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伊藤(茂)
委員 私も、これは非常に重要な問題ですから、今まで長い期間、この二十年、三十年、四十年、
政府の方が事前協議についての
政府の態度についての御
答弁を国会で表明されてきました。それについてのさまざまの
議論もございました。
大臣が今おっしゃったのもその延長の
立場であろうと私は認識をいたしますが、今起こっているさまざまのことを
考えますと、それで済むんだろうかという
懸念を私は非常に持つわけでありまして、その勉強を私も懸命にやらなくちゃならぬと思って今やっているところですから、こういう事実、こういう事実、例えば、沖縄の海兵隊の部隊が直接行ったんじゃないですかとかいろいろな問題がございますから、その面は、単なる報道だけではなくて、事実その他もきちんと一遍全部整理をしてみて、戦後から、現在も将来もそうですが、やはり、
日米安保条約というのは
我が国の
一つの重要な運用の柱になっているということは事実ですから、そういうものを、将来あるいはその運用において、常にやはりオープンであり、フェアであり、フェアルールで国民に説得されなくちゃならぬというふうなことであろうと思うわけでございます。
私は、それらを
考えますと、きょうはもう時間がございませんけれども、いずれ、それらを全部精査してみまして、どうでしょうか、こういう事実についてという
議論を国民の前ですべきではないだろうか。
私の
考えでは、何か、今度のガイドラインとかいろいろな法律がこれから
議論されるわけですが、安保の
枠組みは変えないということも再三
外務大臣も御
答弁なさっておりますけれども、事実上
枠組みが変化したんじゃな
いかと
懸念を持つわけでございまして、きょうはこの程度だけにさせていただきます。
あと短い時間が残っておりますので、
北朝鮮の問題について一、二問だけさせていただきます。
いろいろ、特に米朝の
交渉など緊迫した
交渉が行われている。私どもも、一月、二月どうなるのか、来週でもまたどうなるのかということを非常に注目して見ているところでございますし、何といってもアジア、東アジアの焦点になる問題でございますし、
我が国の
対応も非常に大事なことだというふうに思いますし、何とかやはり、こういう緊張の局面が打開されることを、当然ですが、私どもも強く望んでおります。
また、そのために
政府としてやっていただきたいという私の気持ちもありますし、また、政党としても私どもも長年かかわってきたところでございますから、また、政治家としてもできる
努力をどうしたらいいのかということを真剣に
考えますし、もちろんそういうことは
日本の政治家として当然ですが、国民的、アジア的な視野からどういう
努力をすることが将来にとってプラスなのかと
考えながら、できる
努力もしなくちゃならぬというふうな気持ちでいるところであります。
そういう中で、二つだけ、時間がありませんからさせていただきたいと思います。
先ほど同僚議員の御
質問がございましたが、米朝間の第三次のジュネーブでの協議、疑惑の核施設とか言われているものへの訪問と申しましょうか検査と申しましょうか、それと食糧問題、人道援助とかというふうな話があったようでありますし、もう近い時期に第四次の協議が行われるであろう、詰めたぎりぎりの
議論が出るんではないだろうかというふうにも言われております。それから、
政府としては、
大臣がしょっちゅう言われておりますように、
日米韓、緊密な意見交換と御相談の上に立って
判断をする、言うまでもありません。
また、マスコミなどではやはり、
アメリカなどの方では核施設と言われているものへのウエートが非常に大きい、
日本の場合には
ミサイルというものへのウエートが非常に大きいなどと言われておりますが、いずれにしても、これは相談をしてやらなくちゃならぬ問題だと思います。
多少、そういうことで
日米韓の間であるいは世論的なムードの違いがあるかもしれません。しかしやはり、例えば、近い時期に米朝
交渉が、一定の打開の方向が見つかってくるという場合には、小異を捨て大同につくという言葉がい
いかどうか知りませんけれども、何かやはり、
日米韓の相談で、ここでこう決断しましょうというふうなことがあるべきなんじゃないだろうかというふうに私は思いますし、ペリーさんの、今月か来月への議会にも、レポート作業とかいうものを見ますと、今月、来月、非常にそういう重要なときではないだろうかというふうな気持ちもいたします。
そういうことを
考えますと、総理のこの問題への表明、それから全く同じ表現での
外務大臣の所信表明の言葉、誠意ある向こうの
対応があればそれは
考えますというメッセージなんですが、そういうものをやはり、もうこの一カ月、二カ月か目の前の期間にできる
努力をする、あるいは決断か
判断をする時期がだんだん近づいてくるみたいな今日の
状況ではないだろうかというふうな気がしているわけでありますが、お差し支えない
範囲で、きょうソウルへいらっしゃってざっくばらんなお話もなさると思うので、その辺の
状況をどう御
判断なさるか、まず伺いたい。