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1995-10-23 第134回国会 参議院 商工委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
平成
七年十月二十三日(月曜日) 午後零時四十分開会
—————————————
委員氏名
委員長
沓掛
哲男
君 理 事
久世
公堯君
理 事
野間
赳君 理 事
荒木
清寛
君 理 事
藁科
滿治
君
倉田
寛之
君
斎藤
文夫
君
坂野
重信
君
中曽根弘文
君 林
芳正
君
平田
耕一
君
猪熊
重二
君
岩瀬
良三
君
長谷川
清君
一井
淳治
君
前川
忠夫
君
山下
芳生
君
小島
慶三君 松尾 官平君
—————————————
委員
の
異動
十月二日
辞任
補欠選任
猪熊
重二
君
加藤
修一
君
岩瀬
良三
君
平田
健二
君 十月十九日
辞任
補欠選任
林
芳正
君
佐々木
満君 十月二十日
辞任
補欠選任
佐々木
満君 林
芳正
君 十月二十三日
辞任
補欠選任
一井
淳治
君
川橋
幸子
君
—————————————
出席者
は左のとおり。
委員長
沓掛
哲男
君 理 事
久世
公堯君
野間
赳君
荒木
清寛
君
藁科
滿治
君 委 員
倉田
寛之
君
斎藤
文夫
君
坂野
重信
君
中曽根弘文
君 林
芳正
君
平田
耕一
君
加藤
修一
君
長谷川
清君
平田
健二
君
川橋
幸子
君
前川
忠夫
君
山下
芳生
君
小島
慶三君
国務大臣
通商産業大臣
橋本龍太郎
君 国 務 大 臣 (
経済企画庁長
官)
宮崎
勇君
政府委員
経済企画政務次
官
村田
吉隆
君
通商産業政務次
官
大畠
章宏
君
通商産業政務次
官
加藤
紀文
君
通商産業大臣官
房総務審議官
白川 進君
通商産業大臣官
房商務流通審議
官 大宮 正君
通商産業大臣官
房審議官
横川 浩君
通商産業大臣官
房審議官
石丸 雍二君
通商産業省通商
政策局長
細川 恒君
通商産業省貿易
局長
広瀬
勝貞
君
通商産業省産業
政策局長
牧野 力君
通商産業省環境
立地局長
鈴木 孝男君
通商産業省生活
産業局長
中野 正孝君
特許庁長官
清川 佑二君
中小企業庁次長
鴇田 勝彦君
事務局側
常任委員会専門
員
里田
武臣君
—————————————
本日の
会議
に付した
案件
○
国政調査
に関する件 ○新たな
事業活動
の
促進
のための
関係法律
の
整備
に関する
法律案
(
内閣提出
、
衆議院送付
) ○
繊維産業構造改善臨時措置法
の一部を
改正
する
法律案
(
内閣提出
、
衆議院送付
) ○
産業貿易
及び
経済計画等
に関する
調査
(
派遣委員
の
報告
)
—————————————
沓掛哲男
1
○
委員長
(
沓掛哲男
君) ただいまから
商工委員会
を開会いたします。 まず、
委員
の
異動
について御
報告
いたします。 去る二日、
猪熊重二
君及び
岩瀬良三
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として
加藤修
一石及び
平田健二
君が選任されました。 また、本日、
一井淳治
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として
川橋幸子
君が選任されました。
沓掛哲男
2
○
委員長
(
沓掛哲男
君) 次に、
国政調査
に関する件についてお諮りいたします。 本
委員会
は、
今期国会
におきましても、
産業貿易
及び
経済計画等
に関する
調査
を行いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
沓掛哲男
3
○
委員長
(
沓掛哲男
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。
沓掛哲男
