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1996-03-12 第136回国会 参議院 外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会 第1号 公式Web版

  1. 会議録情報

    平成八年三月十二日(火曜日)    午前十一時四分開会     ————————————— 平成八年二月二十九日外務委員長において本小委 員を左のとおり指名した。                 大木  浩君                 笠原 潤一君                 武見 敬三君                 野沢 太三君                 高野 博師君                 寺澤 芳男君                 畑   恵君                 川橋 幸子君                 照屋 寛徳君                 笠井  亮君                 武田邦太郎君                 佐藤 道夫君                 矢田部 理君 同日外務委員長は左の者を小委員長に指名した。                 武見 敬三君     —————————————    小委員異動  二月二十九日     辞任         補欠選任      笠井  亮君     立木  洋君  三月十二日     辞任         補欠選任      笠原 潤一君     成瀬 守重君     —————————————   出席者は左のとおり。     小委員長        武見 敬三君     小委員                 大木  浩君                 成瀬 守重君                 野沢 太三君                 川橋 幸子君                 照屋 寛徳君                 立木  洋君                 武田邦太郎君     小委員外委員                 椎名 素夫君     事務局側         常任委員会専門         員       大島 弘輔君     —————————————   本日の会議に付した案件 ○アジア太平洋に関する件     —————————————
  2. 武見敬三

    ○小委員長武見敬三君) ただいまから外務委員会アジア太平洋に関する小委員会開会いたします。  本日、同小委員会は、十三名の小委員中八名の出席を得ており、過半数を満たしております。  この際、一言ごあいさつを申し上げます。  このたび、本小委員会の小委員長に選任されました武見敬三でございます。何分ふなれではございますが、皆様方の御指導、御協力を賜りまして、本小委員会の公正円満な運営に心がけたいと存じます。何とぞよろしくお願い申し上げます。  また、本小委員会時局に即した形で外交と国民世論との間でよき仲介者としての役割を担いますよう御協力をお願い申し上げます。     —————————————
  3. 武見敬三

    ○小委員長武見敬三君) まず、小委員異動について御報告いたします。  去る二月二十九日、委員異動により欠員となりました小委員補欠として立木洋君が選任されました。  また、同日、椎名素夫君が外務委員に選任されました。本日は、参議院フォーラム椎名君にも御出席をいただいております。  また、本日、笠原潤一君が小委員辞任され、その補欠として成瀬守重君が選任されました。     —————————————
  4. 武見敬三

    ○小委員長武見敬三君) アジア太平洋に関する件を議題といたします。  本日は初回でございますので、今後の運営等につきまして御協議願いたいと存じます。  初めに、小委員会の次回以降の運営につきまして、外務委員会理事、オブザーバーの皆様に幹事をお願いし、御協議いただくことといたしたいと存じますが、御異議ございませんか。(「異議なし、異議あり」と呼ぶ者あり)
  5. 立木洋

    立木洋君 小委員長
  6. 武見敬三

    ○小委員長武見敬三君) 立木洋君。
  7. 立木洋

    立木洋君 今、小委員長の方から本アジア太平洋小委員会開会が宣言されたわけですけれども住専の問題での問題点についてどういうことがあるかということはこれは全く抜きにして、少なくとも全会派が一致してこの小委員会を設置するということが決められたわけですから、私はその最初から全会派が参加できる条件のもとで開催するということが極めて望ましいのではないかと。  住専の問題でどこに問題があるかということは、もう私はこれは申し上げません。それをこの小委員会にその問題を持ち込んできたような形が後々まで残りますと、我々が参加しないところで小委員会開催された、そういうやり方については我々は今後とも同意できないではないかというふうな問題がまた小委員会内部で持ち出されますと、どうも後々までまた影響が存在するような気がします。  見通しの問題について私からとやかく申し上げる筋合いではございませんが、大体今週中に落ちついて来週あたりから話し合いが開始されるんではないかというような話も与党方々の中からもお話を漏れ賜っておりますので、今週一週間待って、みんなが集まって話し合いができる条件のもとで正式に小委員会開催するというふうにした方が今後の運営上極めて望ましいのではないかと。ほかの常任委員会開催するというようなお話もちょっと賜っておりますけれども、小委員会としてはそのようにして、この外務委員会全体の中でそういう問題が残らないような方法をぜひ御考慮いただきたいということが私の考えなんです。  ですから、小委員長がもう開会宣言されましたけれども、きょう第一回目の小委員会が今から開催されたという形にしないで、何らかいい方法がないものだろうかという感じがちょっとしたものですから、意見を述べさせていただきました。
  8. 武見敬三

