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1995-08-04 第133回国会 参議院 本会議 第1号 公式Web版

  1. 会議録情報

    平成七年八月四日(金曜日)    午前十時六分開議     —————————————議事日程 第一号   平成七年八月四日    午前十時開議  第一 議長選挙  第二 議席指定  第三 常任委員選任  第四 常任委員長選挙  第五 政治倫理審査会委員選任  第六 会期の件     ————————————— ○本日の会議に付した案件  一、日程第一及び第二  一、副議長辞任の件  一、副議長選挙  一、日程第三及び第四  一、特別委員会設置の件  一、調査会設置の件  一、日程第五及び第六  一、永年在職議員表彰の件  一、中国核実験に抗議し、フランス核実験   に反対する決議案田沢智治君外七名発議)   (委員会審査省略要求事件)      ─────・─────
  2. 赤桐操

    ○副議長赤桐操君) これより会議を開きます。  日程第一 議長選挙を行います。  投票無名投票でございます。議席に配付してございます白色無名投票用紙被選挙人氏名を記入して、白色木札名刺とともに、御登壇の上、御投票を願います。  氏名点呼を行います。    〔参事氏名点呼〕    〔投票執行
  3. 赤桐操

    ○副議長赤桐操君) 投票漏れはございませんか。——投票漏れはないと認めます。投票箱閉鎖。    〔投票箱閉鎖
  4. 赤桐操

    ○副議長赤桐操君) これより開票いたします。投票参事点検させます。    〔参事投票及び名刺計算投票点検
  5. 赤桐操

    ○副議長赤桐操君) 投票の結果を報告いたします。   投票総数        二百四十四票  名刺の数もこれと符合いたしております。  本投票過半数は百二十三票でございます。   斎藤十朗君       二百四十一票    〔拍手〕   白票              三票  よって、斎藤十朗君が議長当選せられました。    〔拍手〕    〔参事 議長斎藤十朗君を演壇に導く〕
  6. 赤桐操

    ○副議長赤桐操君) ただいま議長当選せられました斎藤十朗君を御紹介いたします。    〔拍手
  7. 斎藤十朗

    斎藤十朗君 斎藤十朗でございます。  ただいまは、皆様方の御推挙を賜り、議長選任されました。皆様方の温かい御友情に対して、心から感謝申し上げる次第でございます。  第二十一代参議院議長に就任させていただきますことは、まことに光栄の至りでございますとともに、その責任の重大さを痛感いたしております。  これからは公正無私をモットーとして議院運営に当たってまいりますとともに、加えて、二院制下における参議院の果たすべき役割を十分果たしていける参議院へ向かって、皆様方とともに今こそ参議院改革を進めてまいらなければならないと考えております。  もとより若輩者でございますけれども皆様方の温かい御協力と御指導を心からお願いを申し上げまして、ごあいさつとさせていただきます。  ありがとうございました。(拍手)    〔議長斎藤十朗議長席に着く〕      ─────・─────
  8. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 議事を続けます。  日程第二 議席指定  議長は、本院規則第十四条の規定により、諸君議席をただいまの仮議席のとおりに指定いたします。      ─────・─────
  9. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) ただいま副議長赤桐操君から辞任願が提出されました。  辞表を参事に朗読させます。    〔参事朗読〕     辞任願  先般の通常選挙により参議院議員の半数が改選されました。  よって改選後初の国会が召集されたこの機会に参議院議長辞任いたしたいのでお願い申し上げます。    平成七年八月四日         参議院議長 赤桐  操   参議院議長 斎藤 十朗殿
  10. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 副議長辞任を許可することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  11. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 御異議ないと認めます。  よって、許可することに決しました。      ─────・─────
  12. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) これより副議長選挙を行います。  投票無名投票でございます。議席に配付してございます白色無名投票用紙被選挙人氏名を記入して、白色木札名刺とともに、御登壇の上、御投票を願います。  氏名点呼を行います。    〔参事氏名点呼〕    〔投票執行
  13. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 投票漏れはございませんか。——投票漏れはないと認めます。投票箱閉鎖。    〔投票箱閉鎖
  14. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) これより開票いたします。投票参事点検させます。    〔参事投票及び名刺計算投票点検
  15. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 投票の結果を報告いたします。   投票総数        二百四十四票  名刺の数もこれと符合いたしております。  本投票過半数は百二十三票でございます。   松尾官平君       二百三十六票    〔拍手〕   白票              八票  よって、松尾官平君が副議長当選せられました。    〔拍手〕    〔参事 副議長松尾官平君を演壇に導く〕
  16. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) ただいま副議長当選せられました松尾官平君を御紹介いたします。    〔拍手
  17. 松尾官平