4
○
委員長
(
沓掛哲男
君) この際、
通商産業大臣
、
経済企画庁長官
、
通商産業政務次官
及び
経済企画政務次官
からそれぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。
橋本通商産業大臣
。
橋本龍太郎
5
○
国務大臣
(
橋本龍太郎
君) 引き続き
通商産業大臣
を務めさせていただくことになりました
橋本龍太郎
でございます。どうぞよろしく
お願い
をいたします。 最近の
我が国経済
は、
回復傾向
から
足踏み
、さらには弱
含み
へと推移しております。ここに来て
設備投資
が総じて緩やかに
回復
の
動き
を示しているほか、
円安傾向
などの明るい材料も出てきておりますが、
住宅投資
の
動き
が鈍く、
鉱工業生産
も依然弱
含み
で推移しております。
雇用情勢
も、
完全失業率
が高い水準で推移するなど、厳しい
状況
が続いております。 このような
状況
において、
政府
は、去る九月二十日に、総
事業費
十四兆二千億円に上る過去
最大級
の
経済対策
をまとめたところでございますが、参議院での御
審議
をいただいた上で、その
内容
を一刻も早く実行に移し、
我が国経済
を本格的な
回復軌道
に乗せることに、私は、最大限の努力を払ってまいる
所存
です。さらに、
研究開発
の
推進
、
新規事業育成
など
経済構造改革
を一層推し進め、豊かで
活力
ある
社会
の構築に向け、中長期的な
取り組み
を行ってまいります。 また、
対外関係
については、来月に迫った
APEC大阪会合
へ向け、
議長国
としてリーダーシップの発揮に努めるとともに、
多角的自由貿易体制
の
維持強化
と
日米
間を初めとする通商問題の良好な
運営
に努めてまいります。 私は、このような時期に、引き続き
通商産業大臣
の職務を任され、重大な
責任
を痛感するとともに、身の引き締まる思いがいたします。今後とも、
委員各位
の御意見を十分拝聴いたしまして、
通商産業行政
の
推進
に努めてまいりますので、何とぞ、
委員各位
の格別の御
指導
、御
鞭撻
をよろしく
お願い
申し上げます。(
拍手
)
沓掛哲男
6
○
委員長
(
沓掛哲男
君)
宮崎経済企画庁長官
。
宮崎勇
7
○
国務大臣
(
宮崎勇
君) このたび
経済企画庁長官
に就任いたしました
宮崎勇
でございます。どうぞよろしく
お願い
をいたします。 当
委員会
が開催されるに当たりまして、今後の
経済運営
の
基本的考え方
について、簡単に申し述べたいと思います。 現下の
経済運営
の喫緊の
課題
は、
景気
の先行きに対する
不透明感
を払拭し、一日も早く
景気回復
を確実なものとすることであります。 最近の
我が国
の
景気
は、
足踏み状態
が長引く中で弱
含み
に推移し、特に
雇用面
や
中小企業分野
では厳しい
状況
が続いております。
政府
は、四月の
緊急円高
・
経済対策
以降、各般の
対策
を講じてきましたが、為替や
株式市場
に明るい兆候が見えるようになってきた今こそ、新たに効果的な
景気対策
を打つべきと考え、去る九月二十日に、
史上最大
の総額十四兆円を超える
経済対策
を決定いたしました。 この
対策
においては三点、すなわち、第一に、
公共投資等
において十二兆八千億円に及ぶ
史上最大
の
事業規模
を確保するなどの思い切った
内需拡大
、第二に、土地の
有効利国策
や
証券市場
の
活性化策等
の直面する
課題
の
克服策
、第三に、
研究開発
・
情報化
の
促進
、
新規事業育成策等
を
内容
とする
経済構造改革
の一層の
推進
という三点に重点を置いております。
政府
といたしましては、今後とも、本
対策
の着実な
実施
と機動的な
経済運営
を行っていくことにより、
景気
の
回復
を確実にするとともに、中長期的にも
我が国経済
の
持続的発展
を確保してまいる
所存