    ○小委員長武見敬三君) 野沢君。
  9. 野沢太三

    野沢太三君 確かに住専問題は大変厳しい課題ですが、これは別途その議論の場がございますし、今その問題で国会が不正常になっているということは、もう委員御案内のとおりでございます。  一方、私ども外務委員会課題といたしましては、大変たくさんの緊迫した課題が幾つかございまして、この機を逸すると議会としての責任が果たせなくなるんじゃないかということを私ども心配しておるわけです。たまたまそういうことで、私どもとしてはいつでも正常化したら開催できるように公報掲載も連日行いまして、呼びかけも進めてきたわけですが、昨日になりまして連立三党の方といたしまして、やはり開けるところは開いていこうということで、衆参ともに今開催段取りを各委員会がしておりますものですから、それと横並びの中でお願いしていこう、こういうことでございます。  それで、円満にやりたいというのはもう全く私どもも同感でございまして、再三にわたってお話しをし、呼びかけもしておりまして、もちろんここでの議論はそのまままた記録にも残していただき、お伝えして、きょうのところは中身というよりもこれからの進め方についての御相談をしておいて、合意がいただけたら直ちにそこで議論に入れるようにしたらいかがかと、かように思うものですからお願いしておるわけでございます。
  10. 武見敬三

    ○小委員長武見敬三君) ただいま立木君及び野沢君よりかような御意見がございました。  この際、他の委員方々からの御意見を聴取したいと思います。
  11. 椎名素夫

    ○小委員外委員椎名素夫君) このアジア太平洋小委員会というのができましたことは非常に画期的なことでもあり、そしてまた今進行しているさまざまな問題についてもっと、きょうにでもというか、むしろおとといから議論していなきゃいかぬというような状態であることは間違いありません。それが衆議院予算委員会における紛糾のために全部とまってしまうというようなことは本来ばかげたことだと私は思いますね。ばかげたことであるということは、我々の参議院の同僚である平成会の諸君も十分に承知をしておると私は思うわけです。  しかし、だからといって、今までの院運営慣例というような、これまたばかげたことが常に横行し、それが最終的には重んぜられるというような中で、せっかくできたこの大事な小委員会がそういうことのために将来の、また我々の仕事について支障が出るようなことがあったのでは非常に残念なことになるのではないかと私は思います。  理事先生方を初めとして、野党、きょう御出席になっておられない会派にも十分きょう集まる趣旨というようなことについてもお話があり、察するところ、原則的にはいいんじゃないかということだったのだろうと恐らく思いますけれども、しかし形式形式であって、いないところでこれからの運営まで決めてしまったということになるのは大変に何か私は後に支障を残すのではないかというような気がして仕方がありません。  私は、過去のあえてばかばかしいという慣例を決して重んずるというわけではありませんけれども、しかし我々にとって大事なことは、しっかりした仕事をここでやるということであって、それが今のような不正常な状態で、しかもばかげた慣例というようなことでそれに支障を来すようなことがあるというのは、これまたばかげたことであるというふうに考えますので、先ほど開会を宣言されましたけれども、一応きょうは開会をしないで、実質的なこういう段取りを決め、懇談というような形で決めて、そしてそれについて、開会に備えて、御出席にならなかった会派方々にも十分な説明をして、最初からしっかりした仕事に入れるというような段取りにできないものかというふうに思っております。
  12. 川橋幸子

