○乾
晴美君 新緑風会に所属しております民主改革連合の乾でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
先ほどから七月二十日の
海の日を
祝日にするということでございます。そのときに、
皆さんの
お答えの中には、
国民的に
要望が高まっているとか、または熟度が高いとか、定着してきたというような中で七月二十日を決めさせていただくということです。
ちょっと
先ほど江田提案者の方からは一千万人の署名をいただいたんだというように数字も挙げておっしゃっていましたけれ
ども、私は、今回この
質問があるということで、徳島のいろんな集会で
海の日を知っていた人ということで相当たくさんいらっしゃる中でお聞きしましたら、もうほとんど知らないというのが現状でございました。お年寄りのところに行きましたら一人か二人の手が挙がりまして、ひよっとしたら七月二十日は海軍
記念日だったかななんておっしゃる方がいらして、いやいやそれは五月二十日ですよなんという訂正もありましたりして、それぐらいの程度です。
今までも長いことやっておいでになったものですから、海事に従事している
方々の表彰をなさったり、それから祭典とかいろいろイベントもやられたり、マリンスポーツ大会なんかもイベントとしてはやられていたんだと思いますけれ
ども、ほとんどの方が知っていないという現実もあるわけです。一千万人ということになりましたら、
国民の十人に一人の御
意見は聞いたということになりますわけですから、私アンケートされた覚えないななんて思いながら、実はこの
祝日が、今、木庭
議員もおっしゃっていましたように、数が十三から十四になるということは、実は大変なことなんだろうなというように思うわけです。
それは
メーデーを
祝日化してくれということで、以前からずっとそういう
論議があったと思います。
メーデー祝日化法案の
審議過程をちょっと振り返ってみましたら、第百二十回の国会で村山富市様外六名の
方々が
提案されているわけです。そして、それが継続
審議ということで、九一年五月八日に継続
審議になっているんです。その次に、百二十一国会でまた継続
審議決定になる。また、百二十二国会でもなってくるということで、第百二十三国会で初めて
衆議院の
内閣委員会で
趣旨説明だけがなされたというような
経緯もありまして、その次の百二十四国会でまた出てくる。それから百二十五国会でも出てくるわけですが、結局第百二十六国会で継続手続をとらなかったために廃案になっているという、
メーデーについてはそういう
経緯があるわけです。
このように、
皆さんが何としても五月一日の
メーデーを
祝日にということでやっていたんですけれ
ども、そのときの
内閣官房長官の河野洋平さんの
答弁をちょっと読ませていただきますと、五月一日以外にも
環境の日、家庭の日、
海の日、障害者の日、こういった日が
要望として出てきております。そうした中で、基本的に十三日という
祝日の数をふやすことがいかがなものか
論議をしなければなりませんということで、中小企業を初めとする
方々の中から、なかなか休みをふやすということはできにくいと、これまたそちらの方に対しても聞いてみなければなりませんということです。
そして、根本的に
我が国がさらに休日をふやしていくということをどうするかというのは大いに
論議しなきゃならない。特に国会においてもこうした
論議が活発に行われることが必要だと、非常に一日ふやすということに関していろんなところに
配慮しなきゃいけないし、もう大変なことなんですよというように
お答えしています。
また、我が会派の笹野貞子さんの
質問に対しましての宮澤総理大臣の
答弁でも、時間短縮というだけで
祝日を決めるのではなくて、「
国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日」ということが
祝日法の
趣旨でございますので、また現在、
祝日の中に勤労感謝の日が定められているという等々がございますので、それらのことを考えながら慎重に検討する必要があると思いますというふうなことで、どなたも非常に一日ふやすということに関して難色を示してきたわけなんです。
私は、
海の日に対して、
祝日にするのは反対ではありません。それは、やはり
日本の国は四面が海に囲まれておりますし、特に私たちは、徳島県というのは四国で、また周りが海に囲まれているところでありますので、海に対しては非常に
恩恵もこうむっていますし、海に対する関心もあります。しかし、海に対しては余りにも我々が知らなさ過ぎるということもあるだろうと思います。
例えば、地球から月までの距離でいえば三十八万キロメートルもあるというのにもかかわらず、自分たちが住んでいる海の底のことについては、やっと「しんかい六五〇〇」というのができて、この間一万メートルまで行こうかというのにあわやというところで届かなかったということで、自分の地球の中のたった一万メートルのところがわからない。しかし、宇宙の方はずんずんと研究
開発が進んでいるということからいっても、海に対してもっと関心を持ち、海のことを勉強していくということはいいことだというように思っていますので、反対ではございません。
環境の問題でも、非常に海が汚れているという問題もありますから反対ではございませんが、今後、
先ほどから問題になっていますように、平和の日だとかいろんなほかの、
環境の日だとかといったような
制定どこの
祝日にした絡みといいましょうか、そこら辺の
論議はどうだったかということを再度聞かせていただきたいと思います。