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深田委員 ありがとうございました。
時間がありませんから、私はぜひお願いしておき
ますけれども、
法律で決めろという
意見を言っているのじゃないのです。
首都機能という言葉と
国会移転とは同
意義だというお話もあり
ますから、そういうことも含めて、同
意義のものは動くのに
首都の方は動くか動かぬかわからぬ、これは皆が決めることだ、
国会が決めることだろうという答弁をいつまで続けられるかわかりませんけれども、そういったことで、本当の
意味で
首都移転、
首都移転とは言わないんだな、
首都機能移転だ。これは僕はそこに微妙なものがあると思うのですが、ここでは言いません。これは同義語だとおっしゃるからそういうふうに信じていかなければしょうがないけれども、微妙なものがあるのじゃないかと思い
ます。将来、いざというときになって、
国民的な、全体が
合意するときに賛否両論に分かれることがないようにするためにはこういったことが必要なんだという
意見が小さな党からあったということだけは記録に残していただきたいと思い
ます。
さてそこで、残った時間ほんの少しであり
ますから、これだけではなくてたくさんのことをしゃべりたいという気持ちはあり
ますが、本来ですと十分ぐらいしかもらえないところを十五分もらったと
前島さんに聞いたものですから、ありがとうございました、追加してしゃべり
ます。
そこで、
平成七年十二月十三日の
調査会報告の骨子というのがあり
ます。これも私勉強させてもらいました。この中で
移転先の
選定基準というのがずっとありまして、俗に言う九
項目が挙がっており
ます。九
項目の中で私が言いたいことは六番目、その他自然
災害に対する安全性というところで入っているのかなと思い
ますが、あちこちの文献を読み
ますと、自然環境と調和するとかいうことを言われているのです。しかし、これだけ大きな
首都機能が動けば自然破壊は間違いないと思い
ますね。今や自然と共生する、それからいわゆる自然を守ろう、これはもう国際的な全体的な意向ですね、もう温暖化の問題まで出ている
状況ですから。そういう
状況のときに、我々は二十一
世紀に向けて挑戦するわけですから、これからいろいろなことが計算されるのでありましょうけれども、建設と破壊、
開発と破壊、これは僕は単純に裏表の
関係とは言いませんが、そうせざるを得ないだろうと思い
ますね。隣に先輩の
渡辺先生がいらっしゃい
ますから、私の方は近いものですから、栃木等というああいうところへ全体が動けば環境としてはいいだろうと思い
ます。あの環境を守りながら新
都市をどうつくるのかというところですね。これの知恵がどこかにあるのかどうか大変難しい問題であり
ます。
そこで、私はちょっと御
質問というよりも
意見を申し上げた上で、御答弁を大臣からいただければありがたいのであり
ますが、その
選定基準の九つの中に自然と共生するというスローガンを挙げているのですから、自然は守るんだ、我が
日本は。国際的にも約束事項だ、その環境を保全するんだ。そのことがあってはいけないんだということが、
選定基準というのかどうかわかりませんが、つくるに当たっては絶対的
条件としてなくてはいかぬ。しかも、そのいい自然の中に我々の
首都機能が
移転していく、向こうに移っていく、こういうふうにやることが果たしてできるかできないかは、いろいろな設計の問題やいろいろなことがあると思い
ますから、そこは私が言う立場ではありませんが、特に自然を守ろうということを我々が確認する、その上での
首都機能だとか
首都の
移転だとかというふうにするべきじゃないかということを申し上げた上で、御
意見を賜れればありがたいと思い
ます。
〔西田(司)
委員長代理退席、
委員長着席〕