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2000-05-30 第147回国会 衆議院 議院運営委員会 第39号 公式Web版

  1. 会議録情報

    平成十二年五月三十日(火曜日)     午後零時二分開議  出席委員    委員長 大島 理森君    理事 逢沢 一郎君 理事 遠藤 武彦君    理事 御法川英文君 理事 古屋 圭司君    理事 熊代 昭彦君 理事 伊藤 忠治君    理事 吉田 公一君 理事 東  順治君    理事 東中 光雄君       大野 松茂君    奥谷  通君       棚橋 泰文君    能勢 和子君       野田 聖子君    望月 義夫君       渡辺 博道君    家西  悟君       今田 保典君    島   聡君       旭道山和泰君    佐藤 茂樹君       西野  陽君    東  祥三君       深田  肇君     …………………………………    議長           伊藤宗一郎君    副議長          渡部 恒三君    事務総長         谷  福丸君     ――――――――――――― 委員の異動 五月三十日  辞任         補欠選任   新藤 義孝君     渡辺 博道君   奥田  建君     家西  悟君   松崎 公昭君     今田 保典君   畠山健治郎君     深田  肇君 同日  辞任         補欠選任   渡辺 博道君     新藤 義孝君   家西  悟君     奥田  建君   今田 保典君     松崎 公昭君   深田  肇君     畠山健治郎君     ――――――――――――― 本日の会議に付した案件  議員小渕恵三逝去につき弔詞贈呈及び追悼演説の件  戦争決別宣言決議案池田行彦君外五名提出)の取扱いに関する件  衆議院職員倫理規程制定の件  本日の本会議議事等に関する件     午後零時二分開議      ――――◇―――――
  2. 大島理森

    大島委員長 これより会議を開きます。  まず、議員小渕恵三逝去につき弔詞贈呈の件についてでありますが、去る十四日、群馬県第五区選出議員小渕恵三君が逝去されました。  ここに謹んで哀悼の意を表します。  弔詞につきましては、お手元配付案文のとおりとし、本日の本会議においてその贈呈を決定するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 大島理森

    大島委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。     ―――――――――――――  前内閣総理大臣自由民主党総裁衆議院議員正二位大勲位小渕恵三君は 多年憲政のために尽力し特に院議をもってその功労を表彰され しばしば国務大臣の任につき 内閣総理大臣の重責をにない変革期の多難な国政を統理されました  君は 終始経済の再生に心魂を傾け 世界の平和と安定に力をいたし 国民生活の充実と我が国国際社会における地位向上に貢献されました その功績はまことに偉大であります  衆議院は君の長逝を哀悼しつつしんで弔詞をささげます     ―――――――――――――
  4. 大島理森

    大島委員長 なお、本会議において、議長弔詞を朗読される際、議員の方は御起立を願うことになっております。  次に、追悼演説の件についてでありますが、小渕君に対する追悼演説は、本日の本会議において行うこととし、演説者は、社会民主党市民連合村山富市君にお願いいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 大島理森

    大島委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。     ―――――――――――――
  6. 大島理森

    大島委員長 次に、決議案取扱いに関する件についてでありますが、本日、池田行彦君外五名から、自由民主党、公明党・改革クラブ、保守党 の三会派共同提案による戦争決別宣言決議案提出されました。  本決議案の取り扱いについて御協議願います。  逢沢一郎君。
  7. 逢沢一郎