    川橋幸子君 大変ベテランの諸先生方の御意見を聞きながら、もしかしたら私は経験が浅いがゆえに申し上げられるのかもわかりませんけれども、やっぱり衆議院とは違う役割を持って、補完する機能、場合によって衆議院が麻癒したときでも、あるいは衆議院が解散されているときでも一たん事あれば動ける、審議ができる、そういう役割を持っているのが参議院かと思いますと、私は理屈どおり機能を一回どこかの委員会で果たしてもらえないものかと。  今回は小委員会ということでございます。椎名先生おっしゃるように、懇談なら懇談でよろしいと思いますし、懇談協議というのがどれだけ違うのかよくわかりませんけれども、きょう話し合ったことが欠席した皆様によく伝えられて、それで御了承が得られるということでございましたら、やっぱり参議院役割というものを追求する新しい試みをぜひこの小委員会がその一端を担うというようなことでスタートさせていただくのも意義があることじゃないかなと思います。
  13. 照屋寛徳

    照屋寛徳君 私も、基本的には、衆議院住専問題をめぐって紛糾しているから、参議院機能停止をするのはこれはやっぱりよくないというふうに思いますけれども立木委員が御指摘になっておりました点もやっぱり心配に思うわけですね。全会一致で設置をした小委員会平成会出席が得られないままに開催をすることによって今後の運営支障があるとやっぱりまずいなというふうな思いを持っているんです。  その点で、小委員長はきょうの小委員会出席要請をされてどのような反応だったのか、その辺教えていただけませんか。
  14. 武見敬三

    ○小委員長武見敬三君) この際、小委員長として御説明を申し上げます。  今回、平成会の各委員及び外務委員長との間で小委員会開催を実施したいという御相談をさせていただきました。ただし、外務委員長立場としては、与野党協議の上開催については取りまとめをしてほしいという御依頼がございました。それと、平成会の他の委員からは、やはり現状では審議に応じられないという御指摘があり、こちらから重ねて説得を申し上げ、こうした時局が大きく変化をし、早急に審議することが必要な問題が山積しておりますので御協力願えないであろうかということを御説得申し上げたという経緯がございました。
  15. 野沢太三

    野沢太三君 与党立場で何とかこの御趣旨に賛同して御参加いただけるように再三にわたって呼びかけをしてきておりましたが、残念ながらごらんのとおり御出席いただけなかった、こういうことでございます。もう寸前までたびたび足を運んでお願いしたわけです。
  16. 武見敬三

    ○小委員長武見敬三君) それでは、できる限り御出席いただいている委員からの御意見をお聞きしたいと思います。  武田委員、いかがでございましょうか。
  17. 武田邦太郎

    武田邦太郎君 私は、こういうことについては経験もありませんし、よくわかりませんが、今の非常に流動的な重要問題を抱えた時期に全く機能停止するということは、甚だ残念なことだと思うんですね。ですから、ただいまの皆さんの御発言を小委員長におかれては十分にお酌みの上で、やはり決定事項については全員そろう必要がある下しょうけれども、諸問題についての研究討議については必ずしも全員でなくても話を進めた方が私などは好ましいと、固執するわけではありませんが、そういう感じを持っております。
  18. 野沢太三

    野沢太三君 今、各委員先生方からの御意見をよく承りました。私どもとしても、この委員会運営は今後、初めてのケースでもございますから、大変大事にしていきたいと思っております。  今の各先生方の御要請を伺いますと、この委員会を今から打ち合わせあるいは懇談会に切りかえさせていただいて、実質的にどうしたらいいかという御議論をいただく中で、そのことをまた平成会にもお伝えして、時が来たらすぐ開けるようにしていくことを提案したいと思いますが、いかがでしょうか。
  19. 立木洋