であります。 特に、中長期的な
展望
を開くためには、
我が国経済社会
が直面している
構造
的な諸
課題
を克服することが必要であり、そのため、第一に、
規制緩和
の
推進
や
社会資本整備等
による高
コスト構造
の是正と新
産業
の創出、第二に、福祉・
雇用政策等
による
生活面
での
不安解消
、第三に、
経常収支黒字
の
縮小
と
制度
・仕組みの
国際的調和等
の
構造調整
を進めることにより、
経済社会システム
の変革を進めていかなければなりません。現在、
経済審議会
に、二十一
世紀
に向けて新たな
経済計画
の策定を
お願い
しているところであり、自由で
活力
があり、
国民
が豊かに安心して暮らせるとともに、国
内外
に開かれた
経済社会
の創造に努めてまいります。
我が国経済
の高
コスト構造
のあらわれであり、豊かな
国民生活実現
の妨げとなっている
内外価格差
問題に関しましては、
個別分野ごと
に
内外価格差
の
実態調査
を毎年一斉に行い、その要因を明らかにするとともに、
競争環境
の
整備
や
輸入拡大
に向け、
実態
に即した具体的な対応を進めてまいります。また、
公共料金
につきましては、今後とも
公共料金
の取扱いに関する
基本方針
に基づき、
個別案件ごと
に厳正に対処してまいります。
ボランティア活動
の
促進
につきましては、本年二月に
関係省庁連絡会議
を設置し、
法的整備
などの
必要性
を含め、
ボランティア活動
の
環境整備
のあり方について鋭意検討しており、その結果を十月中にも取りまとめたいと考えております。 今後とも
消費者
の保護、
支援
に積極的に取り組んでまいります。特に、
皆様方
の御尽力を得て昨年成立しました
製造物責任法
が本年七月に施行となったところであり、
原因究明体制
の
充実強化
、
裁判外紛争処理体制
の
整備
、
事故情報
の
収集
・提供の
充実強化
など、関連する諸
施策
を一体的に講じてまいります。 最後に、
対外経済面
の
課題
について申し上げます。
我が国
の
経常収支黒字
は
縮小傾向
にありますが、諸外国の
市場アクセス
の一層の
改善
を求める声には依然として根強いものがあります。
経済企画庁
は、OTOや対
日投資会議
の
活動
を通じて
市場アクセス
の一層の
改善
、
外資参入環境
の
整備
などの
施策
を
推進
してまいります。また、
途上国援助
につきましては、
我が国
の
経済的地位
にふさわしい
国際貢献
を進めてまいります。 以上、
経済運営
の
基本的考え方
について申し上げました。
景気
の
回復
を確実なものとし、二十一
世紀
に向けて
我が国経済社会
の
展望
を切り開くため、微力ながら
全力
を尽くしてまいりたいと存じます。今後とも本
委員会
の
皆様
の御
指導
、御
鞭撻
のほどをよろしく
お願い
申し上げます。 ありがとうございました。(
拍手
)
沓掛哲男
8
○
委員長
(
沓掛哲男
君)
大畠通商産業政務次官
。
大畠章宏
9
○
政府委員
(
大畠章宏
君) このたび
通商産業政務次官
を拝命いたしました
大畠章宏
でございます。
橋本大臣
を補佐し、
通商産業行政遂行
のため、微力でありますけれども、
加藤政務次官
と力を合わせて
全力
で取り組む
所存
でございます。
委員長
並びに
委員
の
皆様方
の御
指導
と御
鞭撻
のほどをよろしく
お願い
申し上げます。 ありがとうございました。(
拍手
)
沓掛哲男
10
○
委員長
(
沓掛哲男
君)
加藤通商産業政務次官
。
加藤紀文
11
○
政府委員
(
加藤紀文
君)
通商産業政務次官
を拝命いたしました
加藤紀文
でございます。
大畠政務次官ともども
、
橋本大臣
のもとで
通商産業行政
に
全力
を傾注してまいりますので、
委員長
並びに
委員各位
の
皆様方
のさらなる御
指導
、御
鞭撻
を
お願い
