○田村秀昭君 私も
自衛隊に長くおりましたけれ
ども、その当時は冷戦時代でしたのでソ連が敵なんです、仮想敵国はソ連。なのに、
内局が敵みたいに思っている人もいるんです、ユニホームの中に。とんでもないと。同じ防衛をやるのになぜちゃんと、考えるときから、こういうのは問題なんじゃないかというときから
内局に御
説明をして、それで一緒になって考えていくという体質をつくらないと、しょう方も全くこれは一緒だと思うんです。それは、支担官か何か知らないけれ
ども、こういう詐欺事件でしょう。さっきもどなたか言っていたけれ
ども、なぜ刑事告訴しないのかという問題も含めて、政治が軍事をコントロールしていないというところに問題があるというふうに私は思っています。これは
答弁要りません。
こういうのが、今から申し上げることと非常に
関係があるんです。なぜ
防衛庁を
国防省にしないのか。今まで何の支障もなかったしと、こういうような御
答弁なんです。これは
防衛庁長官の御
答弁じゃなくて内閣総理
大臣の予算
委員会や参議院の本
会議の私の
質問に対する答えなんですが、なぜ私はそういうことを言っているかというと、
危機管理体制が成り立たないんです、
国防省にしないと。
どうしてかというと、
防衛庁設置法の三条によって
国務大臣、
防衛庁は主任の
大臣を置くということになっていますね。だけど、所管の法律案の制定とか廃案について閣議の開催を求める閣議請求権を持っておられない、が一点。
それから、内閣総理
大臣はペルーの大統領のように突撃なんていう指揮をとれないんです。なぜとれないかというと、内閣総理
大臣はその職権を行う場合には閣議にかけなきゃいけない、それで
自衛隊の指揮監督をする場合の
方針事項の決定は閣議によらなきゃならない、こうなっているんです。だから、そのほかのいろんなものを、そういう体質があるからなるべく官邸に上げない。上げても閣議なんてそんなことをやっていたら、それこそ緊急のときに間に合わないんです。
それで、今まではそういうことがなかったから支障がないと、こう言っているわけです。これからあるかもしれない。だから、幾ら官邸に
危機管理監なんて置いても、
危機管理は全然不十分だと私は思っています。
それはなぜかというと、総理
大臣が、閣議を経なくても、
報告を受けてすぐ指示ができないといけないんです。だから、テロだとか災害の危機に対して対応できない。だから、何回どういうことが起きても、これからも
危機管理体制は整わない。
長官は、
防衛庁を
国防省に昇格させることについてどういうふうにお考えなんですか。これができないと今のような問題もどんどんふえていくと私は思っているんです。