○中野(清)
委員 前向きな御答弁ですから、期待しております。
これは後ほどで結構でございますけれ
ども、ネガティブリストといいましょうか、そういうものをわかりやすく公表してもらいたい。その方が、やはり借り手にとってみればだめだというときがあるはずなんです。決して私は、すべて
保証しろなんて、これは言ってはいけないと思うのです。やはり当然、これは国の税金を使い、そして
保証するわけでございますから、それなりの当然の限界というのはあるはずで、それは当たり前の話だと私も思っておりますし、そういう
議論の中でぜひやっていただきたい。
それから、その中で貸し渋りについてもきちっと
議論していかないと、どこまでが貸し渋りでどこまでがネガティブなのかわからなくなってしまっている。そのことについてはお願いしたいと思いますので、次の御
質問と一緒に御答弁いただければありがたいと思います。
実は
大臣、
大臣がいわゆる貸し渋り
対策大綱を今度閣議で決定されて出された、これについては私もよく拝見させていただいて、全部検討させていただきました。私はそれなりに、
政府が今の
経済情勢を本気になって
考えている、そのことについては理解しております。
実は、その一番最後に、
政府系金融機関の金利減免措置の延長について出ております。これについて、ことし早々もう延長しようということについては
評価しておりますけれ
ども、しかし、事は
平成七年からもうずっと継続されておるのです。つまり、来年まで入れますと四年間連続でやってくる
制度だということだけ、まず御理解願いたいと思っています。
そういう中で実は、中金の金利が八%から五%までの、いわゆる五%で足切りしますから、その金利の貸出残高というのは一兆二百億、大体全体の七分の一だと私
ども理解しております。
平成七年から、しかしその中では今までずっと三年間も返してきているわけですね、五%で。それを入れますと、恐らく私は、これははっきりしませんけれ
ども、二兆円近くのものをそういう高い金利で返していると思います。中金の金利は固定金利なんだ、民間は変動だからと言うかもしれませんけれ
ども、この点については実はちょっと私の方から問題提起をさせてもらいたいと思います。
といいますのは、
日本銀行の調査をやりますと、いわゆる民間
金融機関の
平均金利というのは現在二・六一です。高いと言われております第二地銀、これが二・九九、
信用金庫が三・二五なんですよ。これは全部変動金利ですからしようがないと言うけれ
ども、では、四年間もやってきた場合に、果たして変動金利といってもこれはどうなんだろうかということは、実は問題があると思っているんです。
私は、この中金の
制度というのは、
中小企業にとって今まで一番有利で一番やりいい
制度だというのでやってきたんだ。ですから、この
制度は伸ばしてもらいたい。しかし現実には、この
制度の中において確かに借りよくなってきた、しかし実際の金利は実はよそから比べれば高どまりになつているということについて、やはり今回もう一回お
考え願いたいと思うんです。閣議決定やったんだからしょうがないと言うかもしれませんけれ
ども、少なくとも、何も四%とは言わなくてもいいですから、四・五でも結構だと思うんです。
大体、五%以上というのは
平成五年の八月以前の金利なんですよ。
平成五年八月以降、少なくとも七年の四月までは、大体四・五とか九とか七とかという時代がずっと続いているんです。そうしますと、私は何も四にしろと言いませんけれ
ども、固定金利の
制度でございますから、一方的に何でもかんでも下げろ下げろと言いません。しかし、やはりここにも実は問題があるんじゃないのかと思っておりますので、御
見解を承りたい。
私は、やはりこの
制度はもっともっと大事にしなきゃいけない、そう
考えますときに、果たしてこの五%で足切りというのはよかったんだろうかということについて率直に疑問を感じておりますので、御
見解を承りたいと思います。