    逢沢委員 動議提出いたします。  池田行彦君外五名提出戦争決別宣言決議案は、本日の本会議において議題とされることを望みます。
  8. 大島理森

  9. 伊藤忠治

    伊藤(忠)委員 私は、次の四点の理由において反対をいたします。  まず第一点でございます。この戦争決別宣言決議案でございますが、正式に、今申されましたような提出者を含めて議運理事会の場に提案をされていなかったわけでございまして、文面を含めまして提案そのもの瑕疵がある、これがまず第一点でございます。  二点目は、国会決議といいますのは、国会を構成する全国会議員の意思を一つにまとめて、世界平和を望みます崇高な理念、思想、考え方、実行の具体的な施策を含めて盛り込むものだと理解をいたします。したがって、不戦の誓いと称するのもよし、戦争決別と称するのもよし、その表題にふさわしい決議案を、全党が一致してこれを仕上げるというのが大前提だと考えております。過去においても、野党反対する状況の中で、与党だけでこういう大切な決議案を数でもって強行するということは歴史になかったと思います。  そういう点からして、不戦の誓いあるいは戦争決別宣言というものは、とりわけそのような条件を満たしたものでなければいけないと考えております。これが二点でございます。  三点は、今も少し触れましたが、全会一致が前提であろうと思います。過去にもそうしてまいりましたし、今回のように、野党反対する中で与党だけで多数を頼んでやっていくというようなことは、これは異常でございます。  しかも、きょうの理事会で、まさしくどたばたで上程の運びになるというようなことは、限られた時間の中で党内の検討もできない、こういう状況でございますから、絶対に納得できないものでございます。  第四点は、そのように見てまいりますと、明らかにこれは議会制民主主義のルールに反するものであって、我が国国会におきます最重要決議案であるにもかかわらずそのことが守れないということであれば、議会制民主主義は死語に陥るだろう、こんなふうに考えます。何としても議会制民主主義にのっとって、案文の作成も与野党協議の上で、時間はまだ余っているわけですから、一日もあるわけですから、そこで誠心誠意詰めていくというのが、国会議運理事会役割であろう、委員会役割でもあろう、このように私たちは考えます。  以上の理由によりまして、決議案国会上程するということについては反対をいたします。  以上です。
  10. 大島理森

  11. 東中光雄

    東中委員 今提案されたという戦争決別宣言決議案なるものは、私は、いまだ正式に見ておりません。  聞くところによりますと、議案課では、本日の午前十一時五十五分に提案がされたということであります。  議案案件は、全議員に当然配られるべきであります。ところが、議運委員会はもちろん理事会も、その案文はいまだ見ていない。理事会が終わってからと同時ぐらいに提出されたということになると思うわけであります。  極めて異例であり、それを本日の本会議にかけるというのは、これは議会制民主主義という点からいって異常である。  同時に、国会決議という点からいいましても、基本的に全会一致でやれるということであってこそ、初めて国会決議としての意味を持つわけでありますが、こういう形での提案というのは極めて異例であるということを申し上げたい。  内容については、戦争決別宣言決議は、自民党野中幹事長が提起した不戦の誓い決議に端を発したものであり、自民、公明、保守三党の総選挙に向けた共通政策として出されてきたものであります。  戦争決別といえば聞こえはいいが、問題は、今何のためにこのような決議国会がする必要があるのかということが問題であります。  戦争放棄軍隊陸海空軍その他の戦力を持たないこと、戦争する権利、交戦権を認めないことが憲法第九条に定められていることは、日本国民はもとより、世界じゅうの人々に知られていることであります。この九条こそ日本世界に向かって戦争決別宣言したものであり、これ以上の戦争決別宣言はないと思います。  しかも、憲法は国の最高法規であって、国会決議とは比べ物にならない重みを持っています。憲法九十八条、九十九条では、憲法は、国の最高法規であって、天皇国務大臣国会議員、裁判官その他の公務員は、「この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」と定められております。戦争決別宣言するというなら、憲法九条の擁護をこそ決議すべきであります。  ところが、現実には、憲法九条を無視して自衛隊という名の軍隊をつくり上げ、日米ガイドラインとその関連法に基づき、アメリカアジア太平洋戦略への加担、協力が進められています。アメリカの起こす戦争日本が参戦し応援する仕組みが着々とつくられている。その上、憲法調査会では、政権与党の方から、公然と憲法九条改正が主張されています。  こうした一連の憲法九条を無視した現実政治と、今回の戦争決別宣言はいかなる関係にあるのか。それは、憲法九条無視の自民党政治を覆い隠すものにほかならない。そういう決議には賛成するわけにはまいりません。  今、森総理の、日本天皇中心とする神の国という発言が問題になっているのは、この発言が、戦前の日本において軍国主義侵略戦争を推進する力となった思想であり、戦後の日本は、侵略戦争の反省に立って、神国日本を否定する平和、民主主義憲法を制定し再出発した、これが今日の政治の原点であります。
  12. 大島理森

    大島委員長 手短にお願いします。
  13. 東中光雄

    東中委員 これを否定するものとして、森発言国際的に大問題になっているのであります。  ところが、森総理は、発言を撤回もせずに居直っています。こういうことを放置しておいて、何が戦争決別宣言か、この決議世界に何を訴えようというのか、国会の責任が問われることになります。  国民にも世界にも説明がつかない、道理のない決議はやるべきではありません。  今、多くの国民が、そして世界が、憲法九条に対する日本政治政治家の態度を厳しく見詰めています。
  14. 大島理森

