○
河野(太)
委員 ありがとうございました。
私の方から、御
答弁いただいている
政府委員の皆様におわびもしなければいかぬところは多々あると思います。
質問通告が大幅におくれまして、
質問通告が昨日になってしまったわけでございまして、適切な御準備ができなかったところはあるのだろう。それはひとえに私の
責任ではございますが、いろいろ考えまするに、ちょっと
原子力協定の話からはそれるかもわかりませんが、この外務
委員会のあり方というものに多少私は疑問を持っております。
ことしに入りまして、例えばイラク危機ですとか
日韓漁業協定の終了通告をした、あるいは
日本と
ロシアの
関係が大変好転をしている、あるいは東南アジアの通貨危機が引き続き大きな
影響を及ぼしている、その他
外交案件はいろいろございます。
日本の
外交課題というのはかなりいろいろあるのではないかと思いますが、この外務
委員会でやったことといえば、私欠席をしておりましたので余りでかいことば言えませんが、例えば在外公館名称位置給与法ですか、テロ三
条約、それから
国際情勢の
一般質疑というのは確かにございましたが、本当にそれでいいのだろうかと非常に疑問を持っております。
今後の
審議日程を伺いましても、まだよく決まっておらぬと。先ほどの
理事会で決まったかもわかりませんが、昨日の段階ではこの先の
審議日程も決まっていなかったと思います。
そうすると、確かに
外交というのは
政府がやるべきものではございますが、
政府が何を考え、どういうことをやっているのか、また、その
政府がやろうとしていることが本当に正しいのかどうかということをいろいろ
議論をする、そうしながら国民の皆様に
日本の
外交は今こうなっているのだよということを知らせる、あるいはこれから先に上がってくるであろう
外交案件についていろいろな
議論をする、あるいは情報を収集する、そういうことをやるのがこの外務
委員会ではないかと私は思っております。昨年一年間もこの外務
委員会におりましたが、ほとんどの時間、上がってくる
条約の
審議で終わりました。マグロがどうしたとかボンベイがムンバイになったとか、いろいろな
条約がありましたが、それについて
審議を一通りやって最後は採決をやって終わった。ことしもこのまま行くと、同じような状況になってしまうのではないかと思います。
いろいろ
日本が抱える重要な課題について、全く立法府がそれに触れることなく、ただ
政府から提案された法律あるいは
政府が
締結した
条約の批准をせいといって、ただ単にそれだけをやっている場で、本当にこの外務
委員会がいいのかどうか。私は、この今のあり方というのは非常に問題があるのではないかと思っております。
この
委員会を少なくとも定期的に御開催いただいて、
条約の
審議だけではなく、
外交案件についてもいろいろ物事を考えていかなければいけないのではないか。
政府が
締結した
条約を
承認する、あるいは
政府が提案した法律を
承認するに当たって、
政府に
質問をして、
政府の答えをいただくだけで本当にいいのか。
例えば、
日韓漁業協定をどうするかという
議論をするのであれば、
日本政府のもちろん
外務大臣を初めとする
お答えをいただくのは当然でございますが、在日の韓国大使にお出かけをいただいて、韓国側はどう考えているのかということを参考人としておっしゃっていただく。あるいは、先般のイラク危機に当たれば、イラク側はどう考えてああいうことをやっているのか。あるいは査察の専門家に来ていただいて、
現実的にイラクの国内にこういう疑惑があるのだということをやはり明確に意見を述べていただく。そういう場は、立法府の中ではこの外務
委員会でなければいかぬのではないかと思います。
ぜひ、
委員長を初め
理事の皆様にそのあたりのことをお考えいただいて、どうやったらいいのかということを少し考えていただきたいと思います。
何も外務
委員会全員が都度顔をそろえなくても、例えば小
委員会をこの下に設けて、それぞれの分野にそれぞれの専門家が、専門家に我々がならなければいけないわけでございますが、柔軟に迅速に対応できるシステムをつくる。あるいは、
条約の中には全会一致でこれは通すよと明らかにわかっているものもあるわけでございますから、そういうものに対しても外務
委員会全員が集まって
質疑をやるのではなくて、それは小
委員会の中で、限られた時間、限られた人数で
質疑をやって、本
委員会ではそれを追認しようではないか、そういうこともできると思いますし、せっかく
日本から海外に大使が大勢行っておられるわけでございますから、大使が
日本へ帰国された場合には、その国、その地域の
情勢はこうなっているよ、あるいは国際機関に出られている大使は、その機関についてはこういう問題を抱えているよというようなことをやはり立法府に多少報告をしていただいてもいいのではないか。
それから、本日
外務大臣に御
出席をいただいておりますが、政務次官が
政府を代表して御
出席をいただいて、
政府に対する
質問に答えるということでも私は一向に構わないと思っております。
外務大臣は、ここ一番、本当にこれは重要だというときに出てきていただいて発言をする、あるいは意見を述べていただくというようなことでいいのではないか。
そのあたりのことを少し、引き続き
委員長、
理事でお考えをいただくとともに、
委員長も、ぜひ、たらい回しで一年、二年で終わる
委員長ではなくて、五年、十年この
委員会の
委員長をおれがしょって立つというぐらいの気構えでやっていただきたい。もちろん、大臣になることもあれかもわかりませんけれども、一年大臣をやるよりは外務
委員会の
委員長を十年やる方が、私は、
日本の国のためにより大きな貢献ができるのではないかとも思っております。そのあたりは私がとやかく言うことではございませんが、少しそういう外務
委員会のあり方というのを、やはり外務
委員会のメンバー、特に
委員長、
理事ですが、我々
委員も考えていかなければいけないのではないかと思います。
原子力協定につきましては、
末松議員を初め専門家が後に控えておりますので、このあたりにさせていただきまして、
幾つか
質問をさせていただきたいと思います。
まず一つは、
外交文書、
外務省が作成する文書についてでございますが、現在、
外務省の文書は、
一般文書のほかに機密にしておかなければいかぬ文書というのがあると思いますが、
外務省の文書は、機密保持の
観点から
幾つのランクに分けられておりますでしょうか。