申し上げまして、あいさつとさせていただきます。 ありがとうございました。(
拍手
)
沓掛哲男
12
○
委員長
(
沓掛哲男
君)
村田経済企画政務次官
。
村田吉隆
13
○
政府委員
(
村田吉隆
君) このたび
経済企画政務次官
を拝命いたしました
村田吉隆
でございます。
宮崎長官
を補佐いたしまして、
景気
の
回復
を確実なものとし、二十一
世紀
に向けて
我が国経済社会
の
展望
を切り開くため誠心誠意努力してまいる
所存
でございます。 本
委員会
の
皆様方
の御
支援
、御
鞭撻
のほど、どうぞよろしく
お願い
いたします。 ありがとうございました。(
拍手
)
—————————————
沓掛哲男
14
○
委員長
(
沓掛哲男
君) 新たな
事業活動
の
促進
のための
関係法律
の
整備
に関する
法律案
及び
繊維産業構造改善臨時措置法
の一部を
改正
する
法律案
を便宜一括して
議題
といたします。
政府
から順次
趣旨説明
を聴取いたします。
橋本通商産業大臣
。
橋本龍太郎
15
○
国務大臣
(
橋本龍太郎
君) 新たな
事業活動
の
促進
のための
関係法律
の
整備
に関する
法律案
、
繊維産業構造改善臨時措置法
の一部を
改正
する
法律案
につき、その
提案
の
理由
を御説明申し上げます。 初めに、新たな
事業活動
の
促進
のための
関係法律
の
整備
に関する
法律案
につきまして、その
提案理由
及び
要旨
を御説明申し上げます。
我が国経済
においては、
円高傾向
や高
コスト構造
の
顕在化
などにより、
産業
の
空洞化
への懸念が高まっており、その健全な
発展
に支障を来すおそれが生じております。このため、
我が国
の
事業活動
を行う場としての魅力を高め、国内における新たな
事業活動
の
展開
のための
環境
を
整備
することを通じて、
経済構造改革
を強力に
推進
し、
我が国
の中長期的な
発展
の基礎を築くことが強く求められているところであります。去る九月二十日に発表された
経済対策
においても、
経済構造改革
の
推進
についての具体的な方策が盛り込まれたところであり、この
内容
を実現することにより、
我が国
における
経済活動
の
活力
を維持し、
我が国経済
の
自律的発展
を
円滑化
することを
目的
として、今般、本
法律案
を
提案
した次第であります。 次に、その
要旨
を御説明申し上げます。 第一に、
民間事業者
の
能力
の活用による
特定施設
の
整備
の
促進
に関する
臨時措置法
の一部
改正
であります。この一部
改正
においては、まず、新たな
事業活動
を行う上での
基盤
となる
施設等
の
整備
を一層
促進
するため、
支援対象
となる
特定施設
の追加を行うこととしております。また、いわゆる
純粋民間事業者
が行う
特定施設
の
整備
に必要な
資金
を
日本開発銀行等
が貸し付ける場合に、
日本開発銀行等
に対し
利子補給金
を支給する
業務
を
産業基盤整備基金等
に追加し、あわせて
法律
の
適用期限
を十年間延長する等の
措置
を講ずることとしております。 第二に、
特定新規事業実施円滑化臨時措置法
の一部
改正
であります。この一部
改正
においては、
新規事業
の
展開
を
促進
するため、
新規事業者
の
人材確保
を
円滑化
する
観点
から、
新株発行
の
方式
を利用して
能力
と成果に応じた
成功報酬制度
を新たに設けることとしております。また、
新規事業者
の
資金調達
を
円滑化
する
観点
から、
新規事業者
に対する
経営指導
を行う
業務
を
産業基盤整備基金
に追加し、あわせて
法律
の
適用期限
を十年間延長することとしております。 第三に、
輸入
の
促進
及び
対内投資事業
の
円滑化
に関する
臨時措置法
の一部
改正
であります。この一部
改正
においては、
輸入貨物
の
流通
の
円滑化
を図るため、都道府県が
