○亀井郁夫君 自由民主党の亀井でございます。きょうは初めての
質問でございますのでいささか緊張しておりますけれ
ども、どうぞよろしくお願い申し上げたいと思います。
きょうは
文部省の方に
教育問題について特に
お尋ねしたいと思います。
率直に申し上げまして、戦後五十年、残念ながら
我が国の
教育風土、大変荒れているように私は思うわけでございます。特に私の郷土広島県は大変厳しい
状況にありまして、先回のこの文教・
科学委員会でもいろいろと
先生方から御
指摘を受けたわけでございまして、私も実は穴があったら入りたいような気がしたわけでもございます。
特に、この四月に参議院の予算
委員会で福山の佐藤
先生が
教育の現場の荒れようを話されまして大変反響を呼んだわけでございますし、また、これを契機にしまして
文部省からわざわざ広島まで
調査団を
派遣していただくということで、広島県の皆さん方もこれは大変だという思いを今持たれつつあるわけでございます。
また、先月は、福山のいじめで自殺した
生徒の御父兄が、金高さんという方でございますけれ
ども、わざわざ
東京に来られまして
文部大臣に事情を御説明になり、
文部大臣も涙ながらにお聞きいただいたというふうに承っておるわけでもございます。
こうした荒れた風土を今一遍に変えるということはなかなかできないとは思いますけれ
ども、いろいろな問題を一つ一つ地道に取り上げ解決していくことによって変えていかなきゃならないし、変えることもできるだろうと私は思っております。
そういう
意味できょうは、身近な広島県のいろいろな事実もございますので、広島県が一番悪いのかもしれませんけれ
ども、その例もとりながら
文部省のお
考えをお聞きしたいと思います。
まず最初に、中ブロ実力診断テスト、広島では中ブロテストと言われておりますけれ
ども、高校生を対象とした業者テストでございまして、これは広島を中心に一時は島根、山口まで広がっておりまして、一年間に廷べ千四百校、二十万人の
生徒が受ける
時代もあったようでございますが、今は広島中心でございまして、縮小しておりますけれ
ども、しかし、聞くところによりますと、二億数千万円の売り上げをまだやっているというテストでございます。
十月三十日の週刊朝日には、「どこかヘンだぞ広島県の公
教育」「偏差値反対の組合が「業者テスト」でボロ儲け」という見出しで報道されておるわけでございます。また、産経
新聞でも十月十四日と十五日に報道されております。これについてちょっと
お尋ねしたいと思うわけであります。
このテストは中ブロ実力診断テストと呼ばれておりますけれ
ども、これの
実施主体、事業主体は中国ブロック高校
文化事業連絡会という会でございまして、この会長は広島県の高教組の
委員長の安保さんでございまして、副会長は執行
委員の天満さんということでございます。また、この問題を編集する編集長は各教科ごとに五名おられますけれ
ども、いずれも広島県の現職の高等
学校の
先生でございます。
このテストは最近では、広島県
学校用品協会という
学校にいろんな文房具その他を納める会社がありますが、そこに委託しておりますけれ
ども、この広島県
学校用品協会というのも、よく調べてみますと、社長は高教組の副
委員長の秋光さんだということでございますし、取締役にはちゃんと
委員長の安保さんがおさまっているということでございますし、事務
局長は高教組の執行
委員の天満さんという方がやっているということでございますから、何と申しましてもこれは高教組の組合ぐるみでやっている業者テストと言っていいんではないかと思います。
そういうことで、このようなことが広島県だけなのか、あるいは他県でもこのようなテストが行われておるのかどうかということと同時に、こうしたテストが時間内に行われておるわけでありますから、そういう
意味では、こうした高校におけるテストというのは
文部省としては見逃されておるのか、野放しなのかということ、また三つ目は、これは組合がやっているからまあまあ大目に見ざるを得ないんだということで大目に見ておられるのか、この点についてちょっと
お尋ねしたいと思います。