○竹本
委員 ペアレンタルロックの装置というのは聞いておりますけれ
ども、それはそれで
一つの防御手段になろうかと思いますが、私が先ほど質問で申し上げましたのは、そのスクランブルをかけて消す消し方が、特にアダルト等については完全に消さないとやはりよくないのではないかな、そういうことを思うわけでございます。これは
郵政省の仕事なのかどこの仕事なのか僕はよくわからないけれ
ども、ぜひそういったことをやっておいていただかないとおかしいのではないかなということでございます。
次に、
放送番組審議機関のことについて御質問いたしたいと思います。
これからの
放送番組の成功、不成功という問題は、いろいろ
視聴者から
苦情もありますから、そういったことを受け入れる機関として
放送番組審議機関が設けられているわけでございますけれ
ども、私は二面があるというふうに思うのです。
審議機関にかかるのは、
一つは質の問題でございます。どういうものであればいいか、どういうものは極めて問題か。例えば差別があってはいけない、あるいは先ほどから申し上げているようなアダルト等、性教育に関して過度に家庭に放映されるようなものであってはいけない、あるいは極めて間違った
放送をされてはいけない。こういったいろいろな問題は当然あろうかと思いますけれ
ども、私は、その質の問題と同時に量の問題もまた、魅力度という点においては非常に大きい要素であるのではないかなというふうに思います。
CNNとBBCワールド、ともに二十四時間
放送しているのですよね。我が
日本の、例えば
NHKの
衛星放送、WOWOWにいたしましても、夜僕らが十二時ごろ帰ったら
放送していないことが多い。月による食のため
放送中止とか、何かそういうのが非常に多いのです。それから、たまに
放送しておってもどこかで見たようなもの、つまり再
放送が結構あるわけでございます。
そういったものを見ておりますと、片やそれは
日本の
放送、
衛星放送あるいはCS
放送、片やCNNとかBBCワールドなんというのはともかく二十四時間やっているわけですね。しかも、それを見ておってもなかなか飽きないような立派な
内容がたくさんある。
だから、
日本の
放送番組が必ずしも質が悪いとは私は言わないのですけれ
ども、量が全然違うじゃないですか。この地球化
時代、どこに出張しなきゃいけないことがあるかもしれないわけですから、
日本の
放送がこの地球上に常時二十四時間流れているとなると、随分これは
日本の
文化が
世界各国に
理解され、また
放送の果たす
役割というものが非常に大きいものと認識されてくるわけであります。そういう意味において、どうしても質ともに量ももっと流していただくようにしないと、いわゆる通常の
テレビのチャンネルと余り変わらなくなってしまうのではないかなというふうに思うわけでございます。
特に、私の偏見かもしれませんけれ
ども、BBCなんかはあれだけ二十四時間
放送をやっておりまして、単なるニュースのみならず、いろいろな環境問題、労働問題、人種差別問題、あるいはこ
れからの地球の、宇宙のあるべき姿、どうなるかという予測、そういったもろもろのものについて大変な
特集番組を組んでおりまして、それを全
世界にイギリスの
編集で流しておるということは、本当に尊敬さえしたくなるような雰囲気があるわけでございます。
それに比べますと、
世界に流れているかどうかは別といたしまして、二十四時間
放送までは全然いってない。加えて、再度の、二回
放送するのを何というか知りませんけれ
ども、そういったものが結構多く見受けられるということになりますと、この
審議機関において、質のみならず量ということもまた念頭に入れた
審議というか、
番組の指導をやはりしていただいた方がいいのではないか。そういうことが
法律上できるかどうかは別といたしまして、
一つの希望としてお尋ねしたいなというふうに思うわけでございます。よろしくお願いします。