    松尾官平君 ただいま皆様方の御推挙を賜りまして、参議院の光栄ある副議長という任につくことになりました。まことに光栄であり、先輩、同僚各位の御支援に衷心よりお礼を申し上げるものであります。  もとより、私は浅学不敏な人間でございまして、十分なお務めができるかどうか危惧するものでありますが、全身全霊を挙げて、参議院改革の旗を高く掲げる新議長斎藤十朗先生の驥尾に付して全力を挙げる覚悟でございます。  この際の改選によりまして、大正年代コンビから昭和年代コンビにかわりました。馬力をかけて頑張ることをお誓い申し上げて、お礼のごあいさつにさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  ありがとうございました。(拍手
  18. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 遠藤要君から発言を求められました。この際、発言を許します。遠藤要君。    一遠藤要登壇拍手
  19. 遠藤要

    遠藤要君 皆様方のお許しをいただきまして、私は、議員一同を代表し、ただいま御就任されました新議長並びに新副議長に対しお祝い言葉を申し上げるとともに、退任されました前副議長に対してお礼言葉を申し上げたいと存じます。  斎藤十朗君は議長当選され、松尾官平君は副議長当選されました。私ども一同衷心より祝意を表する次第でございます。  斎藤議長は、昭和四十七年に御当選以来、二十二年余にわたり本院議員として在職され、豊かな議会運営の御経験を有せられるとともに、その卓越した御見識と円満なるお人柄皆様方もよく御承知のとおりでございます。  また、松尾議長は、昭和五十五年に本院議員当選され、誠実なお人柄と豊富な御経験をもって本院の円満なる運営に寄与されてまいりました。  御両君が本院を代表する議長並びに副議長の重職に就任されましたことは、私どもといたしましてもまことに御同慶にたえないところでございます。  どうか御両君におかれましては、御健康に御留意の上、公正かつ民主的な議会運営に当たられて、もって本院の権威高揚を図り、国民負託にこたえるような御努力をいただくことをお願い申し上げ、お祝い言葉といたします。  次に、前副議長赤桐操君に対しまして御礼を申し上げます。  赤桐君は、平成四年に副議長に就任されて以来、三年の長きにわたり、その円満なるお人柄と豊富な御経験により、本院の公正な運営に尽力され、その重責を全うしてこられました。その御努力に対して深甚なる謝意を表させていただきますとともに、今後ともに御自愛の上に、議会政治発展のため一層御健闘くださるようお願い申し上げまして、お礼言葉といたします。(拍手
  20. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 赤桐操君から発言を求められました。この際、発言を許します。赤桐操君。    〔赤桐操登壇拍手
  21. 赤桐操

