○東
委員 まず初めに、
池田外務大臣、御留任といいますか、
外務大臣としての再任、おめでとうございます。
本日は、大きく分ければ二点について、いろいろ
大臣に教えていただきたい、また、
意見交換させていただきたいと
思います。
外交、安全保障にかかわる問題だと自分自身では思っておりますが、
一つは、十月の中旬から下旬、ザイールの東部において部族間の戦闘激化に伴いまして、多くの難民が流出いたしております。それにかかわる、
日本としてでき得る支援の可能性、こういう問題についてもう
一つは、今
報告がありました
SACO関連について、
普天間基地の海上ヘリポートヘの
移設問題、あるいは底流で関連しているであろうと思われる北朝鮮、朝鮮半島
情勢、さらにまた、
日本における海兵隊の問題、さらにKEDO等の問題について、四十分間時間をいただいておりますので、質問させていただきたいと
思います。
本題に入る前に、長い政治家としての経歴をお持ちになっております
池田外務大臣に、現在の政治家のありようといいますか、とりわけ
日本の政権を長く担ってきた与党としての矜持というのですか、誇りが失墜されている状況があるのではないのか。とりわけ、国家予算の配分をめぐりまして新聞紙上をかなりにぎわしております与党の首脳の
方々の発言。ある
意味で恫喝政治が行われているのではないのか。新進党を応援した諸団体に対しては、予算配分に関してはある
意味で無視するような、そのような発言がいろいろなところで行われましたし、またそういうものが新聞紙上をにぎわしているわけでございます。
外務大臣というお立場は、まさに国内の利害
関係をある
意味では超越いたしまして、本当に
日本国のあり方を模索していけるすごい仕事だ、そういうふうにも
思います。また、
外務大臣というお仕事は、すべての外交案件に目を通さなければなりませんし、そういう
意味におきましては、やはり自分自身の判断あるいは決断というものが日々迫られている、本当に激務をつかさどっているお立場の方である、このように私は
認識いたしております。そういう
意味においては、他の
大臣とは全く違った極めて重要な重みを持っているポストにいらっしゃる方であるというふうに思っております。
日本のみならず、世界全体がどうしても内政に引きずられるような、そういう状況でありますが、これだけ国際社会間の依存度が高まっている今日、やはり内政から外政へという視点が強調されなければいけない、そういう時代に入っているのだろう。
現実はなかなかそういう状況に行っていないわけでございますが、そうであるがゆえに、長い政治家として、政治家を長くやっていればいいという、そういうことではないのですが、良識をお持ちになられている
池田外務大臣が、今日の政権与党としてのありよう、おかしいんじゃないのか、この点について
外務大臣が政治家としてどのように御観察され、またその点についてどのように思われているのか。まさか
外務大臣も同じような趣旨でしゃべっているとは、私はにわかには思えないのですけれ
ども、その点についてどのようにお考えになっているのかということをまず
お話しいただければと
思います。
〔
委員長退席、
牧野委員長代理着席〕