムによって開かれていくのではないか、こう思うわけです。
そこで、ネット
学校を
学校として認める
方向で
検討されてはどうか、こう思うわけです。当面、
通信制の高等
学校、それから大学に関する設置
基準、それから
教育課程の中で必修となるスクーリングの要件を緩和してはどうか。今までは、
インターネット等で対面の講義とか、そういうことを前提としておりませんから、このシステムを
導入することによって、必ずしも今までどおりのスクーリングの時間等は必要でなくなる場合があるのではないかということでございます。同時に、既存の
学校の要件、施設だとか教員数、こんな設立の要件についても変わってくる可能性が十分あるのではないかと思っております。
そこで、ネット
学校に関して新たな設置
基準を策定すべきだ、こう思いますが、お考えをお伺いしたいと思います。