○伊藤(茂)
委員 幾つか
質問をさせていただきます。
まず最初に、今議題となっております中での
条約第九号、
満載喫水線条約議定書に関連してでございます。
古巣の運輸省ですから、ちょっと心配なので
一つ質問いたしますが、三月二十二日でしたか総務庁の
海上運送事業に関する行政監察がございまして、ざっと見ましたら、運航業者に対する運輸省の監査が適切に行われているかいないかということについての
指摘がございまして、適切でないという点が
指摘され、改善を勧告されております。また、監査件数の不自然な偏りなどもなぜ発生するのかということも問題になっております。さらには、事故を起こした業者に対する行政処分、各運輸局ごとにばらつきが見られるという
指摘もございます。海のルールに関する問題というのは、やはり円滑、適正に行われることが非常に大事だというふうに思っておりますが、どうお
考えになっておりますか。――連絡がうまくいっていないようでございますので、また別途説明を聞きたいと思います。
外務大臣に伺うのですが、私は、東アジアの将来、いろいろな夢がございます。
安全保障などに関するものとかASEAN
地域フォーラムとか、さまざまなお取り組みがございまして、それらが
拡大、発展することを私も心から望んでおります。同時に、アジアの将来を
考えますと、私ども
日本が鋭意努力をしていかなければならないさまざまなテーマがあるのではないかというふうに思うわけであります。
全部外務大臣の担当のテーマではありませんけれども、例えばアジアのエネルギー問題、非常にこれは大きいですね。やはり原発導入率が非常に高い、
世界でも高い
地域になるのではないだろうか。そうなりますと、文明史的に見てそれがいいか悪いかは別問題にして、やはりそういう部面でもっと安全、技術、情報交換、
協力とかいうふうな分野の問題などもあると思います。
日本もさまざまそういうことでの
協力ということも必要であると思います、いきなり核燃料サイクル化、プルトニウムに走らないと思いますから。
それから、環境問題なども、やはりアジアは自然との共生という哲学が共通にありますし、これから
経済発展が
世界でも最も高いテンポで進んでいくとなりますと、やはり環境問題にどう
協力し合うのかということもますます重要になってくると思います。それぞれ現段階でもさまざまな努力はあるわけでございますけれども、そういう意識はやはり私どもはアジアとの共生のために持たなければならないというふうに思います。
それで、具体的な
質問なんですが、海に関することでございまして、
世界で最も成長が高い、これからは海運その他ますます活性化をするということになってまいると思います。そういうことを
考えますと、海の環境とかあるいは海洋汚染、それから、このところ重油の問題など何か
日本海岸でも太平洋側でも至るところに続発をしておりますけれども、やはり災害対策などの
協力、連携というものを日ごろから、あるいはまたシステムとして
協力し合うということは、アジアの共生そしてアジアにおける
日本の
役割として非常に大事なことではないだろうかというふうに思うわけであります。
私は、これは夢なんですが、アジア
各国で、例えば
一つの船か
一つの飛行機に、
日本人も乗っています、マレーシアの人も乗っています、中国の人も乗っています、そしてきれいな海を守る、あるいは安全を守るということでパトロールするとか夢みたいな時代になってほしいなというふうに思うわけでございますけれども、アジアにおいて
日本の持つポジションは大きいわけですから、そういう努力について誠意ある提唱役があるいは汗をかいた幹事役かというようなことをする、特に海に関連してそういう感じがいたしますが、
考え方、具体論は別にして外務大臣、どうお
考えですか。