○藤田
委員 それは、
都市計画決定はいわゆる一般的にということで特別の条件はないというふうにお聞かせをいただきました。
それでは、私は、南海本線の、特に私がここに持っておりますのは、羽衣浜寺沿線の生活環境を守る会ということで、
鉄道公害の問題について大阪府に向けた陳情書を持っておりますので、ひとつここで
大臣に聞いていただきたい。
これを私は拾い読みをいたしますが、「私たち南海電鉄沿線住民一同は、のべつ
鉄道騒音、振動公害に悩まされております。また、関西国際
空港の開港にともない、今まで以上の公害にさらされる様になり、精神的に苦痛となってきている今日この頃です。南海電鉄が乗り入れている関西国際
空港は、世界に類を見ない
海上埋立工法により、大阪湾沖合五KMに環境に配慮した、公害ない
空港と言う理念で、建設許可された
空港であります。当然、アクセス
鉄道や
道路は、この理念に基づいて建設改修もされた事と考えております。しかし、南海電鉄沿線では、特急サザン運行等に伴う騒音、振動により被害が著しく、早急な
対策を要求する声が沿線住民より高まっていた所に、今回運行の
空港アクセス特急ラピート。」が入りました。「騒音、振動、更に過密ダイヤ等による公害は、今まで以上に深刻で沿線住民の忍耐も我慢の限界を大きくこえております。」
「関西国際
空港の全体構想が進み、今後さらに
鉄道輸送の増強が懸念され騒音、振動が増大すると思われます。」
鉄道事業に責任を持つ省として、JR阪和線と競合しながら一分二分の短縮に血道を上げる、住民に迷惑を押しつけるこの南海電鉄のやり方に対して
運輸省は指導をお願いしたい、こういうことで指導を求めているわけであります。
環境庁は、このほど、昼間は六十デシベル、夜は五十五デシベルというふうに一定の
基準を示しました。もちろんこれは新設される
鉄道に対してですが、これはやはり一定の
基準が出たと思うのです。ところが、夜の十時五十六分ぐらいに走る
列車でも百二デシベルですから、五十五デシベルでというその
基準のほとんど倍です。もうそれこそ本当に大変な問題があるというふうに考えるわけです。
ぜひ私は、
大臣のお力でひとつこの問題をもつと解決するようにお力添えをいただきたいと思うのです。