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扇千景君 時間がありませんから端的にお答えいただきたいと思いますけれども、阪神・淡路大震災はこれは緊急の場合であって、私は今までの経験で、事務局にも調べさせましたけれども、こういう例は参議院ではかってありません。今回が初めてです。
私は、
大臣に苦言を呈しているのではなくて、私ども参議院自身の自戒として、これは与野党を通じて、こういうかつて例のないことを参議院がするということに対して、参議院
改革の第一回の
委員会でありますればこそ私は残念であるということをあえて申し上げたいと思いますので、
大臣を責めているわけではありません。私たちの自戒の念を込めて、
委員一同とともに与野党を超えてこれは反省材料であるということを申し上げております。
それから、先ほど来、同僚からの御
質問を聞いておりますと、この
減税法案の
提案理由についても提出の過程においてクエスチョンマークがるる発せられておりますけれども、私は総理
大臣の出席を要求いたしました。でなければわからないところも多々あるわけでございます。先ほどの
大臣の答弁を聞いても、
大臣自身も知らない間というのもあったやに伺います。ですから、私は総理
大臣の出席を求めましたけれども、こういう拙速な
委員会の運びにおいて総理
大臣の出席が求められなかったということに関しても、私は遺憾であるということを申し上げて、
質問に入りたいと思いますけれども、その点、自治
大臣という枠を超えて
国務大臣としていろいろとお尋ねしていきたいと思いますので、
大臣によろしく
お願いを申し上げたいと思います。
それから、
委員会の持ち方に対しては、
委員長に私は文句を言うだけではなくて、この
委員会の取り運びにおいて少数会派にも多数お時間を配慮されたことに対しては一言敬意を表しておきたいと思います。
それでは、
減税の今回の法案について、私どもは、昨年の通常国会におきまして、新進党として当時二兆円の
特別減税の恒久的な継続を主張し、まして法案を提出いたしました。ところがそのとき、
橋本総理、
特別減税を続けるには恒久的な新たな
財源が必要だが、現在の厳しい
財政状況を考えればとり得ませんと一喝されました。ところがその上、今も同僚議員のお話のように、消費税、医療費等と九兆円の増税を課しながら、今まで私どもが要求をして法案まで出したにもかかわらずそれが実行できなかったのは去年のことであります、昨年です。にもかかわらず今回はあわてて本法案が提出されました。これはツーレート、ツーリトル、要するに、遅過ぎるし、その上に
規模が小さい、そういうことでございます。
これに関しては何の
効果もないと思うんですけれども、
国務大臣としての
大臣の御答弁をお伺いします。