○石井一二君 自由連合の石井でございます。
予定が三分ほどおくれておりまして、
総理の御予定は極めてタイトであろうと思いますので、私は三分カットして質問をいたしたいと思います。
同僚各位が
WTO関係について質問いたしましたが、私は二つの懸念を持っております。
一つは、遺伝子組みかえ
食品の表示の問題についてどのような方策でこれから取り組んでいくのか。これは
農水大臣の
答弁を求めます。
もう
一つは、米についていろいろございます。例えば、七月の初めにはニュージーランドにおけるAPEC貿易相
会議において、バシェフスキーさんが来なかったということで
中川さんが大いに怒ったということと、これはAPECの問題は
WTOと関係ないということでけられたということも私は正しいと思いますが、いよいよ九日から一般理事会の特別会合があったり、またカナダにおいて五カ国農相会合ということで、どんどん
日本が答えを求められる。それは広く門戸をあけろというような問題、関税化の問題であろうと思います。
総理、あなたの御
所見を承りたいポイントは、
日本は
基本的にアメリカの言うことを聞き過ぎるんじゃないかという私は心配をしております。
例えば、KEDOに金を出せと言われればすぐに出す。TMDに金を出せと言われればすぐに出す。空中給油機を買えと言われればすぐに前向きに返事をする。古くは、オリンピックに参加するのをやめろと言われればすぐにやめる。あるいは湾岸戦争に金を出せと言われればすぐに出す。コソボの戦後処理についても今そういった方向で進んでおります。
もっとひどいのは、プラザ合意以降、低金利
政策をやり過ぎたために非常に大きな損失を、金が向こうに流れてアメリカは大きな株高を呼んでおりますが、
日本はその反対になってきたとか、あるいは米国債を強引に買わされた結果、二百円、二百五十円、百八十円で買った国債が九十円ぐらいに下がったときに非常に大きなお金を
日本として損をしたということは、即
日本の長い長い不景気につながっておると。
こういう余り人が
指摘しない面で私は憂慮しているわけですが、米国に対してノーと言えるような
総理になって、この
WTO問題も解決していただきたいと思っております。
総理と
農水大臣から一言ずつ私の今申したことに対してコメントをいただきたいと思います。よろしくお願いします。