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堀込委員 最後になりましたので、いろいろ重複する質問もあるかと思いますが、御容赦をいただきたいと思います。
事故の問題につきまして、きょうの議論、そして先日の議論、いろいろ議論されてきました。そして、この
原因調査状況の
報告もいただいておるわけであります。素人目に見て、要するにどういう
原因なのか、だんだん見えてはきたけれども、どうもまだしっくりこないという感じを持つわけであります。
先ほどもありましたように、この
調査状況を見ますと、
廃液の
供給量を
通常より下げて
運転していた、これが何か
影響したのではないかというようなこと、あるいは、
混合物の
温度が異常に上昇していたというようなことやら、
混合物が数日間非常にやわらか目であったというようなことがあるわけでありまして、そういう
状況があった。しかし、今までもそれはあったことであって、少し様子を見てみようということだった、三月十一日は課長がいなかったので少し様子を見ておったというような
答弁が、先ほど来あったというふうに思うわけであります。
いろいろ
調査中なのでありましょうが、先ほど何人かの
先生からも御
指摘がありましたように、
アスファルト固化による実績というのはもう
ドラム缶三万本にも上っている、いわば完成された技術であったわけでありまして、そういう
意味では、起こり得るはずのないような、想定し得ない
事故であったのではないか。あるいは、
アスファルト充てん後二十時間も経過した
ドラム缶が燃えたのはなぜか、どうも、そういうことも想定しにくかったのだろうというふうに思うわけであります。
あらゆる
事故、あるいは、あらゆる災害もそうでありますが、起こるはずのない、想定し得ないような、そういう
事故なり災害が起きるわけであります。私は、そういう
意味で、技術の粋を集めたというようなところではなしに、この完成されたはずの技術、起こるはずのない場所に
火災が起き、
爆発が起きているという
意味で、末端技術というか、かなり一般化された技術についての
点検などについて、やはり
研究者特有の、何というか、
点検保守あるいはそういうものに対する手抜きみたいなことがあったのではないかという印象を実は素人目に持つわけでありまして、そういう
意味では、「
もんじゅ」のナトリウム
事故も同じような印象を持たざるを得ないわけであります。
そういう起こり得るはずのない場所で、しかも完成されたと思われる技術の場所で起きているので、そういう研究
姿勢、
安全確保という面で、何か技術者特有の、あるいは選ばれた
研究者特有の、皆さんのそういう意識があったのではないかという印象を私は持つわけでありますが、その辺の印象はいかがですか。