輸入促進地域
内に
特定集積地区
を設けることができることとしております。この
地区
内の
輸入貨物流通促進事業者
については、
地方税
の不
均一課税
を行う場合に
減収補てん措置
を講ずるほか、
産業基盤整備基金
による
債務保証措置
や
中小企業信用保険
の
特例措置
を講じ、あわせて
法律
の
適用期限
を十年間延長する等の
措置
を講ずることとしております。 以上がこの
法律案
の
提案理由
及びその
要旨
であります。 何とぞ、
慎重審議
の上、御賛同くださいますよう
お願い
申し上げます。 続きまして、
繊維産業構造改善臨時措置法
の一部を
改正
する
法律案
につきまして、その
提案理由
及び
要旨
を御説明申し上げます。
繊維産業
につきましては、
平成
六年に
改正
、延長しました
繊維産業構造改善臨時措置法
に基づきまして、
繊維製品
の
生産
・
流通部門
の
構造改善
を総合的に
推進
してまいりました。 しかしながら、現在、
我が国繊維産業
は、
消費低迷
の
長期化
、
円高
による
輸入
の
増加等
の
内外
の
経済的環境
の著しい変化に直面し、一段と厳しい
状況
に置かれております。このため、かねてより指摘されております
繊維製品
の
生産
・
流通部門
における複雑でむだの多い
構造
の
改善
を急ぎ、その
効率化
を加速させることが不可欠であります。
政府
といたしましては、新
技術
の
開発
、
情報処理
の
効率化等
を通じて、
繊維産業
の
構造改革
を一層
推進
するため、本
法律案
を
提案
することといたした次第であります。 次に、この
法律案
の
要旨
を御説明申し上げます。 第一は、
繊維産業
における新
技術
の
開発
、
情報処理
の
効率化等
に係る
調査研究等
の
業務
に必要な
資金
について、
繊維産業構造改善事業協会
が出資を受けることができることとすることであります。 第二は、
繊維工業
のみならず、
繊維製品
の
流通部門
も含めて、
繊維産業
全体の
高度化
を
促進
する
事業
を総合的に行う
繊維産業高度化促進施設
の
整備
を図るため、必要な
措置
を講ずるよう努めるものとすることであります。 以上がこの
法律案
の
提案理由
及び
要旨
であります。 何とぞ、慎重御
審議
の上、御賛同くださいますよう
お願い
申し上げます。
沓掛哲男
16
○
委員長
(
沓掛哲男
君) 以上で
趣旨説明
の聴取は終わりました。 両案に対する質疑は後日行うことといたします。
沓掛哲男
17
○
委員長
(
沓掛哲男
君) 次に、
産業貿易
及び
経済計画等
に関する
調査
を
議題
とし、本
委員会
が先般行いました
委員派遣
について、
派遣委員
の
報告
を聴取いたします。
野間
君。
野間赳
18
○
野間赳
君
派遣
の御
報告
を申し上げます。
石川
県及び
富山
県における
地域経済
及び
産業活動等
の実情に関する
調査
のため、九月十二日から十四日までの三日間にわたって行われた
委員派遣
について御
報告
申し上げます。
派遣
は、
沓掛委員長
、
荒木理事
、
山下委員
及び私、
野間
の四名によって行われました。 長引く
不況
と急激な
円高
のもとで真剣な
取り組み
をしておられる
石川
、
富山
両県の
商工施策
及び
企業
の
経営状況
を勉強しようというのが今回の
派遣
の
目的
でございます。 まず、最初の
視察先
である
石川
県でありますが、
人口
百十七万余、多くの
観光地
、
伝統産業
を有するところであります。
工業
については、
工業出荷額
が
平成
五年時点で二兆五千億円、
うち機械製造業
が四九%、
繊維
一七%が主な
内容
となっております。
経済状況
は
生産
、
消費
、
雇用
、いずれもこれまでの
回復基調
から最近は
足踏み状態
になっております。 次は、
県内
の
視察先
について順を追ってその概要を
報告
