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国務大臣(
野田聖子君) 冒頭に、
先生におかれましては激励をいただき、心から感謝申し上げます。
情報通信に関しましては、やはり大勢の
皆様方の御理解と御
支援をいただいて事を運んでいかなければなりませんし、また大変急ぐことでありますので、今後とも引き続き御協力をよろしくお願い申し上げます。
今回の
特別枠の話をする前に、
小渕内閣は、いろいろと世間での評価はございますが、特に
情報通信に関しては力いっぱい取り組んでいこうということを総理
大臣を初めとして御表明されているところでございます。
それを受けまして、私は
郵政大臣として、繰り返しになりますけれども、まずは
新規産業・雇用の創出、これは将来できるとかそういうことではなく、この一両年、とにかくすぐに立ち上げられる実用可能なものに対して集中的に
施策を施して実用化に向けて新
産業を起こしていただこうということ。
二つ目には、これからの
日本の国を考えたときに、やはり
行政がそれぞれ連携をとって取り組んでいかなければならない、その土台となるのが
情報通信の技術ではないか。そういうことで、いろんな役所と緊密に連携をとり合ってそういう未来に向かっての
発展基盤の
整備をしていきたい。
さらには、これは
情報通信だけの問題ではなくて国全体の問題ですけれども、少子・
高齢化ということがもう取りざたされて久しいわけでありますが、それについて
郵政省としてできることをやっていこうじゃないかという、その三つの柱で今現在取り組んでいるところでございます。
具体的にというお話がございましたので、例えば
新規産業ではどういうことが考えられるかといえば、
ITSという、先ほどVICSの話をしましたけれども、そろそろ
高速道路のドライブスルーが実用可能になりつつある、それをこの一年か二年のうちに決着をつけて、成果を上げて、そしてどんどん
産業の皆さんに実用化していただき、それに伴うまた新たなる
情報通信機器なりそういうものを生み出していただこうと、そういうことを考えております。
デジタル放送もまさにその
一つで、例えば設備投資が必要でありますし、また
デジタルという新しい道具を使った
放送においていろんなソフトが考え出されてつくられていくわけですけれども、そういう人材とか、またはソフトをつくっていく会社が立ち上がっていくだろうということが容易に想像できるわけであります。
さらに、二十一
世紀に向かって、さっきも
ワンストップ行政サービスの話がございましたけれども、これからは
情報通信単体で何かをするのではなくて、例えば
情報通信という道具を使って遠隔医療をしていく。例えば山の中でけがをした、そのけがの症状が、その小さな村では大きな病院がないからどう施していいかわからないというときに、例えば高速
情報通信網があって写真を撮ったりレントゲンを撮ったりして大病院に瞬時に送って、そして大病院の専門の医者によってきちんとした手当てができる、そんなようなことも
情報通信網が
高度化されれば容易にできてくる。そういうことを考えた中で、あわせて
先生が御
指摘されました教育についても取り組んでいきたいと考えているところでございます。
さらに、少子・
高齢化への
対応、これはまさに私も独身で子供がいませんのでいろいろとみずからを振り返りながら考えるところがあるわけですけれども、特に最近は働くお母さんの子育てが容易でない、核家族化が進み、働きながら子供を預かってくれる人がいないというのが都市部の働くお母さんの悩みと承っております。
そういう
人たちが例えば家の中で子育てをしながら
仕事をするにはどうしたらいいかと考えたときには、そういう
情報通信網を土台に、また
情報通信機器を使っていろいろな
仕事ができるようになれば子育てと
仕事の両立も可能ではないか、そういう将来の働くさまざまな勤労の選択肢を考えつつ一生懸命取り組んでいきたいと思います。
先ほど来、教育に関しては各
先生方から厳しく、そして大きな御要望をいただいておりますので、今後の
特別枠に関しては重点的に、どこかの役所に負けないようにというお話でございましたけれども、きちんと子供
たちにとっていい政策がっくれるよう頑張って取り組んでまいります。御
指導よろしくお願いします。