○
並木委員 COP4が間もなく十一月に
ブエノスアイレスで開催されるわけです。
日本は、それまでの
議長国として、
京都議定書に提起された
排出量取引、
共同実施、クリーン
開発メカニズム、吸収源の扱い方などの
課題についてぜひ
国際的な
イニシアチブをとっていくべきであると考えます。
先ほどお話も出ていましたけれども、
中国に
鈴木委員、
戸井田委員とも行きまして、
環境センターを見せていただきました。こういった
協力も
日本の
協力が生きているなと実感してきたわけですけれども、そういうものがぜひこれからも必要かと
思います。現在のところ、先ほど申し上げたさまざまな
課題について
国際的な
取り組みに関する形というのがまだ見えないようですけれども、現状なかなか厳しいものがあるかと
思います。この辺については、強力に進めてほしいということで、時間があれですので、要望にとどめさせていただきたいと
思います。
そして、
ダイオキシン対策について何点かお聞きさせていただきたいと
思います。
大臣も、新しく
就任されて、先ほどもお話が出ていましたが、こうした問題に積極的に取り組んでいくということであろうかと
思いますけれども、史上最強と言われる毒物
ダイオキシン、
環境ホルモンの一種であるとも言われていますけれども、その発がん性、催奇性、こういうものは、WHO等でも既に認められるということが言われているわけです。
この
ダイオキシンでございますけれども、再三にわたって
質問させていただきました。川越、狭山、こういうところにまたがる通称くぬぎ山と呼ばれる雑木林の中に、わずか五百メートルぐらいのところに十五カ所もの産業廃棄物焼却施設が密集して、周辺の土壌からは大変高濃度の
ダイオキシンが検出されております。また、南側に位置する所沢市、この中に、数キロ離れた公園、こうしたところでもやはり土壌から高濃度の
ダイオキシンが検出されて、子供たちにも汚染が広がり、住民というのは健康不安におののいているわけであります。奇形とか流産の事例、あるいは不妊症、新生児死亡率、そしてぜんそく、アトピー、
ダイオキシンの
影響とも考えられるものが言われているわけですけれども、そうした兆候に住民は生命の不安すら募らしているわけであります。
平成九年十二月からの規制によりましてその
対策に一歩を踏み出していただいたわけでありますけれども、こうした集中
地域におきましては不安がなかなかおさまるものではありません。そうした
意味では、いまだ不十分という感が否めないかと
思います。いろいろな兆候との因果関係が証明されないとか、
科学的知見が十分でない、こういう意見もあるわけですけれども、
国民に、どうしますか、では、そういうものがわかってから予算措置をすべきですかと言えば、多少結果がわからないという部分があっても早急に
ダイオキシン削減を進めるべきだ、こういう
国民の意見が恐らく大方であろうかというふうに思われます。
そういうことで、積極的な
ダイオキシン対策を望むものでありますけれども、何点かまとめて
質問させていただきます。
集中的に施設が固まっているこういう
地域につきましては、一定の基準値を設けて、例えば特別汚染地区に指定して、
ダイオキシン類排出緊急抑制
対策、こういうものを講じる必要があると
思いますが、いかがでしょうか。そしてその場合には、
地域内の、個別規制ももちろんですけれども、総量的規制をぜひやっていただかないと、今言ったような現状ですので効果が上がらないというふうに考えるわけです。
また同時に、こうした日夜煙が出ているその周辺に畑とかそういうものもございます。この
地域内におけるこうした
影響、農産物、畜産物の
ダイオキシン調査を優先して実施していくべきじゃないかというふうに考えるわけです。これはもちろん全国的規模でも早急に実施すべきであろうと
思いますが、まずは、煙が目の前に来て、そういう口から入るというものの危険というのも大変考えられるわけですから、この辺についてはぜひ
お答えいただきたいわけですけれども、これは農水省の方だと
思いますけれども、いかがでしょうか。