    赤桐操君 本院副議長の退任に当たりまして、皆様に一言ごあいさつを申し上げます。  三年にわたる在任中、さきに勇退されました原前議長を初め議員皆様方から格別の御指導、御鞭撻を賜り、無事大任を果たすことができました。ここに謹んで心から感謝申し上げます。  また、ただいまは議員一同を代表されまして遠藤要先生より御懇篤かつ身に余るお言葉をちょうだいいたしまして、まことにありがたく、重ねて感謝申し上げる次第であります。  まず、今般、厳しい選挙を戦い抜かれ、再び当選されました同僚議員並びに見事初当選の栄冠を得られました議員の方々に心からお祝いを申し上げたいと存じます。  このたびの参議院選挙に見られましたとおり、参議院は今、そのあり方が問われております。この三年間、皆様の御努力により、参議院をより国民の身近なものとすべく、開かれた国会を目指し、幾つかの点で前進が見られました。しかしながら、参議院改革については、その独自性の確立を初め、取り組むべき課題が多々あることも事実であります。また、今日、内外にわたり解決すべき政治課題が山積いたしております。  私も、今後、皆様方とともに力を合わせ、これら当面する課題に取り組み、参議院権威を高め、国民負託にこたえるため、全力を尽くしてまいりたいと存じます。  何とぞ、この上とも皆様の一層の御指導、御鞭撻を賜りますよう切にお願い申し上げます。  以上、一言申し述べまして、御礼のごあいさつといたします。  ありがとうございました。(拍手)     —————————————
  22. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 日程第三 常任委員選任  本日、議長は、常任委員全員辞任を許可いたしました。  これより常任委員選任を行います。  常任委員選任は、本院規則第三十条の規定により、すべて議長指名によることとなっております。  議長は、議席に配付いたしました氏名表のとおり常任委員指名いたします。      ─────・─────
  23. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 日程第四 常任委員長選挙  本日、常任委員全員辞任を許可いたしましたため、常任委員長全員欠員となりました。  これより全常任委員長選挙を行います。  つきましては、常任委員長選挙は、その手続を省略し、いずれも議長において指名することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  24. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 御異議ないと認めます。  よって、議長は、  内閣委員長宮崎秀樹君を指名いたします。    〔拍手〕  地方行政委員長竹山裕君を指名いたします。    〔拍手〕  法務委員長及川順郎君を指名いたします。    〔拍手〕  外務委員長木庭健太郎君を指名いたします。    〔拍手〕  大蔵委員長片山虎之助君を指名いたします。    〔拍手〕  文教委員長小野清子君を指名いたします。    〔拍手〕  厚生委員長今井澄君を指名いたします。    〔拍手〕  農林水産委員長大塚清次郎君を指名いたします。    〔拍手〕  商工委員長沓掛哲男君を指名いたします。    〔拍手〕  運輸委員長寺崎昭久君を指名いたします。    〔拍手〕  逓信委員長及川一夫君を指名いたします。    〔拍手〕  労働委員長足立良平君を指名いたします。    〔拍手〕  建設委員長永田良雄君を指名いたします。    〔拍手〕  予算委員長井上裕君を指名いたします。    〔拍手〕  決算委員長浦田勝君を指名いたします。    〔拍手〕  議院運営委員長志苫裕君を指名いたします。    〔拍手〕  懲罰委員長永野茂門君を指名いたします。    〔拍手〕      ————◇—————
  25. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) この際、特別委員会設置についてお諮りいたします。  科学技術振興に関する諸問題を調査し、その対策樹立に資するため、委員二十名から成る科学技術特別委員会を、  公害及び環境保全に関する諸問題を調査し、その対策樹立に資するため、委員二十名から成る環境特別委員会を、  災害に関する諸問題を調査し、その対策樹立に資するため、委員二十名から成る災害対策特別委員会を、  選挙制度に関する調査のため、委員二十名から成る選挙制度に関する特別委員会を、  沖縄及び北方問題に関する対策樹立に資するため、委員二十名から成る沖縄及び北方問題に関する特別委員会を、  地方分権の推進及び規制緩和に関する調査のため、委員二十名から成る地方分権及び規制緩和に関する特別委員会を、  中小企業に関する諸問題を調査し、その対策樹立に資するため、委員二十名から成る中小企業対策特別委員会を、  また、国会等移転に関する調査のため、委員二十名から成る国会等移転に関する特別委員会を、それぞれ設置いたしたいと存じます。  まず、科学技術特別委員会環境特別委員会災害対策特別委員会選挙制度に関する特別委員会沖縄及び北方問題に関する特別委員会並びに中小企業対策特別委員会設置することについて採決をいたします。  以上の六特別委員会設置することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  26. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 御異議ないと認めます。  よって、科学技術特別委員会外特別委員会設置することに決しました。  次に、地方分権及び規制緩和に関する特別委員会並びに国会等移転に関する特別委員会設置することについて採決をいたします。  両特別委員会設置することに賛成諸君起立を求めます。    〔賛成者起立
  27. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 過半数と認めます。  よって、両特別委員会設置することに決しました。  本院規則第三十条の規定により、議長は、議席に配付いたしました氏名表のとおり特別委員指名いたします。      ─────・─────
  28. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) この際、調査会設置についてお諮りいたします。  国際問題に関し長期的かつ総合的な調査を行うため、委員二十五名から成る国際問題に関する調査会を、  国民生活経済に関し長期的かつ総合的な調査を行うため、委員二十五名から成る国民生活経済に関する調査会を、  また、行財政機構及び行政監察に関し長期的かつ総合的な調査を行うため、委員二十五名から成る行財政機構及び行政監察に関する調査会を、それぞれ設置いたしたいと存じます。御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  29. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 御異議ないと認めます。  よって、国際問題に関する調査会外調査会設置することに決しました。  本院規則第八十条の八の規定により、議長は、議席に配付いたしました氏名表のとおり調査会委員指名いたします。      ─────・─────
  30. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 日程第五 政治倫理審査会委員選任  本日、議長は、政治倫理審査会委員全員辞任を許可いたしました。  これより政治倫理審査会委員選任を行います。  政治倫理審査会委員選任は、参議院政治倫理審査会規程第七条の規定により、議長指名によることとなっております。  議長は、議席に配付いたしました氏名表のとおり政治倫理審査会委員指名いたします。
  31. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) これにて休憩いたします。    午前十一時八分休憩      ─────・─────    午後一時二分開議
  32. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  日程第六 会期の件  議長は、会期の件について議院運営委員会に諮りましたところ、会期を五日間とすべきであるとの決定がございました。  会期を五日間とすることに賛成諸君起立を求めます。    〔賛成者起立
  33. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 過半数と認めます。  よって、会期は五日間と決定いたしました。      ─────・─────
  34. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) この際、国会議員として永年にわたり在職されました前議員表彰についてお諮りいたします。  国会議員として二十四年の長きにわたり在職されました喜屋武眞榮君、原文兵衛君、安永英雄君及び野末陳平君に対し、永年の功労を表彰することといたしたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  35. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 御異議ないと認めます。  よって、四君を表彰することに決しました。  表彰式は、追って議長においてとり行います。      ─────・─────
  36. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) この際、お諮りいたします。  田沢智治君外七名発議に係る中国核実験に抗議し、フランス核実験に反対する決議案は、発議者要求のとおり委員会審査を省略し、日程に追加してこれを議題とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  37. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 御異議ないと認めます。  よって、本案議題といたします。  まず、発議者趣旨説明を求めます。田沢智治君。     —————————————    〔議案は本号末尾に掲載〕     —————————————    〔田沢智治登壇拍手
  38. 田沢智治