申し上げます。 まず十二日は
金沢市内
の
渋谷工業株式会社
の
本社工場
をお訪ねいたしました。
同社
は
昭和
二十四年に
設立
をされ、
自動瓶詰
、
製缶
、
包装機械
などを
製造
する会社でございます。最近は高度な
技術力
を生かして
医療機械
、
半導体製造機械
など高
付加価値分野
へ進出しているとのことでございます。 非常に優良な
企業
であるにもかかわらず、今回の
長期不況
と急激な
円高
のもと、創業以来初めて赤字を計上したとのことであります。速やかな
景気対策
を講じてほしい旨の要望が寄せられました。 次に、
加賀友禅伝統産業会館
は、兼六園の近くに
位置
をし、
石川
県の
代表的伝統産業
である
加賀友禅
の普及、
発展
、継承のため、
資料収集
、
商品開発
、
販路拡大等
を担う拠点として
高度化資金
なども活用して
設立
されたものであります。最近は、
需要
の伸び悩みなどから
加賀友禅
の様式を活用した洋服なども手がけているとのことであります。 次に、河北郡宇ノ気町の
株式会社PFU笠島工場
でございます。
同社
は
ビジネス用コンピューター
の
専門メーカー
でありますが、同
工場
はその
中核的工場
であります。 同
工場
の特徴は、
開発
から
製造
、販売まで
コンピューターネットワーク
により
一括管理
をされ、
市場
の多様な
ニーズ
に迅速かつ効率的に対応できる
CIMシステム
を採用していることであります。そのため、
生産ライン
においても大量
生産
的な
流れ作業
ではなく、
従業員
が組み立ての
相当部分
を一人で担当するという
ラインシステム
を採用いたしております。安全、
環境対策
にも力を注がれ、
優良工場
として各方面から評価を受けております。 翌十三日には、
北陸電力株式会社
七尾
大田火力発電所
を視察いたしました。同
発電所
は
石炭火力
の
発電所
であります。 ことし三月、一号機が
運転開始
をし、五十万キロワットの
発電能力
を有しているほか、
平成
十年には七十万キロワットの二号機も
運転開始
が予定をされております。
石炭火力
は電源の
多様化
、
原料
の
低廉性
の点で今後注目をされるところであります。 対面に能登島を臨む七尾湾に面した敷地内では、
原料搬入
から
発電
までの
作業
が一貫化されるなど、徹底した
効率化
、
省力化
が追求されております。また、
脱硫等環境対策
にも
相当
の配慮がなされているようでございました。 同
発電所視察
の後、
富山
県に入りました。
富山
県は
人口
百十二万余を有し、豊富な電力と水を
背景
とした
日本海屈指
の
工業県
であります。また、
持ち家比率
、
住宅面積とも
に全国有数であります。 一方、
県内
の
経済動向
を見ると、
石川
県と同様、最近
足踏み状態
が続いております。また、他県に比して比較的良好と言われていた
工場
の
立地状況
も
バブル崩壊
後かなり減少いたしております。 次に、県下の
視察先
について申し上げます。 まず、
三協アルミニウム工業株式会社
であります。
富山
県は全国一の
アルミニウム関連産業
を誇っておりますが、その
中核
となっておりますのが
同社
であります。視察いたしました
新湊工場
は
新湊臨海工業地帯
の一角に
位置
をいたしており、
アルミサッシ
などの
住宅建材
、さらにはパネル化した
ビル用
内・
外装建材
などを
製造
いたしております。
同社
も
CIMシステム
を採用いたしており、
顧客ニーズ
に的確、迅速に対応できる
コンピューター制御
による
一貫製造
を行っております。しかし、
経営状況
は
不況
を
背景
とした
ビル需要
の落ち込み、
価格競争
の
激化等
により厳しいものがあるということでありました。 次に、
高岡問屋センター
であります。 同
センター
は
昭和
四十三年、
高岡市内
に散在をしていた
卸売業者
が団結をして
設立
したものであり、現在、
