○河本英典君 自由民主党の河本でございます。
きょうは、
参考人の
皆様方、大変お忙しいところお出ましいただきまして、ありがとうございます。
銀行、
商社、
証券会社ということで、それぞれ
立場の違う民間の
外国為替に
業務上大変かかわりの深いところからのお話を聞かせていただいたわけでございます。衆議院の方では、
銀行の方も
邦銀ともう
一つ外資系の
銀行に来ていただいてお話を伺ったようでございますけれ
ども、きょうはその三者にお伺いしたわけでございます。極めて模範的なといいますか、実は我々きのう六時間ばかりこの
外為法の
議論をしたわけでございますけれ
ども、お話を聞かせていただいたわけでございます。
後は、我々が質問の形でいろいろお伺いするわけでございますけれ
ども、都合の悪いことは言っていただかなくて結構ですし、知っている範囲のことを言っていただきたいし、また
要望の部分は大いに言っておいていただかないと、
相手は国会と役所でございますので、その辺はまた後で後悔してもらうと困りますので、よろしくお願いしたいなというふうに思うわけでございます。
今回は、資本の
自由化ということでございますけれ
ども、私も戦後生まれでございますので、そんなに長い自分の歴史は持っていないわけでございますけれ
ども、私が子供のころに、ちょうど外車が
自由化されるというので、日産の寺崎先生おられますけれ
ども、アメリカの大資本で大変な自動車が入ってくるんだと、
貿易の
自由化ということをよく言われたことを私は非常に記憶しておるわけでございます。
当時大変心配されて、ビッグスリーが入ってきたら
日本の自動車会社はめちゃくちゃになるんだという話であったわけでございますけれ
ども、案ずるより産むがやすしで、もちろん大変な対応策が講じられたわけでございまして、大変な努力をされて現在のようになったわけでございます。そういった意味で、黒船が来るように未知のものに対して怖がるのは我々の
一つの宿命かもしれません。
今回、資本の
自由化ということでございます。お金、ドルの方も、私のまた覚えております範囲で申しますと、最初私が
海外へ渡航するときの持ち出しの
外貨がたしか三百ドル、もっとそれより前は知りませんけれ
ども、三百ドルで
規制されておったわけでございます。もちろん物価も違いますが、二週間も三週間も
外国に行くのに三百ドルでよく行けたなというような感じが今ではするわけでございますけれ
ども、それが千ドルになって二千ドルになって、何か今では自由になったと。
海外旅行で私
ども、
外貨の使えるのが自由になったんで、よくそういうふうに生活に密着して認識しておるわけでございます。
このたび、
外国為替の本当の
自由化ということでございます。先ほどお話ししましたように、きのうからずっと
議論しておりまして、もう少しやらせていただくわけでございますけれ
ども、
外為法が変わるわけでございますけれ
ども、
グローバルスタンダードなり、
ニューヨーク市場、
ロンドン市場に続いて、
東京市場が非常におくれをとって、もう一回
活性化をさせにゃいかぬ、
空洞化を心配した中で今回の
外為法の
改正が行われようとしておるわけでございます。
私が、きょうのお三方に一番お聞きしたいなと思うのは、今回のこの
改正のタイミングが果たして本当に適正であったかといいますか、タイムリーであったかということを実は聞きたいわけでございます。きのうもその
議論がございまして、遅きに失したんじゃないかというお話が出たわけですけれ
ども、大蔵省は当然そうですとは言えるはずがないわけです。
しかし、法制化というのは大変時間のかかる作業でございまして、この
外為法にかかわらず世の中の動きというのは
国際化なりそれから大変スピードがついておりまして、その法制化なり法の
改正というのがおくれているのが今大変いろんな意味で問題になっているんではないかと思うわけでございます。そういった意味で大変関心を持っておるわけでございます。
銀行は為銀中心で、ある意味じゃ経営を守っていただいた
法律ですから変えるには後ろ向きだったかもしれませんけれ
ども、先ほど模範的なお話をいただいたわけでございます。
それはそれとして、
証券会社それから
商社の
方々、
東京市場がどうなるかということを言われて久しいわけでございますけれ
ども、タイミング的に本当にもうちょっと早く何とかしておればもうちょっと違う展開がなかったかなと、機会損失はなかったのかなということ、この一点に絞って、まず極めてアバウトな話で結構でございますので、知っている範囲、感じていらっしゃる範囲でお聞きしたいと思うわけでございます。
まず、
福間参考人からお聞きしたいと思います。