○川内
委員 大臣、本当にこの問題に関してかねてより御
努力をいただきまして、ありがとうございます。お礼を申し上げたいと思います。まさしく、またことしの夏も、大臣、ドミニカからこの移民の方たちが
日本に何人か多分いらっしゃると思いますので、またそのときには大臣として温かい言葉をおかけいただければ、それで彼らの気持ちも晴れるのではないかなというふうに思いますので、そのときはよろしくお願いをしたいと思います。
きのう国旗・国歌法案が国会を通過いたしまして、
日本国というか、国を愛する、あるいは国を思うとは具体的にはどんなことなんだろうと私もきのう採決の堂々めぐりを見ながらつらつら
考えていたのです。
日本に生活していると、
日本国とかあるいは
日本の
政府とか
日本の
政治とか行政とか、それほど、そう強く意識することはもしかしたらないのかもしれないですけれども、遠くにいればいるほど、遠くで苦労をすればするほど、
日本国に対する愛着あるいは
政府に対する思いというものが募る。いとしい恋人に会えないつらさみたいなものが募っていくんだろうというふうに思うわけでございまして、そういう彼らの心情を、今の大臣の御答弁をお聞きしていると、よくよく理解をしていただいているんだなということを
感じて私も大変心強く思いましたので、また、ことしの夏、よろしくお願いをしたいというふうに思います。
あと、私の質疑が残り少なくなりましたので、次の話題に移らせていただきます。
先ほどの民主党の同僚議員である
藤田議員も民主党の視察団として
コソボへ行ったわけでございますが、私も実は、私は民主党の視察団に入れていただけるほど優秀じゃなくて、一人で勝手に行って、後で怒られたりしたんですけれども、ちょうど六月九日の停戦合意が成立した日に
ベオグラードにおりまして、
ユーゴ、
マケドニアそれから
コソボと、
コソボに入ったのは六月十二日でしたか、
ドイツ人の記者さんが二人射殺をされたとかいうニュースが流れているちょうどその日で、本当に怖い思いを、物理的に怖くはなく、精神的に、地雷がどこに埋まっているんだろうとか、狙撃されたらどうしようとか、そんなことを思いながら
コソボを見て回ったんです。
もう時間もないですから、全体の
印象ですけれども、それで大臣の答弁をいただきたいんです。
先ほど
藤田議員も申し上げたように、民族と民族との争いというのは、どっちがいいとか悪いとか白黒つけるのは全然、私ははっきり言って間違いだと思っていて、どっちもどっちだ。どっちもどっちだけれども、結局
被害を受けるのは一般の
市民の皆さん方であることは間違いないわけです。
私がお会いした
ユーゴスラビアのモレナさんという難民担当の女性の大臣ですけれども、セルビア人ですが、このモレナさんの御主人はアルバニア人です。セルビア人とアルバニア人で結婚をしていらっしゃるという例も
ベオグラードにおいては少なくともたくさんある。だから、仲よくできないわけはないんだけれども、なぜか
地域によってはいがみ合い、憎しみ合い、それが殺し合いにまで発展するという何か人間の複雑さというのを
感じるわけでございます。
そこで、
日本ができること、罪のない難民の皆さんに対する人道支援というものはもちろんだというふうに思うわけでございますが、私は人道支援だけで民族紛争がおさまるとはとてもと現地に行った感想で思っておりまして、やはりバルカン半島全体の
政治的な安定を果たしていくためには、
政治的安定というのはすべからく
経済的な安定ということの裏返しだというふうに思うわけでございまして、先ほど同僚の
藤田議員も申し上げたように、人道支援だけではなく、
ユーゴの
経済復興のための支援というものも当然すべきだというふうに思うんですね。
それは
ユーゴの民主化が前提だという西欧の偉い
政治家の
方々がおっしゃることもよくわかるんですけれども、しかしミロシェビッチさんにしても選挙で選ばれた大統領でありますし、民主的な大統領であるというふうに私は思いますね。
ユーゴスラビアの、あるいはセルビアの皆さん方がだれを大統領に選ぶか、だれを首相に選ぶかというのは、彼らが選挙によって選べばいいことでしょうし、次々に選挙はやってくるわけですから、それは一人一人の
ユーゴスラビア並びにセルビアの皆さん方にお任せをするとして、それはさておいて、
経済復興支援に
日本が率先して役割を果たすということが私は必要なのじゃないかというふうに思うんですけれども、先ほども御答弁をされたわけですが、もう一度大臣の御答弁をいただければというふうに思います。