    大島委員長 東中先生、そろそろお願いします。
  15. 東中光雄

    東中委員 このことに心をいたして、議院運営委員会としては、この議案を今度の本会議上程するなどという暴挙は断じてやるべきではない、このことを強く申し上げて、意見の表明を終わります。
  16. 大島理森

  17. 東祥三

    ○東(祥)委員 先ほど両党から、この決議案緊急上程に関する手続上の瑕疵について発言がございました。全く我が党としても同感でございます。  さらにまた、今この緊急上程をされるに当たって、提案理由もされておられません。提案理由は、聞くところによれば、悲惨な経験をした九州沖縄において今般九州沖縄サミットが迎えられる、この佳節に当たり改めて戦争決別宣言をする意味がある、このようなことを聞き受けております。  しかし、もしそうであるとするならば、なぜ今日緊急にこの案を提出しなければならないのか、その理由には全く理解に苦しむところであります。  いろいろと予想されている、本当かどうかはわかりませんが、たとえ近々総選挙があったとしても、総選挙後に特別国会を開くなりして、この問題の重要性をそれほど深く認識するとするならば、そこでちゃんと時間をかけてやられればいいんじゃないでしょうか。  さらにまた、内容について、これまたよくわからないのでございますが、なぜ何度も戦争決別宣言なるものを我が国会は行っていかなくちゃいけないのでしょうか。  一九二八年、パリ不戦条約において日本国戦争をしないと調印した国であります。しかし、それを破棄し、そして第二次世界大戦に向かっていく。そのとき、二百数十万の同胞のとうとい命を失った。  一九四五年、国際的に第一回目のいわゆる国際連盟経験を踏まえた上で国際連合ができ上がる。国際連合を担保している国連憲章において、国際社会全体として戦争違法化思想がビルトインされたはずです。その思想を受け継いで、一九四六年、現憲法が成立し、その第九条一項において戦争放棄というものを明確にしたためているではありませんか。日本国民一億二千六百万人、その基本的な思想を共有していると思います。  そしてまた、一九九五年、先ほどお話がありましたとおり、改めて国会全体としての決議として、この悲惨な戦争経験を踏まえた上で、新たなる平和に対しての決意を日本国はしておるわけです。そして、この二〇〇〇年というときにまた新たに決別宣言をしていくということは、どういうことなのでしょうか。日本というのは、事あるごとに何か言っていかなくちゃいけないのでしょうか。  一九九〇年、委員長もよく御存じであった、あの湾岸戦争が勃発したときに、日本国際の平和と安全のために何をどのようにしていくのかということが鋭く国際社会から問われたのではないですか。それを具体化していくために、今、国会の中でもけんけんがくがくの議論がいろいろなところでされていると思います。それがまだ実現されていない段階で、ただ宣言だけを言うということ、中身はよく見ていませんからよくわかりませんけれども、それは余りにも国際社会における日本の位置づけというのを知らなさ過ぎるのではないでしょうか。  そういう視点から、内容はともかくとして、一番初めに両党からお話がありましたとおり、この緊急提案がなされるそのプロセスそれ自体に瑕疵がある、まずその一点でもって、本日の本会議における上程に対し、厳しく、また強く反対の意を表明したいと思います。  以上であります。
  18. 大島理森

  19. 深田肇

    深田委員 社民党の深田肇でございます。  本日の議事運営について大変に疑義と不満があることを冒頭に申し上げておきたいと思います。  と申しますのは、本日の十一時から議運があって、それで意見交換をした上で四十五分まで休憩をいただいて、その冒頭野党の筆頭の方からいろいろ意見が出ました。  特に私どもとしては、その意見に賛同する立場で申し上げるのでありますが、やはりこういう重要な国会決議は、できる限り粘り強く話し合いをして、そして意見一致を見出すという努力をするべきだというふうに今でも思っています。そのための努力を惜しまないつもりでございます。  その立場から申し上げますと、余りにも短い時間で、そして、そこのところは、十分な討論なり横の連絡もとれないままにこういう形の中で開かれることについて、大変に不満であることを申し上げておきたいと思います。  そういうことを申し上げた上で、私は、今同僚議員がおっしゃっているとおり、前例のないこういう国会決議を今回あえてやることについて、大いに不満だし反対だということを申し上げておきたいと思います。  短くやれというお話でありますから、それに協力する立場で申し上げますが、内容については多くを語るつもりはないのでありますが、一九九五年の国会決議よりも本日予定されていると言われるこの決議案の方が内容的にはレベルが低いのではないかということを直感として感じております。したがって、それより低い国会決議をやることについても反対だということを申し上げておきたいと思います。  最後になって恐縮でありますが、小渕総理を失って、その方の追悼をするこの日、私ども村山富市追悼のごあいさつをするその日になぜやるのか、日を変えてもらえればよかったなという気持ちが強いということを最後に申し上げておきたいと思います。
  20. 大島理森

