○石毛
委員 私は今、
縮減のことについて
質問をさせていただいたのではなくて、この第六条第一項に掲げられている項目について、具体的にもう少しわかりやすい基準を示すべきではないかということを
質問申し上げたわけでございます。
と申しますのは、
大蔵大臣は今そういうふうにお答えくださいましたけれども、私は、念のために政府の
予算編成
方針がどういうふうに示されているかということをコピーして持ってまいりました。各年度にわたりまして書かれている内容は余り変わっておりません。
財政規模につきまして、「一般会計
予算においては、既存の制度・施策について
見直しを行うなど
経費の徹底した節減合理化に努めることとし、特に経常部門
経費は、厳しく抑制する。」こういうことが書かれているということで、毎年出されているわけです。これでは余りにも茫漠としているのではないか。
せっかく、せっかくというか、この法律はこれから審議がもっと深まっていくわけですから、せっかくという表現はちょっと言い過ぎだと思いますけれども、こうしたことを書かれていましても、それでは、ある事業はなぜ国がやるということに
決定するのかという、それは
費用対効果のことを考えてとか、あるいは事業の地方での普遍化
状況を考えてとか、いろいろな考えのもとになる基準というのがあるだろうと思います。そのことについて代表的にお示しいただくということがなければ、ここは抽象的な文言に終わるのではないだろうか。
最後の六項目めに挙げられている、国民負担率が百分の五十を上回らない、ここはずっと
数字が発表されて生きていくでしょうけれども、その前の五項目につきましては、抽象的なままに終わってしまうだろうということです。
そして、もう私の時間がなくなってまいりましたので、先ほど
大蔵大臣が言われましたことに関連して
指摘だけさせていただきたいのですが、この法案は、抑制するという文言で整理されている部分、それから
重点化、効率化を図るという文言で整理されている部分、量的拡充から質の向上へ
転換を図る、歳出の
見直しをする、
予算項目の内容によって、それぞれ抑制とか
重点化、効率化とか表現が書き分けられております。
これに関しますと、
公共事業は、午前中もずっと議論がございましたけれども、
重点化、効率化は図るのかもしれませんけれども、規模は変わらない。社会保障は、抑制する。書き分けているわけですよね。(
三塚国務大臣「いえ、変わるんです」と呼ぶ)規模は変わらないじゃないですか、七年間で。七年間では変わらないですよね。
じゃ、どういう基準を観点に、これは国でやり、これは地方でやりというようなことがわからないというようなことを、私は関連して
指摘だけさせていただきたいのです。ですから、これに対する御
答弁は結構でございます。それは結構でございます、もう時間がございませんので。それは、
大蔵大臣が御
指摘になられましたから、私も関連して御
指摘をさせていただいたということでございます。
最後に、もう時間もございませんので、今の
質問に関しまして
総理大臣に確認させていただきたいと思います。
内閣及び各省は、毎年の
予算編成において、第六条第一項各号に基づく、国と民間とか、そうしたことですけれども、基づく配分、また査定の基準を制定、公開をすべき、そして、どのような判断をして
予算編成をしたのか、そのことを国会に提出して
予算審議に当たるべきだというふうに考えます。この六条に関しまして、今申し上げました方向で
見直しをすべきだと存じますけれども、御見解をお伺いしたいと思います。