○桝屋
委員 引き続き質疑をさせていただきます。
大臣を初め、皆さん大変お疲れだろうと思います。先ほど廊下で伺いましたら、本日、国会で
委員会をやっているのは当
委員会だけのようでございまして、
委員長初め、我が党の
理事さん方の積極的な姿勢に心から感謝しつつ、質疑をさせていただきたいというふうに思います。
ただ、私、残念なのは、先ほど同僚の青山議員、それから大口議員からも話がありましたように、できますれば
国民の前で本当の
議論をしたい、こんな思いで、いたたまれない心境でございます。
本日の新聞を見ましても、与党の中で修正案が既に
検討されておる、連休明けにはそれが出るとか出ないとか、こんな話でありまして、それではここで
議論していることは一体何なのか、こういう思いにもなりまして、
質問をしたくない、質疑もしたくないという思いがあるわけでありますが、先ほど大臣から、いや、ここの質疑の
状況が議院内閣制のもとにおける各党の、非公式のと大臣は先ほどおっしゃいましたけれども、私は公式なんだろうと思うのですが、各党間の協議にまた影響を与えるのだ、こういうことでありますから、気を取り直して質疑をしようかという、こんな複雑な心境でございます。
本当は、この場に、ぜひ修正案の骨子や、少なくともポイントや、あるいは修正案に基づく影響がどういうものなのかということを、実は
国民の前で
議論したい、しなきゃならぬだろうと私は思っているわけであります。
漏れ聞くところによりますと、もう大体ポイントは、施行期日あるいは
薬剤一部
負担の手直しがどうなるかということではないかということも既に報道をされております。報道が正しいかどうかわかりません。そんな報道等を見ながら、私も大変に心を悩ませておるわけであります。
先ほど大臣が言われた、議院内閣制だから、当然、各党で、この
委員会で全部調整できればいいのだけれども、それはなかなか難しいこともあって、なかなか難しいこともあるというのが実は問題だと思うのですが、当然そういうこともあるのだ、こういう御
説明もいただきました。
しかし、いろいろな報道を見ますと、この国会、
厚生委員会以外の場で協議されるということは、まさに利害関係であって、今まで続いてきた、まさにこの
診療報酬をめぐる、
医療保険
制度をめぐる利害関係がそこでぶつかっておる。実は
国民が一番見たいのはそこでありまして、この場で議事録に残してしっかりと
議論をしなきゃいかぬ。議事録に残らないところでやらないと利害関係の調整はできないという大臣のさっきのお気持ちをそんたくすれば、恐らく私はそういうことではないかなというふうにも思うわけであります。
きょうの日経あたりにも、連休明けにはいろいろな案が出るだろうという背景の中に、もはや今のこの調整作業は、対戦カードは、自民党、社民党、さきがけの対立ではなくて、族族対決、細かく言えば、医系議員そして
医師会連合軍対非医系議員だ、こんなことまで書かれているわけであります。私は、ここに書いてあることは、なるほどなと思いました。
それで、私は、きょうは
厚生委員会で何をするのだろう、私はどっちの立場かなと思いながら、新進党ですから、蚊帳の外に外されていて、多少ふてくされて
議論をしているわけかもしれませんが、そこは率直に認めつつも、関心を持ちながら見ているということも御
理解をいただきたい。
そこで、ぜひお願いを申し上げたいのは、これは
委員長にもお願いしたいのですけれども、修正案が出まして――さっき大臣は事細かに
説明をされました。まず与党三党でやって、それから民主党のところに持っていかなきゃいかぬ、こう言われましたね。それからこの場でやるのだというと、手続が大分長いと思うのですけれども、よもや、連休明けに修正案がひょこつと出てきてすぐ採決というようなことは、
委員長、これはやめていただきたい。ぜひお願い申し上げたい。
我々は、修正案の協議にすら入っていないわけであります。私にも多くの支持者がいるし、関心を持っている多くの
国民がいらっしゃる。その方々にも御意見を伺わなきゃならぬし、党内でもしっかり
議論をしなきゃならぬ。恐らく、いろいろなシミュレーションも必要だと思います。したがって、六日に修正案がすぐ出て、七日に採決なんということがないように、
委員長、ぜひお願いを申し上げたいと思います。
ここまでお願いを申し上げて、だれにも聞けないわけでありますから、質疑に入りたいと思います。(発言する者あり)私も、ぜひ申し上げたい気持ちで、今申し上げているわけであります。
それで、私は、前々から思っておりましたけれども、
医療保険システム上の政策決定プロセス――私も一時期、与党におりましたから、与党時代もよく言われたことであります。いやいや、
先生、そこから先は中医協マターですよと。この中医協マターという言葉で、ほとんど自分の意見を届けられない、こんな世界があるのだということを感じたわけであります。
今回も、まさに、今まで三十年間、手がつけられなかったという話を大臣は盛んにされておられますけれども、私もそのとおりだろうと思います。それはやはり、改革というのは一気にやることも必要でありますが、時々の大きな問題をしっかりと
議論しながら着実な改革をしていくということが必要だろうと私は思うわけでありまして、そういう
意味では、社会保険
医療協議会あるいは医保審の運営形態
そのものに今の問題をきっちりと吸収をして、そして解決をしていくというプロセスがなかったのではないかというふうにも私は思うわけであります。特に、先ほど私が冒頭に申し上げたように、中医協マターだというこの一言で終わってしまうような、そんな中で、その中医協に声が届けられない、
医療の
関係者やあるいは
患者さんや消費者の声もあったのではないか、そういうことが本当に届いて
議論されていたのか、とかく保険者側と
医療の話し合いだけで終わっているというそういうことがあったのではないか、このようにいつも思っていたわけであります。
そういう
意味では、私はやはり、
医療保険システムの政策決定プロセス、これが極めて大事だろうというように思うわけで、今回、構造改革審議会なるものをおつくりになる、これは大変に賛成でありますけれども、この
医療保険構造改革審議会、これと今までの中医協とか医保審とか、この関係はどうなるのか。私は、本当に問題がきちっと
議論されて、解決の糸口が、解決の方向に向かって進んでいくような、そういう審議システムになっているのか、協議体制になっているのか、大変に気になるわけでありまして、そのあたりをまずお教えをいただきたいと思います。