    立木洋君 先ほど野沢さんもおっしゃっていたんですが、とにかく今の中国の動きなんかの問題について議論したいのはやまやまなんですよ。もうここまで来ているんですけれどもね。  今まで外務委員会というものに私も参加して二十二年間になりましたけれども、いろいろな国会動きの中でそれが外務委員会にどうしても影響が及ぶというふうな状態の中で、外務委員会としてどううまく運営していくかという点では、相当先輩の、委員長を初め中心になった方々が努力をされながら、そういう余波を受けないで正常な運営外務委員会としてはやっていこうということを先輩の諸先生が努力してきたという経緯がずっとあったものですから、私としてはできるだけ円満な形で進めることが望ましいということを特に述べたかったわけなんです。  それで、きょうこれを第一回目として開催してこういう取り組みをしましたという形にされなくて、今お話がございましたように、思ったことをこの内容に基づいて御懇談いただいて、大体こういうふうな皆さんの意向だなというふうなことを小委員長の方で御理解いただいて、そしてこれは決定という形ではなくて、後で全体が集まったときに改めて議論できるというふうな方法でしたら、それは可能な方法と考えてもいいんではないかというふうに思います。
  20. 照屋寛徳

    照屋寛徳君 正式に小委員会を招集して開会宣言もされたわけですから、小委員会は小委員会で正式に開催したということで、私はやるべきだと思います。それで、ここで今後の運営事項等について決めてしまうのではなくして、運営事項等については協議をして、そして平成会も参加した次回以降の委員会で正式に決定すると、こういうふうにした方がいいんじゃないでしょうかね。
  21. 椎名素夫

    ○小委員外委員椎名素夫君) 私、一つ提案ですが、とにかく開会したわけでして、これで何となしに散会したという話で懇談会というのも間の抜けた話だと思いますね。  我々として言いたいことは、ほかの委員会あるいは特に院が違うところでの騒動を我々の審議の中に持ち込むというようなことについては甚だ遺憾であるということは、はっきり言っておいた方がいいんじゃないかと思うんです。  ですから、きょうここで、どういう御都合か、とにかく御出席にならなかったために正常な審議ができないという状態になったことは非常に遺憾である、こういうことは将来、参議院独自性ということのためにもほかの要素で我々の審議影響を及ぼすことのないように十分に御考慮願いたい、甚だ遺憾であるということを議長及び御出席にならなかった会派責任者の方に申し入れをするということをやっておいて、散会して懇談ということはどうでしょうか。
  22. 野沢太三

    野沢太三君 今、椎名委員から御提言のとおり、衆議院のいろいろなトラブルがこの参議院に及ぶという中で、すべての審議がとまるというのはまことに私ども遺憾に思うわけでございます。  喫緊の課題が山積をしているという状況の中で、ぜひともこういったあしき慣例はひとつ改革をいたしまして粛々と議論が行われるような審議進め方を期待するわけでありますが、さはさりながら、この委員会運営を考えましたときに、ひとつ今の点を含んだ上で実質的にこの議論が進むように御協力をいただきたいと思いますが、よろしくお願いします。
  23. 武見敬三

    ○小委員長武見敬三君) 速記をとめてください。    〔午前十一時二十七分速記中止〕    〔午前十一時五十六分速記開始
  24. 武見敬三

    ○小委員長武見敬三君) 速記を起こしてください。  本日、衆議院における事情により、本小委員会が実質的に協議に入れないことはまことに遺憾に存じます。小委員長としては、皆様の御同意を得て、本日の小委員会の経過を委員長に報告し、その善処方について要請いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  25. 立木洋

    立木洋君 委員長への報告には反対ではありませんが、本日の開会については保留させていただきます。
  26. 武見敬三

    ○小委員長武見敬三君) 御異議ないと認め、六よう取り計らいます。  本日の小委員会はこれにて散会いたします。    午前十一時五十七分散会