    大島委員長 それでは、逢沢一郎君の動議賛成の諸君の挙手を求めます。     〔賛成者挙手
  21. 大島理森

    大島委員長 挙手多数。よって、そのように決定いたしました。  なお、本決議案趣旨弁明は、提出者池田行彦君が行います。  また、本決議に対しまして、内閣を代表して、森内閣総理大臣から発言があります。     ―――――――――――――
  22. 大島理森

    大島委員長 次に、衆議院職員倫理規程制定の件についてでありますが、事務総長説明を求めます。
  23. 谷福丸

    谷事務総長 衆議院職員倫理規程案について、その趣旨及び概要を御説明いたします。  この規程の目的及び職員職務に係る倫理原則内容は、一般職国家公務員の場合に準じ、職務執行の公正さに対する国民の疑惑や不信を招くような行為の防止を図ることであります。  まず、贈与禁止等禁止行為の対象となる利害関係者の範囲については、衆議院が締結する契約関係中心として、すなわち、原則的には競争入札とすべきものに関して規定を設けております。  次に、各種報告書提出について御説明申し上げます。  第一に、課長補佐級以上の職員に対しては、利害関係者との契約事務に関与する場合には、その者からの贈与等について贈与等報告書提出義務づけております。このうち、一件二万円を超える贈与等に関する部分については、一般職国家公務員の場合と同様に公開いたします。  第二に、指定職以上の職員に対しては、短期間に百万円を超える譲渡益を生じた株式等譲渡や、未公開株の取得について、株取引等報告書提出義務づけております。  第三に、納税申告義務のある指定職以上の職員に対しては、所得等報告書提出義務づけております。  最後に、職員倫理審査会についてでありますが、衆議院に、委員三人から成る職員倫理審査会を置くこととし、前述の報告書等審査を行うこと、並びにこの規程等に違反する行為に関し、各本属長に対し、調査及び報告を求め、懲戒処分の勧告及び承認を行うこと等の事務を所掌させることとしております。  この規程は、平成十二年十月一日から施行することとしております。  よろしく御承認くださるようお願い申し上げます。     ―――――――――――――  衆議院職員倫理規程案     〔本号末尾に掲載〕     ―――――――――――――
  24. 大島理森

    大島委員長 それでは、衆議院職員倫理規程制定の件につきましては、お手元配付の案のとおり制定すべきものと議長に答申するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  25. 大島理森

    大島委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。     ―――――――――――――
  26. 大島理森

    大島委員長 次に、本日の本会議議事の順序について、事務総長説明を求めます。
  27. 谷福丸

    谷事務総長 まず最初に、議長から、小渕恵三先生逝去につき弔詞贈呈の件についてお諮りをいたしまして、議長弔詞を朗読され、続いて村山富市さんの追悼演説がございます。  次に、動議により、戦争決別宣言決議案上程いたします。提出者を代表して池田行彦さんが趣旨弁明をされます。民主党、共産党、自由党及び社会民主党反対でございます。採決の後、森内閣総理大臣発言がございます。  次に、日程第一につき、松岡農林水産委員長報告がございまして、全会一致であります。  本日の議事は、以上でございます。     ―――――――――――――  議事日程 第三十四号   平成十二年五月三十日     午後一時開議  第一 食品循環資源再生利用等の促進に関する法律案内閣提出参議院送付)     ―――――――――――――
  28. 大島理森

    大島委員長 それでは、本日の本会議は、午後零時五十分予鈴、午後一時から開会いたします。     ―――――――――――――
  29. 大島理森

    大島委員長 次に、次回の本会議及び委員会は、追って公報をもってお知らせいたします。  本日は、これにて散会いたします。     午後零時二十三分散会