組合員
百二十
社会
を有する
協同組合
であります。
組合員
は
繊維
、
銅器
、食品、百貨その他の業種で構成をされておりますが、最近の
経済情勢
などから
卸売業
は厳しい
経営
を余儀なくされており、特に
繊維
、
銅器業
は極めて苦戦を強いられているとのことであります。その
原因
の一つとして、
得意先
の
小売業者
が
大型小売店舗
の進出により減少していることにあるという指摘がありました。 なお、同団地内においてアパレルの
株式会社島屋
、
銅器
の
一ノ瀬銅器店
を視察いたしました。 翌十四日には
新湊
の
富山新港
を視察いたしました回 同港は、新
産業都市建設促進法
に基づき指定をされた
富山
・
高団地区
の海の玄関とも言うべき港湾であり、
昭和
四十三年に開港し、以後、今日まで五次にわたる
基本計画
によって
整備
が続けられております。 周辺には
臨海工業地帯
が広がり、最近はロシア、
韓国等
との航路も開設をされるなど国際的な
結びつき
が高まってきております。 次に、
富山
県
総合情報センター
であります。 ここは、
昭和
六十三年のいわゆる
頭脳立地法
による
富山イノベーションパーク
の
中核的施設
として役割が期待されているものであります。
富山
県、
地域振興整備公団
、
関係企業等
により
設立
をされた
株式会社方式
の第三セクターであります。
企業
が抱える
課題
に資するため、人材の育成・交流、
情報化
、
研究開発
の
円滑化
等を主な
業務
とするところでございます。 施設内に
産業
情報
センター
などさまざまな機関、
企業
施設などが入居をしており、これらが相互に関係を保つことにより
産業
活性化や
情報化
の進展が図られることが期待されております。マルチメディア
センター
、小売商業
支援
センター
なども見させていただきました。 次に、最後の
視察先
である田中精密
工業
株式会社についてであります。
同社
は、現金長が築かれた
企業
でありますが、現在は五百名近くの
従業員
を有する中堅
企業
に
発展
をいたしております。自動車部品、特にエンジン部品の
製造
が主体であり、納入先も八〇%が本田技研とのことであります。 しかし、
同社
の高度な部品
製造
技術
に支えられ、多くの下請自動車部品
企業
が直面をしている受注減、価格の値引き要求等の影響は少ないとのことでありました。また、親
企業
の海外進出に伴い、
同社
も米国に現地
工場
を検討しているとのことであります。 以上が
視察先
の概要でありますが、今回の視察で特に感じたことを申し述べたいと思います。
我が国経済
は今日、長期にわたる
不況
と
円高
やアジア諸国の追い上げにより大変厳しい
環境
に置かれております。こうした中にあって、今後の経済
発展
を実現していくためには、まず当面する
不況
を克服するとともに、創造的な
事業活動
の
促進
や
技術
革新を
推進
していかなければなりません。 この点に関し、
石川
、
富山
両県からそれぞれ要望をいただいておりますが、私どもといたしましても今回の視察の成果を踏まえ積極的に取り組んでいきたいと思います。 最後に、今回の
委員派遣
において御協力をいただきました谷本
石川
県知事を初めとする
石川
県の
皆様
及び中沖
富山
県知事を初めとする
富山
県の
皆様
、両県の
視察先
の関係者並びに視察に終始御同行いただいた田島中部通産
局長
を初めとする同局関係者には大変お世話になりました。この機会をおかりいたしまして、御協力に感謝申し上げる次第であります。 以上、
石川
、
富山
両県における参議院
商工委員会
の
派遣
報告
といたします。終わります。
沓掛哲男
19
○
委員長
(
沓掛哲男
君) 以上で
派遣委員
の
報告
は終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 午後一時六分散会