    田沢智治君 ただいま議題となりました自由民主党・自由国民会議平成会日本社会党護憲民主連合日本共産党共同提案に係る「中国核実験に抗議し、フランス核実験に反対する決議案」につきまして、発議者を代表し、提案趣旨を御説明申し上げます。  まず、案文を朗読いたします。     中国核実験に抗議し、フランス核実験に反対する決議案   本院は、わが国が広島長崎への原爆投下経験した唯一被爆国であることにかんがみ、あらゆる国の核実験に反対する。   中国地下核実験に続き、フランス核実験再開決定したことは、それがいかなる理由に基づこうとも、いかなる条件が付されていようとも、地球環境生態系を破壊し、人類生存をも脅かす行為である。さらに両国核実験は、核保有国核実験の自制を求めている国際世論に逆行し、全面核実験禁止条約交渉悪影響を及ぼしかねない。   本院は、核兵器廃絶への不断の努力を行うことを誓い、中国核実験に厳重に抗議し、フランス核実験再開決定を撤回するよう強く求める。   政府は、本院の主旨が伝わるよう中国フランス両国政府に対し、直ちに適切な措置を講ずるとともに、すべての国の核兵器の製造、実験、貯蔵、使用にも反対し、全面核実験禁止条約早期締結努力すべきである。   右決議する。  以上であります。  ことしは、広島長崎原爆が投下されて五十年目の年であります。この悲惨な経験をもとに、我々は世界唯一被爆国として、核兵器廃絶を目標に掲げ、みずからは非核三原則を堅持してきたのであります。  昨年の第四十九回国連総会において、我が国核兵器究極的廃絶に向けた核軍縮に関する決議案を提出し、これが採択されたことは、まさにこうした我が国の一貫した核兵器廃絶の願いを世界に示すものでありました。  本院もまた、これまで七回にわたり、すべての国の核実験に抗議し、反対する決議を行い、国連を初め関係各国に対し、核実験禁止を訴えてきたのであります。  核実験は、かけがえのないこの地球環境にはかり知れない悪影響をもたらし、生態系を破壊するばかりか、人類生存をも脅かす許しがたい行為であり、断固核実験を阻止していかねばなりません。  本院は、ここに改めて核兵器廃絶を訴えるとともに、中国核実験に厳重に抗議し、再び繰り返されてはならず、また、フランス核実験再開決定を直ちに撤回するよう強く求めるものであります。  政府は、こうした本院の意思を外し、中国政府及びフランス政府に対して直ちに適切な措置を講ずるとともに、核兵器廃絶に向けて一層努力し、全面核実験禁止条約早期締結のために、核実験停止を求める国連決議案の提出を初めとして、今後とも関係各国及び国際機関に強く働きかけていくべきであります。  以上が本決議案提案する趣旨であります。  何とぞ御賛同賜りますよう心からお願い申し上げます。(拍手)     —————————————
  39. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) これより採決をいたします。  本案賛成諸君起立を求めます。    〔賛成者起立
  40. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 総員起立と認めます。  よって、本案全会一致をもって可決されました。(拍手)  ただいまの決議に対し、内閣総理大臣から発言を求められました。村山内閣総理大臣。    〔国務大臣村山富市登壇拍手
  41. 村山富市

    国務大臣村山富市君) ただいまの御決議に対しまして、所信を申し述べます。  政府は、これまで、国のいかんを問わず、また、その理由いかんを問わず、核実験停止すべきである旨強く主張してきたところでございます。最近では、中国核実験を行う都度厳重抗議を続けてまいりました。また、今般のフランス核実験再開決定に対しましても、核実験を行わないよう再考を強く促してまいりました。  政府といたしましては、ただいま採択されました御決議趣旨を体し、核実験停止全面核実験禁止条約交渉早期妥結、さらには核兵器究極的廃絶の実現に向けて関係国の理解と実行を促すよう、今後一層の努力を払う所存でございます。(拍手
  42. 斎藤十朗

    議長斎藤十朗君) 本日はこれにて散会いたします。    午後一時十二分散会