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小林元君 どうぞ体制をしっかり整えて、今回の
損害補償といいますか、この問題に強力に取り組んで年内解決を図っていただきたい、このように要望する次第でございます。
通告をいろいろしておりましたけれ
ども、時間がなくなってまいりました。私、月曜日にもチャンスをいただいておりまして、行政監視
委員会の方で、日程の
関係でどうなるか私はわかりませんが、ということもありますので、あともう少し、途中ちょっと飛ばさせていただきます。
今回の
法律に関連しまして、衆議院の科学技術
委員会の公聴会で、東海村の村上達也村長が御意見を述べられたわけでございます。そういう中で、いろいろ
問題点といいますか、国に対する要望、これはしっかり聞いていただいていると思います。
今の
原子力安全委員会の問題につきまして、単なるとは申し上げませんが審議機関ということで、ダブルチェックとはいいながら、本当はその内容に具体的に触れようと思ったんですが時間がありませんので後ほどにしたいと思いますが、例えばこれは
関係委員の方からも質問があったかもしれませんけれ
ども、私も
安全審査の
沈殿槽の設置許可書を見せていただきました。
それを見るとどうも、今回はとんでもない
作業ミスというふうに決めつけているわけでございますが、どうしてワンバッチ方式の
沈殿槽に七つも八つものバッチが入るような
沈殿槽。つまり最初は質量管理をする、秤量する、計量しますというふうになっていますね。それで一バッチの原料の酸化
ウランを入れると。
そういう中で、貯塔か何かありますけれ
ども、それも形状管理というかそういう設計がされているわけですね。ところが、最後に行きますと、
沈殿槽に行きますとそうじゃないんですね。七杯か八杯の溶液が入れられた、そういうことになったわけです。
だから、やっぱりそこも本来はワンバッチ方式ですから、ずっとワンバッチで来ればああいうことはできなかったんです。たらいの中でそれはかき回したかもしれません。でも、まさかそこまでやらなかったんではないか。そういうことができてしまった。ミスを除外する、分断するような装置、システムになっていないということをどうも見逃してしまったんではないか。
そういう問題はあるんですが、いずれにしましても、
審査をした、それで安全ですよと。後はいろいろ検査、立入権はありません。フォローができない。自分たちが許可はしたけれ
ども、見に行けないことはありませんが、いわゆる検査とか
調査という形では権限はないというような安全
委員会では、本当に自分たちが
判断した結果がしっかりやられているかということをフォローできないというような
委員会では、どうも頼りないといいますか、安全確保が十分できている、二重チェックだとは言えぬ。ただチェックをしただけなんですね。ただチェックをしただけというと大
先生に失礼でございますが、それをしっかりずっとフォローできる。二重権限かもしれません。でもやっぱりそういうような三条機関といいますか、第三条機関にするかどうかという問題はいろいろあると思いますが、その辺が、例えばこれは四十六年に、御承知のようにあの公害騒ぎの中で、杉並のプールで高校生が倒れて大変だということで、ひところも
環境会議とかいろいろありました。
そういう中で、やはり産業との調和の中で公害防止をするという公害基本法を、もう産業との調和ではなくて、
国民の健康、財産を守るために公害防止はきちんとやらなきゃいけないということで
環境庁をつくったわけです。そして、今
環境庁は、全幅の信頼とは言わないにしましても、先ほ
ども前
環境庁長官お座りでございましたけれ
ども、
国民から信頼をだんだん得られるような役所になってきているわけでございます。
そういう意味で、既に新聞等で、こういう
考えであるというようなことを前倒しでいろいろ
考えているというふうに伺っておりますが、
国民の信頼を得られるかどうか、つまり安全を本当に確保できるかどうかということがポイントだと思いますが、その辺について
長官のお
考えをお伺いしたいと思います。